スカボローフェア

ぼてぼて

【プロローグ】 導きの少女

【キャラクターシート】

レイン   :http://www.pumpukingdom.com/ytsheet2/sw2.5/?id=0XT69v&backup=2020-04-11-10-38

イキシア  :http://www.pumpukingdom.com/ytsheet2/sw2.5?id=PAW6EC&backup=2020-04-10-16-31

ミミ・クック:http://www.pumpukingdom.com/ytsheet2/sw2.5?id=HYWb7l&backup=2020-04-11-00-27

ユズハ   :http://www.pumpukingdom.com/ytsheet2/sw2.5?id=C6fNMv&backup=2020-04-11-10-24

【NPC】

オルソラ  :http://www.pumpukingdom.com/ytsheet2/sw2.5?id=agPt80&backup=2020-04-10-21-18


GM:おはー。各人自己紹介をお願いします。


レイン:「俺の名前はレイン。騎士になる男だ」

騎士を目指して田舎を飛び出してきた少年剣士です。鎧と剣は昔冒険者だった親のお古をくすねてきました。熱血バカ系で行こうかなと思います。煽り耐性が低くて、すぐ熱くなる感じ。ファイター2Lv、エンハンサー1Lv、ライダー1Lvだけどお金がないから愛馬はいない! 以上かな。


イキシア:「イキシアなのです。こっちはダニィ……大事なおともだちですの! ばかにしたりしたら、ばーん! どーん! ばばーん!! しますから、覚えておくといいのです! ふふん!」(スタッフを構えながら)

こんな感じの小生意気系ルーンフォークです。いろいろあって女装男子。ライダーLv2、ソーサラーLv1、500経験点浮いてます。騎獣のダニィに前衛に立ってもらう遠隔指示型です。ダニィが本体。自分は後衛からぴちぴち魔法撃ちます。基本小生意気ですが、寂しがりやなのでチョロイです。チョロイン。すぐ泣く。とりま以上です!

GM:メインライダーは結構辛いが頑張って。

イキシア:辛くても大好きだからやっちゃうのよね……。

GM:ライダー好きだからわかる。次の方お願いしますー。


ミミ:「ドモ、ミミっていうっス。ミミでいいっすよ~」

フェンサー+スカウトの、挑発回避盾です。ルンフォ故に敏捷Bが低めのため、先制取れなかったらごめんなさい。キャラ的には、ノリ軽めの「っス娘」です。ちゃらい。そんな感じ。よろしくおねがいしますー。

イキシア:挑発盾!

レイン:全力攻撃使いとしてもうありがたさしかない。

イキシア:ルンフォの敏捷はね……。

レイン:敏捷2は低くねえっす。なによりいるだけまし。スカウトさんいないと地獄だから。

イキシア:貴重なスカウト&盾さん (拝む)


ユズハ:ではラスト。ナイトメアのユズハ、キルヒア神官です。

プリースト2、レンジャー1、セージ1の純後衛サポーターです。性格はまだ決めてませんで、根暗か高飛車系かどっちかかなって思ってました。でも他の方を見るに苦労人枠に行きそうな予感がしています。よろしくおねがいします。

イキシア:苦労人枠……。

ミミ:保護者枠……。

レイン:肩ポン。

GM:よろしくー。それでは時間も良い感じなので、始めて行きたいと思います。ソードワールド2.5キャンペーン「スカボローフェア」。本日はプロローグをやっていきたいと思います。ぼちぼち頑張っていきましょー。

一同:よろしくお願いします!



GM:君たちは先日ギルドに登録したばかりの駆け出し冒険者だ。同じような駆け出しばかりを紹介してもらってパーティを組んだものの、冒険者らしい冒険はまだ行っていなかった。そんなとある日のうららかな午後。今日も今日とて君達は、冒険者ギルドに依頼を探しに来ている。


≪冒険者ギルド≫


GM:今日もいい感じの依頼を見つけられなかった君たちは、テーブルを囲んでご飯を食べている。ここ、スカボローの街は近隣の中ではそこそこ大きな街であるため、依頼自体は結構な数があるのだが、それは「周辺の小さな町や村では手に負えないもの」であることをも意味している。駆け出しは結構頑張らねばならないのである。

レイン:「お金が、ない」

イキシア:「…………」(なけなしの10Gをじっとみつめる)ダニィを盾にしながら、人見知りマックスでごはんたべてます。パーティ組んだばかりということで、まだうちとけてない。5mくらい離れて座ってる。

ミミ:それはもう別テーブルじゃん?

