反省文[代議三]

https://www.youtube.com/watch?v=b3ZOXM1ana0


敷かれたレールの上を進むだけの人生はいかがですか?今なら煙草で穢れた肺も、アルコールに侵された肝臓も年相応に瑞々しく取り替えて差し上げましょう。

これはわたしに少年のような幼女が居ついていた時のお話なのですが、世界は泥水でした。一本の小枝だけが世界の安定でした。甘い死の香りは褪せて甘さを失い、徐々に一般的な死の匂いに似ていったように思われます。今は空を飛ぶことも夢です。そんなに魅力はありません。死は義務です。

それはさておき、思い出話でも。落ちていく三等星をなんとか抱き抱えようとする穢れた二等星は、もう歩くこともままならないので一緒に落ちていくでしょう。『一等星にはなれないんだ』と笑いあって底辺に。それはまるで雲がかかった満天の空。などと申しますが、麻薬の住む地域からは二等星、三等星は見えないので大した意味はないのですが……。

そしてパンケーキのために現世に帰りましょう。思い出は灰になります、いい酒の肴になるでしょう。この重たくて野暮ったい制服はもう二度とわたしたちをアイデンティファイしないということを確認できたはずのこの儀式、意味はあったのでしょうか?ただ一言、みんなは荒んだ目をした[code-3]たちに、「生き延びろ」と言うことしか出来ないのです。それだけが難しいのです。勉強なんて授業を聞いて予習復習すればいいのだから。ただ生き抜いて、這い上がって、未来の自分とハイタッチすれば、彼らの瞳は輝くのです。もう二度とあの頃のくぐもりを知らずに生きるために、この環境に留まるために、わたしたちは全力で走り続けなければならないのです。あなたの未来にわたしはいるので、これはあなたとわたしをくっつけるための儀式でした。

今いるのは、高い高い、かつての場所からは見上げるような場所の図書館の床です。図書室は温度が摂氏20〜27度、湿気が50%から〜65%で管理されているため、死ぬには快適っぽい環境が徹底管理されています。床に仰向けになって薄ぼんやり天井を眺めていると、恒常的に変わらない環境の部屋の中で、自分がセーターを着ていることに気付きました。

外は寒いらしいです。

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