激突!!ソルジャースシ!!

エッグヴィーナスと呼ばれた海苔巻きは回転しながらカルビとウィンナー向かって行った。


「へっ、 少しビビったがカルビよりおせぇ!!」


カルビがエッグヴィーナスに襲い掛かる!!

しかし!! エッグヴィーナスのスピードは落ちない!!

攻撃が当たっているにも関わらず!!


「な、 何ぃ!?」

「馬鹿な!?」

「どういう事だ!?」

「エッグヴィーナスに生半可な攻撃は通じない!! 次はこっちの番だ!!」


エッグヴィーナスは攻撃して来たカルビにカウンターを仕掛けた!!

その結果カルビは無惨に弾け飛んだ!!


「ば、 馬鹿な、 俺のカルビぐわぁ!!」


弾け飛んだカルビの持ち主のソルジャースシは爆発した!!

これがソルジャースシが闇のスシブレーダーの中でも最下級と呼ばれる所以である!!

彼等は闇のスシブレーダーとしての力を得た一般人と言い換える事が出来る

碌な鍛錬も無しに闇のスシブレーダーとして力を扱える代償として

彼等はスシと密接な関係に有る。

通常のスシブレーダーがスシブレードと育む絆では無く

スシに対する依存と言い換えても良い。

『自分は闇のスシブレーダー』『スシブレードが負ける筈が無い』

そんな思想が彼等の根底に根差している!!

そんな彼等がスシブレードを破壊されるとどうなるのか?

スシの破壊=自身のアイデンティティの破壊=爆発である!!

故に彼等ソルジャースシはスシを一貫しか持ち歩けず一貫ずつしか使えないのだ!!


「くっ、 馬鹿な!! 一体何のスシなんだ!!」


彼等ソルジャースシが驚くのも無理はない。

彼等には海苔巻きと言う概念は存在していないのだ。

そもそも本来のスシと言う物を理解していない。

ひょっとしたらスシが食べ物なのかすらわかっていないのかもしれない。

そんな彼等がスシを理解したバルトに勝つのは不可能!!


「うおおおおおおおおお!! いっけえええ!! エッグヴィーナスぅ!!」


バルトはスシの回転を上げてもう一体のカルビスシを撃破する!!

そしてもう一体のソルジャースシも爆発!!


「ひっ!!」


最後の生き残り、 ウィンナーを使っているソルジャースシは震えた。

何故? 末席とは言え人類最強の存在である闇のスシブレーダーである自分達が

こうもあっさりやられるのか? 全く理解出来ないソルジャースシ。

逃げるか? そんな思考が頭に浮かぶ。

ダメだ!! そんな事をしたらチキンヘッドに殺される!!

ならば戦う? このままでは勝ち目は無い!! 爆発してしまう!!

ならば・・・


「ウオオオオオオオオオオオオオ!!」


絶叫するソルジャースシ。

射出されるウィンナー!!

ウィンナーの軌道はエッグヴィーナス・・・では無くバルト本人!!

このままではバルトは死んでしまう!!


「危ない!!」


バルトを押しのけるハルト、 そしてハルトの体にウィンナーが深々と突き刺さる!!


「ハルト様!! うおおおおおおおおおおおおお!!」


エッグヴィーナスがウィンナーを射出した後のスシに激突砕いた。

最後のソルジャースシも爆発したのだった。

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