コトノハノウタ

御手洗孝

原拠=離岸=

闇へ

落ちて行くのはこの肢体

もがく事も無く

身を任せ

それが最善の策だから

定石が何か


一考

答えは出ず


たどり着くのは

死体へと


細雪

振り落ちるのは私の顔に

冷たく暖かな

哀感に

瞳を開けて

見上げれば

遥かな余映


再考

おぼろげに


包まれるのは

この姿態


煌き

動かせば闇は我を

突き放す

闇はとても暖かく

枯れた四体を浮上させ

静かに

天空へ


三考

澄み切って


活殺

それは己が動機

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