FILE21「あれからもう……」

 朝、いつものように起きて、いつものように身支度をする。そしてまだちょっと重い瞼をこすりながら、あの部屋をノックして、思わず声をかけてしまう。


「家綱、朝だよ」


 返事もいびきも聞こえなくなってから、もう一週間経つ。






 家綱が事務所から姿を消してから一週間、一切音沙汰はなかった。最初の数日はその内帰って来るだろうと高をくくっていたボクだったけど、三日過ぎたくらいから不安になって、今では気分が沈んだまま浮き上がって来なくなってしまっていた。


 事務所は完全に休業中。何度か依頼の電話も受けたけど、全て断っている。


「……何してんだろ、ボク」


 探偵業を休業している以上、わざわざ事務所に出る必要はない。だけど、何故かいつも通り事務所に来て、特にすることもないのにデスクについて帰って来ない家綱を待っている。たまっていた作業や掃除なんて、二日目くらいにはほとんど終わっているというのに。


 悲しい、というよりもよくわからなくて呆然としてしまう。実感がなくて受け止められていないのかも知れない。


 このまま事務所でジッとしていても仕方がないし、そろそろ買い出しに行かないといけない頃合いだ。とりあえず気分転換でもしようと事務所を出ると、入り口で珍しいお客さんとばったり出くわした。


「あっ……」


 少し日本人離れした、整った顔立ちのその小さな客人は、ボクを見るなり怪訝そうな顔を見せる。


「お久しぶり。休業とはどういうことだい? 遊びに来いと言ったのは君だろうに」


「……小林くん」


 彼の名は小林吉郎。この町の、小さな名探偵だ。










「何!? 七重家綱が失踪しただと!?」


 ひとまず買い出しは中止して、事務所の中に迎え入れて事情を小林くんへ話す。すると、小林くんはあからさまに取り乱して声を荒げてしまった。


「う、うん……まあ、家綱のことだからどっかで適当にやってると思うけど……」


 言いつつ、ボクは紅茶を淹れて机へ置いて小林くんの正面に座る。それを見て小林くんは、ボクをジッと見て眉をひそめた。


「……どうしたの?」


「……言いにくいんだけど、カップが一つ多いんじゃないかな?」


 数秒、ボクは小林くんが何を言っているのかよくわからなかった。だけど机の上に並ぶ三つのカップを見つめている内に、ボクが妙なことをしていることに気がついて小さくため息を漏らしてしまう。


