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 これは海綿の標本

 ぼくの生首は瓶の中

 ちぎれた耳も萎れてる


 身体はどこかで焼けちゃった

 いつの間にか洗剤の味が甘くなったみたい

 脳みそを海綿が食い尽くす

 爆発してしまいそうだ

 全部こわれてしまいそう

 乾いた血の色に


 記憶ってなんだい?

 なんだかぼくは

 前世ではうさぎだったような気がするんだ

 ぼくらの心は

 どこにあるんだろう

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