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ずっと泣いていたい。
ルナはそう小さく言いました。
水面に白い月がゆらゆらと浮かんでいるのをぼんやりとルナは見惚れていました。
月に触れると、それはあっけなく爆ぜて消えました。
胸とこの浅い喉の間がぎゅっと詰まりました。
手を月から離すと月はまた元に戻りました。そうするとまたぼんやりと水面の月を見つめます。
心が月に吸い込まれているような、そんな感じがしました。
ルナはまた手を伸ばします。
今度は深く。
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