第9話

「……って、伊能君もそう言ったわ。そして先生と二人きりになっちゃダメだよ……って……だけどそんな事……冬休みのある日部活が終わって、見せたい物があるから見にお出でって……先生の教え子が入賞した絵を見せてくれるって……」


「マジで?」


「写真だけどね……先生が個人的に教えた子達は、何人も入賞してるんですって」


「ガチ?ガセ?」


「本当よ……ちゃんと写真見せてくれた。……けどその後いろいろとね……」


町田さんは少し声を詰まらせて俯いた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る