「ごめん……」


「いや、謝ることじゃない。謝ることじゃないが……重症だね」


「重症って?」


「……そんな風に何でもないみたいに問い返してしまうことが、だよ」


 小林くんは紅茶を口にしてから、そんなことを言いつつ腕を組んで見せる。


「よく考えてくれ。一週間だ。これは流石に長過ぎる。連絡もないんだろう?」


「ボク達携帯ないからね……ほんと、こんなことになるなら買っておけば良かったよ」


「そうは言っても、この事務所には固定電話がある。連絡しようと思えば何とかする方法だっていくつかあるハズだよ。公衆電話は絶滅危惧種だが絶滅はしていない」


「そ、それはそう……だけど」


 とは言え、家綱にだって事情はあるだろう。ボクに言えないことの一つや二つあるだろうし、言わなければならない義務もない。


「警察には?」


「してないよ」


 家綱は事情がかなり特殊だから、警察に連絡するとその方が厄介なことになりかねない。それに、多分家綱のことだからその内ひょっこり帰って来るハズだ。


「心配し過ぎだよ、その内帰って来るって」


「……ちょっと違うな。僕はあのパチンコ探偵のことはそこまで心配してないんだ。彼はアレでちゃんとした探偵で、もう立派な大人だからね」


「そう、だよね」


 なんというか、小林くんと家綱って変に張り合ってたからあんまりイメージなかったけど、意外と互いに信頼はしているみたいだ。


「しっかりしてくれ由乃さん。君が目を背けたままではどうしようもないよ」


「……えっ?」


 一瞬、何を言われているのかよくわからなかった。


 ボクが戸惑ったまま小林くんを見つめていると、小林くんはわざとらしくため息をつく。


「正直……子供の僕が君に出来ることは少ない。だけど、気持ちを聞くことくらいは出来るよ」


「うん、わかってるよ。聞いてくれたじゃない」


「違う、話じゃない。気持ちだよ。本当に大丈夫なのかい?」


 そう言われた途端、思わずボクはカップを取り落としていた。机の上にこぼれた紅茶が広がって、テーブルクロスに染みを作っていく。その中に数滴、透明な色が混じった。


「あっ……いや……これは、その……」


 思わずこみ上げてくるものがこらえきれず、ボクは慌てて小林くんから目を背ける。すぐに布巾を取りに行って、何故か真っ先に顔を拭いてしまった。


「ボクは……そのっ……」


「まずは落ち着いて。ほら、布巾を貸したまえ。テーブルは僕が拭いておくから」


 歩み寄って来た小林くんに半ば強引に布巾を取られ、ボクはそのまま呆然と立ち尽くしてしまう。小林くんはボクに背を向けると、すぐにテーブルの掃除に取り掛かった。


「……僕は今からしばらくテーブルの掃除に集中する。しばらく振り向くことはないだろうね」


 最初はよくわからなかったけど、やがて小林くんの言葉の意味に気がついて、ボクはその場に膝から崩れ落ちる。




 そうだ。もう、一週間も経った。










「……えっと……ごめん、ね……色々」


 気持ちがある程度落ち着いてから、ボクは改めて小林くんと向かい合って座る。落ち着いて思い返すと色々恥ずかしくなってきて、うまく小林くんの顔が見れない。


「あ、いや……うん……僕もちょっと過ぎた発言をした……かも、知れない……ね」


 どうやら恥ずかしくなってるのは小林くんも同じようで、彼らしくないぎこちなさだ。


 そのまましばらく沈黙が訪れたけど、やがて小林くんがそれを破る。


「……それで、どうするんだい?」


「やっぱり、このままジッとなんかしてられない」


 家綱がいなくなった。理由も告げずに。


 ボクはそこから目を背けたくて、今日までなるべく考えないようにしていた。考えてしまうと、さっきみたいに抑えきれなくなってしまうから。


 だけど今日小林くんと話して、指摘されて、ようやく踏ん切りがついた。もし家綱に何かあったのだとしたら、ボクは力になりたい。


 それが家綱にとって迷惑だとしたら尚更だ。あの日勝手にボクを見つけて、勝手に助けたアイツに、あの日のお返しをしてやるんだ。


「今度はボクが、家綱を見つけ出す」


「……そうか。安心したよ」


 小林くんはそう言って紅茶を飲み干すと、すぐに立ち上がる。


「ならこれ以上長居は出来ない。君は彼を捜すのに集中したまえ」


「……ごめん、ありがとう。なんか大したおもてなしも出来なくてごめん」


「二回も謝らなくて良いよ。それに、こういうのは紅茶一杯で十分なのさ」


 それだけ告げると、小林くんは事務所を後にした。今回の件、小林くんが深く関わろうとしなかったのは、多分以前家綱に言われたことを彼なりに真剣に受け止めているからだろう。


 小林くんには今度改めてお礼がしたいけど、今は家綱のことに集中したい。正直どう捜せば良いのかはわからないけど、とりあえず相談する宛はある。


 ……ちょっと、怖いけど。










『ンだとォ!? あのボケナスがまァた嬢ちゃんにいらねえ心配かけやがったのかァ!?』


 電話で事情を説明した途端、とんでもない怒声が鼓膜に飛び込んでくる。


「あ、いや、あのっ……心配、というか……どうしたのかなーってうか……」


『……チッ……悪いな。嬢ちゃんに怒鳴っても仕方ねえのに』


 そう言って電話の向こうで彼は……陸奥峠さんはバツが悪そうに舌打ちをする。


 陸奥峠さんは、家綱の兄貴分で元々この事務所の探偵だった七重家光さんの友人だ。家綱とも付き合いが長いし、ボクが家綱のことで何かあった時相談出来るのはこの人くらいだ。


 しかしヤクザである。


『家綱の野郎……戻ってきたらしっかりケジメつけてやらねえとな』


 ヤクザである。


「えっと……ケジメはさておき……何か思い当たる節、ありませんか?」


 ケジメどうこうの話は怖いので、とりあえず話を元に戻す。


『思い当たる節……か。嬢ちゃんの方はどうなんだ? 俺はあれから連絡も取ってないしアイツが何考えてたかはわからんぞ』


「……そう、ですよね」


 言われてみればそうだ。一番傍にいたのはボクだけで、ボクが知らないことはきっと家綱自身しか知らないことだ。


『何か様子がおかしかったとか、不審な点はなかったか?』


「お、奢ってくれました……」


『天変地異の前触れかよ』


 ……ボクからすれば今が正に天変地異みたいなものだから正しい。


「……家綱、すごく調子が悪かったんです。なんだか人格がコントロール出来てなくて……」


『何……?』


「身体と人格がちぐはぐになったりして……とにかく安定しなかったんです」


 あの日はとにかく色々様子がおかしかった。身体の調子もそうだし、急に奢ってくれたり、プレゼントを渡したり……。正直家綱のことを思い出してしまうから今は身につけていないけど、あのネックレスは部屋に大事に保管してある。


