1968,夏

センブウキの風浴びながら


遠い夏の日を思い出す


ひぐらしが鳴いたら


もう夏も終わると


フロントガラス越しに


空が燃えているよ


あゝ あゝ あゝ あゝ あゝ


友達と遊んでた


空が暗くなるまで


白いボールがひとつあれば


それでよかった


懐かしい香り


目を閉じれば浮かぶ


「さよなら」


センブウキの風浴びながら


遠い夏の日を思い出す


あの時あなたに会えなくて


いまでも一人で待ちぼうけ


懐かしい香り


目を閉じれば浮かぶ


「さよなら」


川は流れていくよ


風がさらっていくよ


空はどこまでも続くよ


涙が流れて落ちる


あの子と遊んだ思い出は


いまでも心に残ってる


本当の気持ちが言えなくて


あれから答えを探してる


センブウキの風浴びながら


戻れない日々を思ってる


あれからどれだけ経つだろうか


いまでも一人で


待ちぼうけ


待ちぼうけ


マボロシをみてる

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