20.05.14
近所にある中規模の公園に以前地蔵が置かれていたことをふと思い出した。
思い出したが吉日、さっそく足を延ばしてみるも影も形もなくなっていた。
歩道からの階段横にあったはずだが、見事に面影すらなくなっていた。
昨年階段の改修工事があり、その時に移設したのかの思ったが、それより
前からすでに消えていた気がしなくもない。しっかりと覚えているのが今から
十年以上前という塩梅だから、ほぼ情報はないに等しい。
今は一億総発信者な時代なので、ネットで調べれば何かしらの情報が出ると思ったが、なんとほぼゼロ件という惨敗。かろうじてあった個人のコメントでは二年前には既に存在していなかったらしい。
廃線や林鉄好きの私は常々、電車が走っていた記録がどうしてそう簡単に消えてしまうのかと疑問に思っていたが、実例がこんな近くにあったとは。周囲の人間が
気づいたらなくなってたとしか思い出せないなら、よっぽど記録に残らないものは消えてしまうのだ。
消えっぷりがあまりにも見事なので最終手段として市の担当課に問い合わせも検討しているが、果たして把握しているだろうか。六道の救済者として衆生を導く大変ありがたい存在のはずだったが、ここまで誰も文章に残していないとなると、我々は中々の外道に思えてくる。
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