僕 ボク
まきもの
僕
ねえいつになったら僕を
彼女にしてくれるの?
君の為に料理も覚えてるのに
なのに君はちっとも
彼女って言ってくれない
僕は君と仲良くしたいのに
全然わかってくれないの
ヤキモキしてる時だった。
歳上だけど、仕事上では後輩
そんな後輩数人と上司と
社長(あだ名)に
泰くんとカイくんは恋人だろ?
泰くんは彼女でしょ?
とよくからかわれる
「もー辞めてくださいよ〜」って
カイくんは怒る
ボクは嬉しいのにな(笑)
社長って言われてる村上さん
わりとオタ全開の後輩1 モリン
クールな後輩2 たやこさん
人見知りだけど面倒見の良い
課長の音猫さん
後はあと数人居るけど
そこはおいおいで
そんなある日仕事終わりに
音猫さんと社長とモリンとカイくんと
他店の高水さんと僕のお家で
宅飲みになった
社長は僕の部屋に着くなり
ベッドでくつろぎ
高水さんとモリンは
闇トークが盛り上がっている
音猫さんはテレビを見始めた
カイくんはしれっと手伝ってくれる
もう超好きキュンだよキュン
だからボクはボソッと
「ご飯にする?
お米にする?
ライスにする?」
カイくんには呆れて無視られていた
するとモリンが
「どんだけ米なんですか?
米以外ないの?」
カイくんが慌てたように
「そっそそうなんですよ。
まあほかに
選択肢あってもむしります」
モリンが
「ねえ、カイさん
ビールにする?
一緒にお風呂?
それとも
私とりょ・う・り♡
さあどれにする?って
泰さんが」
周りは米オンリーから
その選択肢をみいだせる
モリンがすごいのか
米オンリーがやばいのか
一瞬勢いに圧倒され
顔が赤くなるカイさん
じゃゃ料理なら
一緒に料理できるのにな
モヤモヤする僕
でもモリン見たら
恥ずかしさから角に隠れてた
思わず笑った
僕はカイくんと
料理しながら浮かれていた
おつまみとかできたあたりで
社長がむくりと起き
「腹減った飯」
音猫さんも
「新婚夫婦ごっこしてないで酒をよこせ」
それからはカオスだった
食べたら社長は自由に寝ていた
音猫さんは酔って寝た
モリンと高水さんは
闇トークが炸裂ますますどす黒い
ボクは
「ちょっと一服してくるわ」
そう言って部屋をでた
タバコなんて吸わない
プチ反省会する為だ
玄関までの廊下にまで
響くモリンと高水さんの声
「カイちゃん〜」
「カイさん可愛い〜」
楽しそうな声
クソ〜モヤモヤする
荒々しくコンビニ向かう
ほんのちょっぴり泣きながら
1日目終了
翌日
モリンと音猫さんは
早朝に慌ただしく帰宅して
仕事に向かった
僕とカイくんと社長は
昼前までダラダラしていた
起きたら高水さんは帰っていた
起きてカイくんと社長は銭湯に行き
僕は家で身支度を整えて
合流してご飯を食べて
公園でサッカーをして
3人で銭湯に行き
綺麗にしてきたから
きっと大丈夫(笑)←何がだ
銭湯から出たあと社長は家に帰った
僕とカイくんは
家が近所なので一緒に帰宅
相変わらず素っ気ないカイくん
ぷーかまって欲しい〜
そんなオーラ出しても素っ気ないの
項垂れながら買い物して
マンションに帰る
僕の右隣がカイくん。
左隣りが音猫さん
モリンは管理人室(三階)
実はモリンバイトしながら管理人(笑)
見た目じゃないのよ
見た目じゃとか言ってみる
ふと、モリンがいた
「泰さん〜ご飯作ってご飯〜」
モリンはボクを見つけてそうはしゃぐ
僕は
「カイくん手伝って」
カイさんはいやそうだった
けどモリンの一声で
「洗い物少なくなりますよ?」
渋々僕の部屋に来てくれることになった
なんでいつもモリンには従うだよ
僕とモリンの違いは
なんだ?性別か?
モリンはボクより歳上だしなんなら
カイくんや社長よりも歳上
モヤモヤ悩みだしたら
周り見えなくて聞こえない
カイくんに揺らされて我に戻る
「どした?なん泣いてるの泰くん?」
僕は泣き出したようだ
カイくんは慌てていたが
勢いよくモリンがベッドに
ボクを寝かしつけた
ボクは夢の中で
「泰は、カイかモリン
どちらか選ばなきゃならない」
それだけ聞こえて真っ暗な夢を見た
二日目終了
三日目も四日目も変わり映えなく終わる
けど僕はモヤモヤ悩み続けていた
五日目も無駄に終わるなって思ったら
21時にモリンから電話が来た
話があるから部屋にいろ
とのこと
電話がなって五分もせんうちに
インターホンがなって鍵開けたら
勢いよく入って
右手で胸ぐら掴み
左手は壁ドンしながら
「泰さんいい加減私の気持ちに気づいてよ」
ボクはパニックになった
モリンがボクを?!