「そういえば、一緒にいなかった時間がありました」


『どのくらいだ?』


「一時間とちょっと……くらいだと思います。一旦別行動になって、すぐ合流するって言ってたのに合流しないままでした。それで、事務所に戻ったらもう家綱が帰ってきてて」


『適当な仕事しやがってッ!』


「ひえっ……」


 とうとう悲鳴を上げてしまうボクだった。


『……っと、悪いな。もしかするとその間に何かあったのかも知れん』


「何かって……」


『嬢ちゃん、鯖島勝男ってわかるかい?』


「さ、鯖島って……!?」


 鯖島勝男。かつて家綱の口から出てきた、狂気の科学者で――――家綱の生みの親だ。


「少しだけ、家綱から話を聞いています。でも家綱もよく知らないみたいで……」


『だろうな。奴については謎が多い』


 そう言って一息ついてから、陸奥峠さんは話を続ける。


『奴の使っていた研究所が一度機能を停止したのは知っているか?』


「家綱……というか、セドリックが暴れた時にそうなったとは聞いてます」


『ああ。だがな、ここ最近あの研究所を出入りしている人間が目撃されている』


「えっ……?」


 そのまま陸奥峠さんの話を聞くと、あの研究所は機能を停止した後も定期的に陸奥峠さんの部下によって監視されていたらしいのだ。今までは誰にも使われていないままだったらしいんだけど、ここ最近になって研究所に誰かが出入りしているのが目撃されているらしい。


『まだ何とも言えんが、関係している可能性がある。こっちで調べておきたいのは山々なんだが手が離せなくてな』


「あ、じゃあボクが……」


 そう言いかけると、陸奥峠さんは電話越しに聞こえるようにため息をつく。


『言うと思ったがそうはいかん。家綱と関わりがある以上。嬢ちゃんも監視されている可能性がある』


 やっぱりそうなるか……。だけどボクとしても、ここではいそうですかと任せる気にはなれない。今度はボクが家綱を見つけ出す……そう決めた以上はジッとなんてしていられない。


 もし間に合わなくなったら? そう考えただけでも怖くなる。ボクはもう、間に合わないのは嫌だった。


「……なら、勝手に行きます」


 思い切ってそう言ってから、すぐにボクは後悔する。陸奥峠さん相手に啖呵切るなんてどうかしてる。当然怒鳴られると予想して、思わず身を縮めたけど、受話器の向こうからはしばらく何も返って来なかった。


「……あ、えっと……すい、ません……その、啖呵切りたかったわけじゃないというか……でも、ボクは……」


『……ったく、なんだかんだ似たモン同士かよ』


 もう一度、わざとらしいため息が聞こえる。


『わかった。一人手の空いてる奴がいる。そいつを護衛につけてやる』


「……えっ?」


 陸奥峠さんの思わぬ言葉に、ボクは受話器を取り落としかけたけど何とか肩挟み込んで支えた。


『ただし、危険だと感じたらすぐに撤退しろ。護衛の奴のことは気にせず自分の身を優先すること。それが約束出来るか?』


「ぜ、善処します……」


『約束出来るか?』


「ぜ、善処を……」


『約束ッ! 出来るかッ!?』


「や、約束しますっ!」


 悲鳴みたいな返事をしつつ、とうとう受話器を鳥落とすボクだった。










 その後、ボクが今すぐ調査を開始したいと話すと怒鳴られたけど、なんだかんだで陸奥峠さんは承諾してくれた。陸奥峠さんの言う護衛の人の名前は可露里冥かろりめい。どうやら偽名らしくて、詳細はほとんどわからなかった。だけど陸奥峠さんが言うにはとんでもなく腕の立つ男で、元々フリーランスで何でも屋のようなことをやっていたらしいのだ。


 会ったことのない人物ではあるけど、陸奥峠さんの紹介ならまあある程度は信用出来る。金さえ出せば裏切ることはない、と言っていたけど、もしかして今回の件、陸奥峠さんが可露里さんにお金を出しているのだろうか……。


 と、そんなことを考えながら事務所を出ると、予想もしなかった人物と鉢合わせた。


「お、おじいちゃん?」


「由乃~~~~!」


 おじいちゃんはボクと目が合うなり声を上げ、すぐにボクの手を握りしめた。


「大丈夫か? 元気にしとるか? おじいちゃん心配でな!」


「だ、大丈夫だよ! もう、びっくりした……」


 でも、このタイミングはちょっと嬉しい。丁度色々心細かったところだし。だけど、心配させるのも悪いから家綱がいないことは言わないでおいた方が良いかも知れない。


「どうじゃ、そろそろ戻ってくる気になったか? おじいちゃんいつでも待っとるからな?」


「……心配してくれてありがとう。でももう、大丈夫だから。それよりこの間何で来なかったの? なにか忙しかった?」


 ボクの父親、和登岩十郎の葬式に、何故かおじいちゃんは顔を出さなかった。連絡がうまく行き届いていなかったのかも知れないけど、おじいちゃんは葬式に顔を出さないだけじゃなく、しばらく家にも帰っていないみたいだった。


