第82話 エピローグ 七
しかし、そんな理沙と恵美の最期の時は、刻一刻と近づいてくる。
先に大きく体調を崩したのは、理沙の方であった。
その頃理沙は入院の期間が長くなり、日記のコピーも、理沙は親に(もちろん和紀には内緒で)頼んで恵美に渡していた。
「エッちゃん、私の方が先に、向こうの世界に行くことになるかもしれないね。」
「そんな…、リッちゃん、寂しいよ…。」
恵美はそんな理沙の言葉に泣きそうになったが、何とかこらえる。
そんな仲良しの女の子2人に別れが訪れた、理沙が亡くなったのは、それからしばらくした後のことであった。
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