病は気からじゃございやせん
近衛源二郎
第1話 新型コロナ感染症を考えよう
新型コロナウイルス、ウイルスだから、非常に厄介ですよね。
抗生物質は効かないんですよね。
今のところ、症状に対処しながら免疫力によって回復を願うしかありません。
日本だけでも、毎日何百人もの方が、命を落とされてます。
感染したくて感染する人はおられないと思いますが。
中には、なぜこれだけ報道されているにも関わらず、その場所に行くのか、という人がおられることも事実ですが。
クラスターと言われても、職場や病院がそうなら、当たるも八卦と、命懸けの出勤を余儀なくされている方々が、かなり多くなってきてます。
世のため人のためで
、命懸けで頑張って下さっている医療関係者の方々。
生活必需品取り扱いの関係者の皆様。
本当に、お疲れ様でございます。
反面、いまだに若者は、新型コロナ感染症になっても悪化しないなんて誤報を信じている無知な方々もおられるようです。
外出自粛で、ストレスがある。
子供達がかわいそう。
冗談じゃありません。
新型コロナ感染肺炎で高熱と呼吸困難で苦しむのと、どちらがかわいそうですか。
若年層は、かからない、かかっても悪化しない、死なないなんて嘘っぱちでした。
自分だけは大丈夫。
若いから大丈夫。
SNSに騙された被害者ですよ。
病は気からと書きますが、実は違います。
病は気からじゃございません。
筆者は、神経難病患者ですので、1人で出かけることはありません。
というより、不可能です。
筆者の病気、球脊髄性筋萎縮症という厚生労働省が指定する特定疾患です。
特定疾患の中でも、特に重症化する特定難病です。
先頃、NHKさんで放送されて話題になった。
それでも彼女は安楽死を選んだ。
での彼女の病気、多系統萎縮症も重症化する神経難病でした。
筆者は安楽死を肯定も否定もできません。
そんな偉そうなことを言えるほどの人生経験を積んではおりません。
かたや、ALSという難病中の難病と言われるほどの難病と20年も闘病してこられて、国会議員になられた、舩後靖彦先生のような猛者もおられます。
筆者は、舩後先生のように頑張りたいですが。
そんな強くありません。
そう、新型コロナに感染するような場所に行きたくても、行けないんです。
ひどい言い方をすれば、新型コロナに感染できるほどの元気が欲しいということになります。
筆者の病気は、球筋と呼ばれる喉の奥の呼吸と食べ物を飲み込む筋肉が萎縮することにより、呼吸器とか肺に合併症を発症して死に至る病気です。
つまり、新型コロナ感染症で肺炎などになると、確実に悪化します。
安楽死より、かなりお安く死亡できます。
現在、日本人が安楽死するためには、スイス連邦の安楽死協会に入るしかありません。
日本の法律では、安楽死は許可されてません。
したがって、海外の安楽死を許可している国で、さらに、外国人の安楽死を許可している国を探すことになります。
それが、スイス連邦しかないのです。
日本人が安楽死するためには、スイス連邦までの渡航費とスイス連邦での宿泊費。
安楽死協会への入会金と年会費。そして、安楽死する病院への支払いで、だいたい200万円ほどが必要になると言われています。
新型コロナ感染症であれば、いいとこ数万円まででしょう。
しかも、いかにスイス連邦と言えども、安楽死は自殺に当たります。
当然、安楽死協会と担当医や担当看護師は、自殺幇助の罪に問われることになりますが、安楽死する本人が、安楽死実行前に警察に説明して、許可を得ておく必要があるのです。
スイス連邦ですので、ドイツ語もしくはフランス語。
最低でも英語で説明できなければなりません。
日本人には、非常に高い壁になっています。
しかも、遺灰すら日本に帰国することはありません。
それは、日本の検疫では遺灰は持ち込み禁止物になっているからです。
新型コロナ感染症で死亡された皆さんは、家族が最後を看取ることはできません。
人知れず病院を搬出されて、火葬されてから家族に連絡されます。
遺体に触れるなどもってのほかで、骨壺に骨を拾うことすら許されません。
骨壺に入れられ、木箱に納められるまで対面できません。
日本の大地に帰ることのない安楽死と最後を1人きりで迎えることになりますが、日本の大地に帰ることができる新型コロナ感染症のどちらが良いんでしょう。
筆者にはわかりません。
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