「なんじゃ由乃! そんなにわしを待っとってくれたのか!?」


「いや、そうじゃなくて……。ごめん、ボクの言い方が悪かった。どうしてお父さんの葬式に来なかったの?」


 ボクがそう問うた途端、おじいちゃんはピクリと表情を変えた。一瞬だけ見せた機械みたいな表情にボクは違和感を覚えたけど、おじいちゃんはすぐにいつもの調子ですまん、と告げた。


「しばらく連絡も取れん状態でな?」


「そ、そうなんだ……」


 何だろう、さっきの表情。もしかしておじいちゃん、お父さんが死んだことも知らなかったってこと? てっきりそのことで心配して来てくれたんだと思ってたんだけど。


「それなら尚更、いつでも戻っておいで。もう由乃に辛くあたる人間は誰もおらんからのぅ」


「尚更って……おじいちゃん、そもそもお父さんのことで心配して来てくれたんじゃないの?」


「うーん……まあ、それもないではないがな。おじいちゃんはいつだって由乃が心配で仕方ないのでな」


 なんだか歯切れが悪い。でも思い返せば、おじいちゃんとお父さんってあんまり仲が良くなかったし、複雑な心境なのかも知れない。


「ごめん、おじいちゃん、ボク人と待ち合わせてるからもう行くね」


「はいはい行っておいで。その内由乃の方から連絡してくれるとおじいちゃん嬉しいぞ」


「……うん、その内ね」


 そう答えてから、ボクは可露里冥との待ち合わせ場所へ急いだ






 陸奥峠さんから聞いた待ち合わせ場所の名前は、マザイ・カフェと呼ばれる路地裏の隠れ家的スポットだ。隠れ家的とは予め聞いていたものの、実際に見るとあまりの隠れ家っぷりに一瞬言葉を失ってしまう。


「……ここで……あってる、よね……?」


 やや薄暗い路地裏にポツンと存在するマザイ・カフェからはほとんど人の気配を感じない。ガラスの向こうに緑のモヒカンの店員らしき人しか見当たらないし、店内の装飾も黒を基調に赤や緑が刺したり引っ掻いたりするように散りばめられていて目に悪い。


 何度もメモを確認しながら辺りをうろついたけど、マザイ・カフェはここで間違いないようだった。


「えぇ……」


 かなり帰りたかったけど、ここまでしてもらってすっぽかすのは陸奥峠さんに申し訳ない。意を決して中へ入ると、早速緑モヒカンが席へ通してくれた。


 可露里さんはまだ来ていない。だってボクしかいないから。


「ご注文は?」


「あ、えっと……」


 慌ててメニューを開くとメニューいっぱいにレッドブルの文字が羅列されていた。


 なにも素のレッドブルが羅列されているわけではない。カロリーハーフのやつとか、ゼロカロリーのやつとか、味が違うやつとか。コーラ割りとかサイダー割りとかはこの店オリジナルだろう……炭酸の炭酸割り?


 嫌な予感を抱えながらも次のページへ行くと、今度はモンスターエナジーが列挙されていた。


「……!?」


 な、なんだこの店……!?


 一縷の望みを託してメニューの最後の方を見ると、ノンカフェインドリンクのコーナーがあった。それにホッと一息つきながら、見慣れない名前の中からドリンクを選ぶ。


「えっと……じゃあ、すいません、このスマックっていうのを……」


「よーっす」


 ボクが完全にフィーリングだけでドリンクを選んでいると、入り口から一人の青年が入ってくる。


「冥ちゃんじゃなぁい! ひさしぶりぃ! もう! どうして最近顔だしてくれなかったのよぅ!」


 緑モヒカンオネエなんだ!?


 いや、それよりも……


「……ん?」


 冥、と呼ばれた……恐らく可露里冥と思しき青年は、ボクを見るなり訝しげな表情を見せる。


「お前、どっかで会ったよな?」


 彼の言葉に、ボクはゴクリと生唾を飲み込む。


 そう、彼の言う通り、ボクは彼と一度だけ会ったことがある。忘れようがない、ボクの目の前で家綱と戦ったこの男を……!


「苅谷っ……!」


「……マージかよ。めんどくせえ」


 可露里冥……もとい苅谷は、気だるそうに舌打ちをして見せた。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る