第22話

「まさか、それ着るの?」

 さすがにその水着はコンプライアンスというか、限度を超えているのでは。

 大体下の方とか毛とか大丈夫なのかな。

「はい」

 加奈は嬉しそうだ。

 きっとこんなことしてるから、だんだん慣れてしまって、感覚がおかしくなっているのかもしれない。

「先輩は後ろ向いててください」

 いやー、緊張するな。

 僕は後ろを向いた。

 布が地面に落ちる音がする。

 まさか今振り向いたら裸なのか。

 堂々と着替えすぎだろ。

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