モリンはカイくん狙いかと
いやそんなことより
ボクは今モリンが怖い
泣き出しそうになり
「ごめんなさい泰さん…
怖がらして
ただ私は、泰さんが好き
泰さんが例え
カイさん好きでもいいたくて」
モリンは居た堪れなくなり
自分の部屋にダッシュで帰宅
ボクは固まって悩んで
五日目終了
6日目は仕事漬け
七日目
定時まで仕事し、僕は
こたえを出した
やっぱりカイくんが大好きだ
モリンは仲間としてしか見れない
「あ。泰さん
モリンさんが休憩室で
呼んでましたよ?」
「サンキュー元上さん」
元上さんはモリンとほぼ同期の女性である
覚悟決めてモリンに会いに行った
「モリンごめんなさい」
「泰さんすみませんです」
二人同時に謝りたい笑いだした
「泰さんムカつきます。
もうさっさとカイさんの
彼女になりやがれ」
半ば諦め投げやに言うモリン
タイミングよくカイくんが現れた
「泰くん、森さんとまた喧嘩?
僕以外に迷惑かけるの辞めなさい
お試しで彼女にしてやるから」
固まる僕
唐突背中を押されて
「泰さんほら早くカイさんに飛び込め」
そう僕を突き飛ばし消えてゆくモリン
僕はモリンに感謝しながら
カイくんの仮彼女になれた
これから素敵な?一週間が始まるはず
アレ?モリンって森さんだったんだ
とか思ったらモリンからチャットがきた
【森です。モリンは
大学時代からのあだ名です
カイさんは大学時代は後輩でした。
だからそれなりに仲は良いだけです
以上モリンからの説明でした】
なんか納得して思わず
可愛い仲間だと思う
けど
「カイくん!!好きだー!!」
そう叫びながら飛びつこうとしたら
たまたま通った社長に
うるさいわーって首根っこ掴まれて
「カイくんちゃんと
彼女のしつけしときな」
って去っていき
カイくんは困惑していた
けど僕は幸せ過ぎた
こんなに幸せでいいのかってくらいに
ふとスマホを見たら
【P.S デレデレしてんじゃないよ
幸せだからと言って盲目になるなよ
視野は広くないと壊れちゃうからな
以上年上モリンからのアドバイス】
僕は思わずキョロキョロ
辺りを見回した
けどモリンの姿はみやたらない
ぼそっと
「世話のかかる年下だわ」
それだけが聞こえてきた
僕は思わず敬礼した
「ほら、帰るよ」
呆れた声でいいながら
手を差し出すカイくん
僕はデレデレで頷いた
周りに生暖かい目で
見られながら主に僕を(笑)
カイくんはとっても優しい
社長も音猫さんも
高水さんも優しい
カイくんは僕を渋々だけど
受け入れてくれた
「もう、何泣き出すんですか?」
グイッと引き寄せられ
「えっ?」
「泣き顔周りに見えなくしてあげるから」
僕は戸惑いながら頷き
急いで涙を拭いて頭を上げたら
「いー」
「いったー」
カイくんの顎に僕の
後頭部が直撃してしまった
僕は後頭部を押さえながら蹲り
カイくんは痛みを思いっきり耐えていた
「コントしてないで、
イチャつくなら
家でしてくれない」
タイミングを見計らった様に
現れた音猫さんに
笑いながら通れないって
目で見られた
カイくんは平謝りしてた
音猫さんはもういいから
ほら帰る二人共って
蹲る僕を引っ張って家路を急ぐ
嗚呼本当ダメダメだな僕
家につきカイくんは
着替えた部屋に行くから
そう言って一旦自分の部屋に
僕は項垂れながらドアを開けて
玄関先でしゃがみ込んだ
しばらくしてカイくんがきた
呆れたため息を吐きながらも
無言で僕を引きずり
ソファーに座らせた
するとさっきまで無言だった
カイくんが耳元で
「泰くん…うじうじするなら」
少し低めの声でこう続けた
「放置するから」
僕はその言葉で我に帰り
「ごっごめんなさいー見捨てないで」
カイくんにしがみついた
「わかればいいよ。
泰くんが、鈍臭いのも
素直過ぎるのも
かまってちゃんなのも
わかってる…だから
側に居てあげるからさ
メリハリよくね?」
僕を落ち着かせながら
優しく頭を撫でてくれた
それから僕が落ち着いてから、
ご飯を作った
食べながらカイくんが
「余りにも恥ずかしいから
もう言わないけど
お試し期間とかでなく
カノジョにするから」
顔を赤らめて俯き加減に言う
僕は勢いよく頷く
嬉しくてモリンにチャットで話したら
【嫌味ですか?
嫌がらせですか?
本当にムカつきます(笑)
幸せになりやがれ】
って言われたけど
幸せ過ぎてきにならなかった
翌日
浮かれているとか抜きにして相変わらず
ドジっ子なミスをする僕
みんな呆れた顔をするけど
態度が変わらなくて
嬉しかった
僕はこれからも頑張ります
完
「っておい‼
途中からモリンの妄想じゃんか」
「てへぺろ(笑)」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます