アルティメット即死魔法を覚えた俺は、自制心を試される!? 悪いけど地球に戻したら暴れるよ

花和田 鬼小太

チート能力

「これは…まずいだろ…」


目の前には、盛大に、豪奢な紅蓮の巨大宮殿様の火柱が立ち上がり、巨大な龍のように渦状に空高くまで登り、火の粉が舞い降りてくる。


「綺麗な龍神様…」


明度の高い泉の光の反射によって見えるブルー

そんな神秘的な青色の目をした白いドレスを着た少女は呟いた。


「熱っ!あちっあちっあち!!」


この現象を発生させた若者は、火の粉を浴びて、着ていたブレザーを素早く脱ぐと頭の上がら覆い火の粉から、距離を置く。


「誰だ?こんな盛大な放火した奴は…」


「君なんだけど!」


色黒、黒髪ロングで、チビTを着てホットパンツを履いた16才位の少女が思わずつっこんでいた。


「俺はただ…寒いから…暖をとりたくて…」


「こうやって」


そう言うと少年は、右腕を前に、炎の旋風に向けると


「ちょ待った!」


褐色ビッチ風少女の静止は彼の耳に入らなかった。


「気体をイオン化しプラズマを発生せよ」


「『ほのう』よ!」


グゴォオオオオオオオオオオオオオオ!!



「もうっ!」


しかし褐色少女の声は、業火の轟音で、かき消された。


「俺は暖をとりたいだけなんだけど…」


誰に言うでもなくつぶやく中、二匹目の火炎の龍は最初の火柱に絡まるようにたち登っている。


「残念だなぁ」


「こんな大惨事を起こしておいて何いってんの!?」


「ケイタイあったら動画撮れたのに、ツイッターに上げたら、トレンド入り間違えなしの衝撃スクープ超自然現象映像なのに!」


「何言ってんだか、分からないけど。不謹慎な事言ってるのは、分かる!!」


「綺麗だよ…」


「僕に告ってるようなシチュだけど…」


「僕なめのバックグランドの火柱の事だよね!?」





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る