イキシア:別テーブルですね!

レイン:「イキシア、それ食いにくくないか?」

イキシア:「たっ、たべ、食べられます!! ダニィが手伝ってくれますから!!」(こ、こんなでっかいごっつい人たちと一緒にお仕事なんて……うう、これからが心配です……)」

ユズハ:「しかし、働こうにも、ここまで仕事がないのではな。全員、うちの神殿で奉仕活動でもしたらどうだ?」

ミミ:「神殿っスか~? ルーンフォークには向いてなさそっスけど」

イキシア:「……カミサマ、とか、怪しいシューキョー団体は、こわいです……ホウシとかぁ……」

ユズハ:「神は全て見ておられる。信仰心なくとも、ラック値という形で還元してくれるかもしれんぞ」

ミミ:「今欲しいのは幸運じゃなくて、現金なんスよね~……」

イキシア:「……そ、それはまあ、同意です。幸運ではめしは食えないのです」

ユズハ:「まあ、確かに、何はなくとも先立つものがなくてはな……」

レイン:「バイトするかぁ……」

ミミ:「やっぱりドブ掃除っスかねぇ。定番っスけど」

ユズハ:「ドブ掃除、素晴らしいな。人の嫌がることは率先してするべきだ」

イキシア:「どぶ!? い、い、いやですー!! きたないっ」(お嬢様のためまだ覚悟ができてない)

GM:さて、そんな感じで君たちがぐでーっとくだを巻いていると……スカウトはミミか。ミミはギルドの入り口あたりでキョロキョロとあたりを見回している少女を見つけます。少女は君たちを見つけると、ニヤっと笑って受付のほうへと歩いていきました。

イキシア:にやっと?

GM:にやっと。

レイン:「どーしたミミ?」

ミミ:「いや。……ドブよりは女の子のお世話の方がマシっスよねぇ」

レイン:「……何言ってんのお前?」

イキシア:「おんなのこのおせわ? 何言いだすです突然」

GM:少し経った頃、ギルドの受付嬢が君たちを呼びました。

受付嬢:「おーい」

イキシア:「ぴゃっ」(そのままミミさんの後ろに隠れる)

ユズハ:「仕事か、行くぞ」イキシアをぽんっと叩きます。

ミミ:「はいはい、怖くないっスよ」

受付嬢:「お仕事の時間だよ。駆け出し用の仕事が足りて無くて悪かったね」

イキシア:「…………は、初仕事……。よ、よかった、どぶじゃない」

レイン:「飢えて死ぬかと思った。で、どんな仕事?」

受付嬢:「こっちのお嬢さんから、護衛の依頼だよ」

GM:といって一人の少女を紹介されます。

オルソラ:「……どうも、はじめまして。オルソラです」

GM:目つきが悪く、ニヤついた顔をした少女です。

イキシア:(怖い顔してる……)おろおろします。

レイン:「ミミ、お前のつて?」

イキシア:「はっ! さっきおんなのこのせわとかいってましたね、確か!」

ミミ:「まさか、偶然っスよ。グーゼン、はは」

受付嬢:「はっはー。君たちご指名だったぞ。知り合いかと思ったけど違うんだね」

オルソラ:「……話、いいですかね?」

GM:受付嬢は笑っていますが、オルソラはじろり。

イキシア:「よ、よっよよよよよろしくです……話どぞです……」

オルソラ:「えっとですねぇ。三日月湖に行きたいので、護衛してほしいんですよ。駆け出しだって聞いてますけど、あそこなら駆け出しの人でも十分でしょう?」

レイン:「三日月湖?」

GM:はい、では知識判定です。目標値5。

ミミ/ユズハ:(ころころ)知ってた。

レイン:(ころころ)知らぬ!

イキシア:(ころころ)わからぬ!

ユズハ:(笑)

GM:レインとイキシアのネタキャラ化が激しい

イキシア:「なんですかそこ!!!」

ユズハ:「知らないのか? 三日月湖っていうのは……」

GM:とても巨大な湖です。まるで太い三日月のような形をしている事から名付けられました。かつて、魔動機文明時代には大きな街があったとのことですが、大破局の際に蛮族との戦いで破壊されこのような湖になったと伝わっています。300年たった今では、周囲には森林が育ちスカボローの貴重な観光資源になっています。富裕層が冒険者を連れて観光に訪れたり、近隣の森で資源を採取したりする近隣住民の姿が度々みられます。また、その経緯から近隣では魔動機文明時代の遺跡や遺産が見つかることがあり、冒険者のホットスポットとしても知られています。

ユズハ:「……という場所だ」

レイン:「そんな場所があったのか。うちの田舎では聞いたことなかったなあ」

イキシア:「ほほー……よくやったですユズハ! 学者さんはかしこいのですね!!」お嬢様なので上からですが、心から褒めてます。

ミミ:「割と有名どこっスよね……?」

GM:なぜ知らないのか? これがわからない(目標値5)

ユズハ:「そうだな、どうやらイキシアよりはかしこいようだ」

イキシア:「こふっ」(プライドが傷ついた音)

オルソラ:「三日月湖知らないのは流石にビビりますね。それでよく冒険者やろうと思いましたね」

レイン:「ははは、すまんな。ま、未知を知っていく楽しみが多いってことで。あと、二人は知ってるから安心してくれ」


ユズハ:レイン良い人。

イキシア:いいひとです……。

レイン:バカだからな。知力ボーナスは知能ではないことを教えてやるぜ。(知力17)

ユズハ:なおこのセージ、誰よりも知力低い(知力14)ですからね。レイン、私の筋力(20)と交換しません?

レイン:交換してえ。(メインファイターなのに筋力一番低い)

ミミ:流石に笑う。

GM:知恵じゃなくて知識が必要な職だから(震え声)


オルソラ:「……まぁいいんですが。今回は観光じゃないんですよ。私、ハルーラ神殿で神官してまして」

GM:といって聖印を見せてくれる。

ユズハ:「ほう、ハルーラの」

イキシア:「でた、しゅーきょー団体」

オルソラ:「ええ。それでまぁ夢でお告げ? がありまして。多分三日月湖だと思うんですよ。ただ具体的な場所がわからず。それでまぁ冒険者の人でも雇って探しに行こうかと。遺跡っぽい場所でしたからね」

イキシア:「遺跡!!!!」テンションぶち上ります。「冒険者っぽい」ので。「いきましょういきましょう、ねーダニィ!」

ユズハ:「私としては見つかろうが見つからなかろうが、仕事になるなら構わない」

受付嬢:「神様のお告げ付きとか幸先いいじゃない! 儲かったら一杯おごりなさいよ」

ミミ:「はは、考えとくっスよ~」適当に流す。

オルソラ:「……儲かるかどうかは保証できませんよ? 遺跡の発掘依頼じゃないんで」

レイン:「ふむう。オルソラ、それ俺たちみたいな新人でいいわけ? 要は危険度も何も不明なんだろ? 懐の都合なら何も言わんけどさ」

オルソラ:「安い方が小市民にありがたいのは確かですが、三日月湖ですからねぇ」

GM:ユズハは知っているでしょう。観光地化と遺跡探しに行く冒険者のおかげで、定期的に現地の蛮族や危険な動植物は駆除されており、比較的安全なスポットです。護衛もまぁ、念の為レベルです。現地民が資源採取に行くような場所ですんで。

ユズハ:「……という感じだから、まあ問題ないだろう。むしろ渡りに船じゃないか?」

ミミ:「良さそうっスね。初めての冒険には丁度良いかもっス」

イキシア:「学者氏が言っているのであれば大丈夫でしょう!!」(権威に弱い)「それにそのー……依頼料も、10Gより多ければ、それでじゅうぶんというかー……」(ここで受けないと今夜の宿代がない、とは言えないプライド)

ユズハ:不当に値段を下げられかねないので、イキシアの口を塞ぎます。

オルソラ:「ええ、そうそう。駆け出しの人の冒険にはきっと丁度いいと思いますよ」

GM:オルソラの笑みがニヤニヤと深まります。

ミミ:「(これほんとに大丈夫なの???)」

レイン:「なら喜んで。で、具体的な依頼料とかは?」

受付嬢:「ギルドの規定に従って、駆け出しは一人500Gになりますが」

オルソラ:「ええ、はい。大丈夫ですよ」

GM:2000Gが机の上に置かれます。

イキシア:「ほおおお……おかねだ……かあさまととうさまの机に溢れていた、これが……目の前に……」

受付嬢:「はい、確かに。前金は3割までなら受け取れるけど、どうする?」

GM:150Gまでなら受け取れます。貰う人は宣言して追加しといてください。物として受け取っても良いです。

レイン:「俺の分はもらっておきたいな」

イキシア:「おかね、ほしーです! おかね!」

ユズハ:「受けるのであれば、私も準備を整えたい」

ミミ:「まぁ、先立つものは必要っスからね。神官って、社会的信用凄いらしいっスし……」貰っておきましょう。

オルソラ:「まぁ、神に仕える身ですから?」

GM:あいからわずニヤニヤしてます。

ユズハ:(神に仕える身ならば、そのような笑みを浮かべるべきではないと思うのだが……と思いつつ、宗教戦争になりかねないので黙る)

ミミ:「(やっぱ神官って良く分からんわ)」と思ってます。

イキシア:「(こわ……仕事はともかく、しゅーきょー団体にはちかよらんとこ……)」と思っています。

レイン:「食料とポーションにしてくれ」

イキシア:「ま、まこーそーを、くださいです」

ミミ:「私もアウェイクポーション欲しいっス」

ユズハ:「では、魔香草と保存食を」 三日月湖までの食事ってどれくらい必要でしょう?

GM:1日かからないくらいの場所なので、我慢するなら無しでもいいのよ。歩いていってキャンプして帰ってくる場所。自然公園みたいな扱いだとおもいねぇ。そんな感じで話していると。

受付嬢:「うーん。初仕事だしサービスしちゃおうかなぁ」

GM:と、頼んだアイテムの他に全員分の1日分保存食が。

受付嬢:「頑張ってくるんだよ」

レイン:「お、ありがてえ!!」

ユズハ:「ごちそうになります」

オルソラ:「じゃ、準備がいいなら出発しますか? あんまりぐだぐだしてると遅くなりそうですし?」

レイン:「だな、俺はいけるぜ。準備するほどのものがねえし」

ミミ:「同じく。前衛はらくちんっスね」

イキシア:「イキシアも大丈夫です! た、たぶん!」

ユズハ:「なら行こうか」

レイン:「んじゃ、みんなも改めてよろしく!」

イキシア:「! よ、よろしく、です!」

オルソラ:「ええ、しばらくの(……)付き合いになりますが、よろしくおねがいします」

GM:意味深な笑みを浮かべましたが、君たちは特に気にすることはなかったでしょう。

受付嬢:「はーい。じゃあいってらっしゃーい。行方不明にならないように気をつけるんだよ~」

レイン:「いってきまーーす」

GM:というわけで、君たちは初仕事に意気揚々とでかけていったのでした。


GM:その少し後。

神官長:「すみません! こちらにハルーラの神官が来ませんでしたか!?」

GM:冒険者ギルドに駆け込んでくる神官の姿が一人。

受付嬢:「え、あ、はい。先程オルソラさんという方が冒険者を雇って三日月湖に向かわれましたよ? お告げがあったとか」

神官長:「お告げ……! やっぱり、あの子何を考えて!」

受付嬢:「……あの、何か問題でも?」

神官長:「くっ、すみません。詳細は他の神官に。私はあの子を追いかけます!」

受付嬢:「えっ、あの、ちょっと!」

GM:神官長は駆け出していきました。

受付嬢:「……あいつら、初っ端から厄ネタとかまじで生きて帰れよ」

GM:そんなつぶやきだけが残ります。


GM:さて、君たちの視点に戻そう。本日は小春日和。この調子なら数時間も歩けば三日月湖にはたどり着けるでしょう。街暮らしの神官なオルソラですが、意外と健脚なようです。今のところ、道なりに進んでいます。

