第27話 モンスターボックス活躍

 僕はモンスター達を全員をスキル:モンスターボックスに収容しようとした。

 しかしそれを止めたのがキャプテンだった。

 キャプテンがこちらに進言した。


「まずその種族のリーダーに名前を名付けましょう、その種族の配下はその後でいいでしょう、こちらにリーダーを連れてまいりますので、少しお待ちよ」


「そう言う事なら大丈夫だな」


 僕の目の前に順番にやってくるリーダークラスのモンスター達に名前を名付けて行く、

 最初にやって着たのは、ゴブリンだった。

 ゴブリンは100体いるのでこいつを含めて100体という事だろう。


「君の名前はコーブだ」


 すると先程のゴミスライムのキャプテンと同じように光出した。

 そこにはゴブリンから進化したゴブリンソルジャーがいた。


 それは簡単に見える名前とレベルと種族で分かる事、 

 鑑定眼鏡を使う必要はなかった。

 

「コーブだよろしくお願いする。99体のゴブリン達を導くと約束しよう」

「助かるよ、コーブ達はモンスターボックスに収容するけどいいかい?」


「ぜひとも頼む大群での移動は命取となるのでな」


 コーブは真面目に答えてくれたけど、

 ゴブリンのリーダーとしてコーブと99体のゴブリンはモンスターボックスに収容された。


 そのような形でその種族の1体ずつに名前を名付けていった。


 リールという名前を名付けたノーマルスライムはブラッドスライムに進化した。

 リールには499体のスライムの配下がいる。


 メイヴという名前を名付けたロックビーはボスバチに進化した。

 メイヴには99体のロックビーの配下がいる。


 ボンサイという名前を名付けたノーマルトレントはトレトレントに進化した。

 ボンサイには299体のノーマルトレントの配下がいる。


 ワシルと名付けたグリフォンはスピードグリフォンに進化した。

 ワシルには49体のグリフォンの配下がいる。


 ドラゴン2体には2体とも夫婦だったので、

 両方に名前を名付ける事にする。

 シェイガと名付けたドラゴンはエンペラードラゴンに進化した。、

 シュリフォと名付けたドラゴンはクイーンズドラゴンに進化した。


 スコーピと名付けたマンティコアはハイマンティコアに進化した。

 スコーピには49体のマンティコアの配下がいる。

 

 後なぜかモンスターでいたのが、死神だ。

 死神にはデスサイズと名付けると、生死神という訳の分からないモンスターに進化した。

 デスサイズには配下は存在しない。


 ネズ公と名付けたビッグラットはラットナイトに進化した。

 ネズ公には999体のビッグラットの配下がいた。


 アスンと名付けたフォトンモグラはメガモグラに進化した。

 アスンには499体のフォトンモグラの配下がいる。


 クマサンと名付けたキラーベアーはギガドンベアーに進化した。

 クマサンには9体のキラーベアーの配下がいる。


 だいたいこんな感じで名付け終わると、

 僕はそこに脱力した。 

 クリエイトゴミスライムのキャプテンもモンスターボックスの中に入ってもらった。


 少しだけ脱力してしまった。

 どうやら名前を付けると言うだけでも力を使うらしい、

 体力が減っているようで、

 あまり名前を付けすぎると死ぬかもしれないと、

 改めて認識した。


 まずはモンスターボックスの中を見る事が出来るかもしれないと思ったので、

 目の前にモンスターボックスを出現させる。

 それは四角い箱であった。


 よーく四角い箱を観察して行くと、

 目を当てるくらいの大きさの穴があった。

 どうやらガラスのような物で作られているそこにレンズらしきものがある。

 レンズとは眼鏡などに使われる物で、とても高価な物とされる。

 そこから中身が見えるようだ。


 すると僕は大きな口を開けて魔法について関心してしまった。


 箱の中には無限大に広がる世界があった。

 森があり湖があり、木々があり、岩があり、草原があり、

 しまいには建物まである。

 スライムたちは冒険をしたり、

 ドラゴン2体は山に巣を作ったり、

 沢山のモンスター達が生活していたのだ。


 その中でキャプテンが周りを指示している。

 誰誰がこっちだとか、

 誰誰があっちだとか、


 キャプテンを入れて正解だった。


 どうやらモンスターボックスとは箱の中に1つのモンスター牧場があると考えていいのかもしれない、


 そしてモンスターと書かれているだけに、人間は入る事が出来ないだろうが、


 玄武の爺さんと冥王のブランディー達と七つの大罪の美少女達なら入れる事が出来る可能性はあるだろう。


 そしてはっとなった。

  

 モンスターボックスから顔をどけると、

 先程の玄武の爺さんから貰った立体マップを空中をつき刺す事で出現させると、

 やはり、魔界の森からモンスターが全て消えていた。


 つまり僕は、


「あはっはは」


 笑って誤魔化そうとしても、

 きっと自分が認識しているから、

 逃げる事なんて出来ない、


 魔界の森の全てのモンスターをテイムしてしまったのだから。


 この魔界の森には、1体のモンスターもいない、動物と虫と、そして鳥しかいなくなる。


 僕は生態バランスを崩壊させたようだ。


 自分自身が恐ろしく感じる中。


 モンスターが出てこない魔界の森を歩きながら、

 そこに到達する。

 仲間たちが待っている。

 彼女達と彼らは手を振って合図をする。


 僕と玄武の爺さんと冥王と七つの大罪の美少女達が合流をした。


 まだ僕が1つの森からモンスターを消滅させた事は内緒にしてある。

 だって玄武がぶち切れそうだから。



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