「(週刊カクヨムコラム企画) 3つの質問シリーズ第3弾! 答えてくれる方募集中!」

 今回も戸﨑亨(@femania)様が立てて下さった企画、「(週刊カクヨムコラム企画) 3つの質問シリーズ第3弾! 答えてくれる方募集中!」に回答してみましたよ! 今回は創作論的なお話になるのでちょっと難しい話になっちゃうかもですがよろしくです!



Q1 Q2とQ3で紹介する人物が出る作品の宣伝をどうぞ!

 「偽りの星灯火ほしともしび」というSF百合、ガールミーツアンドロイド作品です(作品というのもおこがましい……)

 主人公の女子高生島谷伊緒いおが一目惚れしたアンドロイドJK矢木澤やぎさわシリルと交流していく姿を描く物語です。また予想の斜め上をいく伊緒一目惚れに困惑する友人ら、シリルを脅迫する同級生、アンドロイドメーカーの社員らの憂鬱が露わになるうちシリルは絶体絶命の危機に直面します。そこで伊緒がどのような決断をしたのでしょうか。そしてその結末は。

 それは本編をお読みになってお確かめ下さいませ。



Q2 今書いている(もう書いた)作品の主人公はどんな設定、性格ですか?

 いやいや、それはもう拙作の「登場人物紹介」の章をご覧いただければ一目瞭然なので、是非ご覧ください。

(https://kakuyomu.jp/my/works/1177354054895544866/episodes/1177354054896119023 )


 と誘導するのはいささかアレなので、以下に転載して紹介させていただきます。



「▼島谷伊緒;ストーリー開始当初の年齢は16歳。9月9日生まれ。

 登場人物中で二番目に背が高い。

 名前は旧世界太陽系第六惑星木星の第一衛星イオ(Io)から。


 活力に溢れ明朗闊達めいろうかったつ。非常にポジティブ。少し子供っぽい。性欲は強い方。

 活動的なので服装もそれに合わせパンツか短いスカートにスパッツやタイツ。髪はボーイッシュベリーショート。平熱は低く三十六.二℃。


 スポーツは現代、クラシックを問わず大好きで運動神経も良い。特にハンドボールとバレーボール、Gボウルが得意。その一方でかなりの音痴。

 自転車いじりも好きなのだが、パーツを買うお金がなく買い物用自転車をベースに手を加える程度。


 勉強には全く興味が持てず、大の苦手。学年最下位クラスをうろうろしている。

 学校や学業に関係する事では時間にルーズで遅刻も多い。その一方で好きなことについてなら時間に正確どころか三十分前集合さえいとわない。


 基本的に人を疑う事を知らない。マイペースなため人付き合いは少し苦手で孤独になる事もあるが本人はあまり気にしていない。

 少しぼんやりしているようにも見え、呑気、とろい、おめでたいなどと評されることがあり、実際時にとんでもない天然ボケを発揮する。

 中学から付き合いがある彩希と由花が一番の親友。


 早くに母に死なれた父子家庭で家事の多くを伊緒がこなしている。お弁当作りもその一つ。祖母から教わった卵焼きが少しだけ得意。

 父親は高齢の域外作業員で収入は少ない。母親は父より相当若く、しかもかなりの美人だったが病により早逝する。

 大変な食いしん坊で、ファストフード店のレオナルディにある一番人気メニュー、パワフルトリプルバーガー(厚焼きパテ三枚に厚切りベーコン二枚とダブルチーズ)が好き。ファミリーレストランのアクィラも好き。


 公立鴎翼高校の生徒で、高校二年生のクラス替え時にアンドロイド女子高生の矢木澤シリルと運命的な出会いをする。」



「▼矢木澤やぎさわシリル:10月21日納品

 登場人物中で最も背が高い。

 登録呼称であるシリルの名前は英仏語圏の男性名"Cyril”から来ている。ギリシャ語由来で「威厳のある」を意味する。

 アンドロイドとしての正式な名称はAF - 705シリアルナンバーN523J8975HR、登録呼称矢木澤シリル。さる事情で矢木澤弦造が購入した。性欲はない。手数料、オプション、周辺機器等込みでの購入額56,013,750円(税抜47,875,000円)(物品税17%)。

 アンドロイドであるにもかかわらず、さる理由から公立鴎翼おうよく高校へ通う。高校では人間を拒絶する冷たく無機質な態度をとり続けていた。そのため全ての生徒からうとましがられていた。高二のクラス替え時に島谷伊緒と出会い、様々な出来事に見舞われる。」




Q3 なぜそんな設定、性格にしましたか? また登場人物についてこだわりはありますか?