ユズハ:旅慣れてないこちらが置いていかれそうだな。

イキシア:歩きなれてないので、ダニィの背中に乗せてもらって歩いてます。「……つ、つかれないのですか? イキシア、ダニィに乗ってるだけでも疲れそうですのに。シンカンってむきむきなのですか?」

ミミ:「ユズハさんもそうっスし、神官ってそういうものなんスかね」

レイン:「……そうだったのか!」

ユズハ:「そんなわけがあるか」

オルソラ:「……か弱い乙女にそれはなくないですか? まぁ、長歩きできるように訓練しただけですよ」

GM:なお、敏捷は8しかない模様。さて、たま~に。そう、たま~~に。オルソラはたどってきた道というか街のほうをチラ見しています。

レイン:「どした、忘れ物か?」

オルソラ:「いえ、お告げで見た場所を探してるわけですから、場所を考えながら進んでるだけですよ」

レイン:「そうか、お前さんしか場所わからんしな。頼むぜ」

ユズハ:「具体的には、どんな場所だったんですか?」

オルソラ:「古い遺跡に見えました。薄暗かったのではっきりはわかりませんでしたが。そこに入っていくところからでしたね」

イキシア:「はぁ。お告げってふんわりなのですねえ」

オルソラ:「場所はわかりにくくて、隠されているようでした。ただ、離れたところに三日月湖が見えまして。湖の見え方からおおよその場所は推測できるんですが、詳細がね」

レイン:「ま、探すの含めた依頼だ。大体の場所がわかったら手あたり次第やるしかねーな」

ミミ:「ま、のんびり行くっスよ。安全に安全に」

イキシア:「ダニィ、探すのはお願いなのです」(すりすり)

ダニィ:「きゅー」

ユズハ:「ふむ……着いたら何をするんです?」

オルソラ:「さぁ? 私はお告げの通りにそこに向かうだけですから」

ユズハ:「……そうですか。まあ、そういうこともありましょう」

ミミ:「そういうもんなんスかね?」

ユズハ:「まあ、神ですからね。人の常識で考えられるお方ではない」

レイン:「そいや、俺たち指名って話だったけど、もしかして俺らもお告げにいたわけ?」

オルソラ:「いえ、そんなに手持ちがないので暇そうな駆け出しっぽい人を指名しただけですよ?」

GM:今回だけはにっこりとレインに笑いかけます。そしてまたニヤニヤに戻ります。

レイン:「お、なんかさっきと違う顔だな。しかし残念だな、どーせなら選ばれたとかのほうが物語っぽくて燃えるのに」

オルソラ:「……英雄願望でも?」

レイン:「いや、まぁ、その、すごい人間になりてえとは思ってるよ」英雄願望はあるが、流石にそうは言えない。

オルソラ:「そうですか。頑張ってくださいね?(………………)」

GM:今度は満面の笑みで告げられるのでした。

レイン:「……おう?」

オルソラ:「おっと、そろそろ森に入りましょうか。こっち側のはずです」

GM:立ち止まって君たちに告げます。まだ少し三日月湖まで距離がありますが、森を進むようです。ここからはオルソラの先導で進むことになるでしょう。

オルソラ:「野犬くらいは出るかも知れませんし、よろしくおねがいしますね」

ミミ:「お任せっスよ~」

イキシア:「やだなぁ、安全だって言ったじゃないですか。野犬なんて出るはずないのです!!」

レイン:「イキシア、森は人の領域じゃないからな。油断するとほんとあぶねーぞ」

オルソラ:「ええ、ええ。それに、もし遺跡が見つかったら、そこに何かいないとも限りませんし?」

GM:そんな会話をしながら、君たちは森に入っていきました。しばらくすると……


神官長:「このまま進めば三日月湖です。そこで聞き込みをしますよ」

GM:神官長がハルーラの神官たちを連れて、足早に通り過ぎます。そう、森になど入らずに。

神官長:「あのお告げには従ってはならないと教えたのに……! この300年、お告げに従った神官は全員が行方不明になっているのだから!」

神官長:「冒険者まで連れて……一体どういうつもりなの!」


レイン:やっぱりそうだよなぁあああ!

