04「吟遊詩人」
二面の窓から明るい日差しが入る、一年中温かい部屋だ。出窓には香りの良いハーブ類がいくつも置かれている。
本立てしかない本棚には、髪を束ねただけの冊子がたくさん。その中には、生きていくために必要な金言が書かれている。
「人を騙す者は地獄に落ちる」「夢を語り、幸せを与える」「人生経験が豊かなほど、言葉に重みが出る」等々。
ほかにも、「常に世の中の流れを感じ、自然に身を
素材が違えば音色も違うという助言を受けて手に入れた、金や銀、白銀や銅等の金属製、木や石などの自然素材製のハープは、全て壁に飾ってある。それぞれのハープは、使い手の実力がついたら光って知らせてくれるらしい。
購入してから一年。まだまだ実力は追いつかない。
――ここはきっと、【騙されやすい吟遊詩人】の部屋。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます