犬派

猫を抱いた

にゃあにゃあと

大変可愛らしかった

微睡んでいたよ


猫を抱いた

目を閉じて

僕の鼓動を聴きながら

寝言を言っていたよ


猫を抱いた

がりりっと

僕の腕引っ掻いて

逃げてったよ


人懐っこいあの瞳を

どうしても忘れられない

忘れ物のピアスを

どうしても捨てられない

手のひらに置いたまま

ぼんやりと眺めているよ

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