イキシア:神官さんに足跡追跡技能などないのである。

ユズハ:これはまずいことになりそうだ。


GM:森の中は先程までの整備された道と違って深く、また薄く霧がかっている。背の高い木々、苔むした岩などがあちこちに存在し、見通しは悪い。そんな中を、君たちはオルソラの導きに従って進んでいった。

イキシア:「(……導きの星神、でしたっけ。ハルーラとやらは。なるほど、シューキョー団体のことは信じてませんが、まさに「それらしい」じゃありませんか)」

オルソラ:「まだしばらくかかりそうですね。一度お弁当にしますか?」

GM:街を出て数時間。そろそろ小腹も空いてきた頃だ。森の中の空気は澄んでいる。戦闘もしていない君たちは、まさにピクニック気分だろう。

イキシア:「ごはん! たべたーい、です!!」何も考えずもろ手を上げます。

レイン:「んじゃ、休憩だな」

ミミ:「そっスね。今のうちに済ましときましょ」

GM:倒木や座りやすそうな岩、あるいは地べたに座り込んで各々昼ごはんを食べるだろう。ギルド謹製の保存食は、駆け出しからベテランにまで愛される中々の一品で、体力仕事の冒険者にふさわしく、ボリューミーかつ高カロリーな食事だ。匂いのきつい料理などは入っておらず、冒険の様々なシーンを想定したつくりになっている。アルフレイム冒険者ギルド自慢の一品なのだ。

イキシア:ちょっと気をゆるしたので、ダニィに隠れつつパーティの皆さんから1~2mくらいの位置にいます。「なかなかおいしいですね……なめてました……」

ユズハ:「保存食とは思えない出来だな、美味い」

ミミ:「身体に滲みるっスね~」もぐもぐ

GM:食事を終え、休憩の後歩き出す。森の外では小春日和だった天気も、ここでは木々に陽の光を遮られて少し薄暗い。オルソラの指す方向は、森の中でも歩きにくい方、歩きにくい方へと進んでいく。「確かにこれでは、冒険者でも中々来ないだろう」と思うほどだ。

ミミ:「足元、悪くなってきたっス。気を付けるっスよ」

ユズハ:「ミズオルソラ、本当にこの道で合っているのですか?」

イキシア:「そ、そうです! ほっ、ほほほほんとにこっちなのです!? なんか、聞いたことない虫の羽音聞こえるですよ!?」

レイン:「獣道、以下じゃねーかこれは」

オルソラ:「ええ、こちらのはずです。私もまさかこんなに歩きにくい場所に向かう羽目になるとは思いませんでした」

GM:そう言ってはいますが、オルソラの装備は野外を歩き回るには万全に見えます。

ミミ:「……の割には、準備良さそうっスね?」

オルソラ:「森の中な事はわかっていましたので……角度的にはそろそろだと思いますので、注意して探してみてください」

GM:というわけで、探してもらおうね~。探索判定目標値10だよ。

イキシア:(ころころ)よ、よかった。達成です!

ミミ:ありがてぇ(失敗)