 これが創作論的な回答になるのか怪しいのですが、私なりの回答を付させていただきます。


 まず、側の主人公として島谷伊緒がいて、それと対になるようにして側の主人公として矢木澤シリルが存在しています。


 この二人を陰と陽の対にしてストーリーを進めようと考えて書いてゆきました。


 二人の性格が陰と陰では文字通り陰々滅々としてしまいます。そもそも伊緒が陰キャにだったらいじいじしてしまってシリルに告白できるかも怪しい。その場合相当お話をひねらないといけなさそうです。やはり伊緒は陽キャが相応しいと判断しました。

 困難を乗り越えて貰わなくてはいけない人物なので、突破力のある(ありそうに見える)性格にしたかったのもあります。


 また陽と陽では、内面からの負の感情が出てこない。シリルが陽キャだったら自身の脳機能の中に生まれたとある問題について前向きに一瞬で解決してしまいそうで、これはこれでお話にならなくなりそうです。シリルについては陰キャでなくてはならないと考えました。また、アンドロイドゆえの皮肉な話ですが、人間が作り上げた規範を遵守する模範的な生活態度をとるだろうと予想し少し堅物な性格も取り入れました。

 また控え目で抑え気味の性格だからこそクライマックスでの活躍が絵になったと考えています。


 以上から、シリルが様々なコンプレックスや不安や恐怖を抱えながらも、伊緒がそれを解きほぐしていく。そんなストーリーにするのが自然かな、そう考えた次第です。



 こだわりと言えば。


 登場人物紹介の中に伊緒の体温まで記されていたことにお気づきの方もいらしたかと思います。

 これは第一章第8話「温もり( https://kakuyomu.jp/my/works/1177354054895544866/episodes/1177354054895580783 )」で実際にこの体温についての記述があります。これによって登場人物紹介と本編が有機的に繋がって……来るわけないと思うんですけどね。こういう細かい設定を付するのが大好きという性癖があるのです。



 また、ここで書いていいのかどうか迷いましたが書いておきます。この伊緒の紹介文の中にはちょっとした叙述トリックが仕掛けられています。と言っても全然大層な物ではありませんが。

 お知りになりたければ是非本編をご覧下さい( https://kakuyomu.jp/works/1177354054895544866 )



 伊緒やシリルに限らず、本編をお読みいただければお分かりの通り、細かい世界設定などには相当凝ったつもりです。「多彩なディティールがオリジナリティの高い世界を創る」と言うのは私の持論のひとつです。



 えーと、これ以上は巧いこと言えないのですがこのようなもので良いでしょうか。少しでもお役に立てたのなら幸いです。

 でも、これ創作論的な話になってるかな? そうでなかったらごめんなさい。臥してお詫び申し上げます。良く分らんのですよそういうの。




今回正しい形で参加していただいた作品は創作論で感想を言ったり、作品を紹介させていただきたいと思っています。以下の事項に同意いただける方、積極的に参加していただけると嬉しいです。

 取り上げていただけたら望外の喜びであります。

 なんせあと一息で1,000PV……





・毎週週末に開催する企画「週刊カクヨム」において、この企画主が選んだ作品を目次で紹介することをあらかじめ了承したものとします。(こちらも、紹介したい作品の作者様にはこちらから連絡させていただきます)

 勿論了承いたします。お目にかないましたらお気軽にどうぞ。



※いや、なんだか盛大に自作品を宣伝する羽目になって逆にちょっと気恥ずかしいですね(汗

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