会談の準備

ファウンデーション教国にて会議が行われていた。

国家間会談に連れて行く者達を決めるのだ。


「では会議の結果、 サンシャイン王国からの客分として

レーア伯爵令嬢、 マオ女史、 そして私ことO5-1

護衛として第一騎士団、 スシブレード部隊の一部を連れて行きます

これでよろしいか」

「異議なし」

「異議なーし」


如何やらすんなりと決まった様だ。

レーアが結果をバルドに伝えに行く。

バルドはもう復帰してスシブレーダー達の詰め所にいる。


「バルド、 国家会談に連れて行くスシブレーダー達が決まったぞ」

「決まりましたか・・・どんなメンバーになります?」

「まずはスシブレーダー部隊を数部隊、 これはそちらで決めてくれ

有名なスシブレーダーは隊長である君、 ゴハン、 ハウ、 ウェッジ

シャル、 ケイそしてラルフね」

「俺の名前が無いのはちょっと納得が行かないな」

「そーだそーだ、 ボスは強いんだぞ」


ゾーバが悪態を吐き、 グリードも追従する。


「いや、 だって君前科者じゃない」

「それを言われると弱い」

「ちょっとぉ・・・」


しょんぼりとするゾーバ。


「まぁ俺達が居ない間の守備は任せた!!」

「良いだろう、 任された、 所で各国が参加する会談だが

具体的には何か国が参加するんだ?」

「参加するのはメイテイ国、 モグサール共和国、 ゴック国、 MDの三国だ」

「名前だけ言われてもピンと来ないな・・・どんな国何だ?」


三崎が尋ねる。


「メイテイ国は昔から難民を受け入れる平和な国だ、 不思議な物品も数多くあると言う

モグサール共和国は生まれてから二百年程の新興国、 共和制と言う民の代表を選んで

意思決定を行う一風変わった手法を取り入れているらしい」

「僕の居た世界ではそれが普通だけどね」

「ゴッグ国は魔法や不思議な宝を全否定していてそれらの破壊に血道を上げている国だ

しかし話は分かる連中だ、 出し抜かれる事を警戒する必要が有るが・・・」

「油断ならない相手だな、 MDって言うのは何だ? 国なの?」

「国、 と言うか商人の連合体の様な物だ、 一個の会社だと思って良いかもしれない」

「そっちも油断ならない相手・・・なのかな?」

「魔王に世界征服されるよりはマシって結構協力的だけどね

寧ろモグサールが一番警戒する相手かもしれない」

「何故?」

「今回の話の発起人はモグサールなんだ、 一体何を企んでいるのか・・・

年若い国だから読めない・・・」


険しい顔をするレーア。


「殺し合いよりも厄介な話し合いかもしれませんね」

「気が重いのは確かね・・・」

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