GM:ではイキシアが、というかダニィが見つけたようですね。深い森の中、木々に埋もれるようにその遺跡はありました。

イキシア:「……!! あ、あったです!! ダニィ、すごいです!」トカゲにだきついてきゃっきゃと喜ぶ。

レイン:「おぉ、お見事二人とも」

ユズハ:「野生の勘か、流石だな」

ミミ:「偉いっスねぇ。後でおやつあげるっすよ。イキシアが」

イキシア:「ミミさん!? いやあげますけど!」

GM:君たちがきゃっきゃと遺跡の発見を喜んでいると、聞きつけたオルソラもやってきます。

オルソラ:「……ああ。ここが、そうなのですね」

GM:今までと少し違って、感慨深そうにしています。

イキシア:「嬉しいです?? 嬉しいです??」

オルソラ:「ええ、まぁ」

GM:ふっと笑っています。

オルソラ:「何か、住み着いてたりしますかね?」

GM:聞いてきます。足跡判定どうぞ。目標値10です。

ミミ:(ころころ)ん、問題なしッス。

GM:人間より小柄な何者かが複数出入りしているようです。

ミミ:「なんすかねこれ……。ゴブリン、フーグル……、そんな感じっす」

イキシア:「ば、蛮族ですか!? やですやです、こわいー」

レイン:「オルソラ、中に行かないといけないんだよな?」

オルソラ:「お告げの中では入っていきましたね」

ミミ:「なら行くしかないっスかね~」

イキシア:「うう、う……本気ですか……お仕事、つらい……」

ダニィ:「(鼻先でなだめるようにすりすり)(こくこく)」

レイン:「んじゃ、俺とミミが前で、ほかの人が少し後ろって布陣でいいか?」

オルソラ:「そうですね。神聖魔法でしたら少しは使えますので、必要であれば言ってください」

ユズハ:「では、ミズオルソラを囲むようにして進もう」

レイン:「イキシア、後ろは任せたぜ」

イキシア:「ま、任せた!? ……ま、任されたならしょうがないですね、頑張りますよ!」

レイン:「おう、頼りにしてる」

イキシア:「!!!! ふふふっふふー、頼るがいいです! 最高に頼るがいいです!! 頑張るぞ、おー!!」


GM:君たちは遺跡の中へと入っていく……すると、中はこんなふうになっていました(ユドナリウムの上にMAPをどん)現在地でございます。遺跡の中は薄暗い。暗視がなければ灯りがあったほうがいいだろう。

イキシア:「じゃあどんどんいきましょうか!!」(ルーンフォ―クで暗視持ちなのであんまり周りのことを考えられてない)

ミミ:「一応私は見えるっスけど……」と周りをみる。←ルーンフォーク

ユズハ:「待ってくれ。今明かりをつけるから……」

イキシア:「あかり? ……もしかしてみえないんですか!?」

レイン:「うん、見えない」←人間

ユズハ:「見えないな」←ナイトメア

イキシア:「かあさまととうさまも夜見えなかったですけど……はぁあ……かあさまとうさまが変なのだと思ってましたけど、そーいう人、結構多いんですね。かしこくなりました」

ユズハ:「見えるやつの方が少ないな。人数比でいうならば」

レイン:「種族差だからなぁ、こればっかりは」

ミミ:「ほら、イキシア。我々は優秀なんスよ、ゆーしゅー」(てきとう)

イキシア:「優秀!!! 選ばれし優秀……これはイキシアががんばるしかないですね!!」

オルソラ:「私も見えませんねぇ。灯りくらいなら持ちましょうか?」

ユズハ:「いや、私も両手は空いているんだ。こちらで持とう」


イキシア:オルソラさんのことあんまり信用してないので、実際ユズハさんもっていただけるのはとてもありがたいです。

ミミ:急に消されたりすると困りますからね。

GM:どうしてオルソラちゃんこんなに信用されてないんだ!

ミミ:おっ、そうだな。(マスターシーン)

レイン:しんようしてるぞー。

イキシア:描写省みて、ほらほら。

ユズハ:さっきから流し続けてる意味深なBGMも省みて、ほら。


GM:ユズハは明かりを取り出して手に持った。中を見通せるようになるだろう。入ってすぐのところが小部屋になっており、直線の廊下が続いている。行き当たりで左に通路が折れており、通路中ほどで右に分岐がある。

オルソラ:「一番奥まで行ってみたいですね」

レイン:「おーけーおーけー」

ミミ:「罠もあるかもっス。気を付けていくっスよ」

GM:では、行きたいところを宣言してくれ。

ミミ:取り敢えず、手前の小部屋。

イキシア:警戒しつつ行きましょう。

GM:では最初の小部屋。遺跡なので当然ではあるが、随分と古い建物のようだ。文明鑑定判定をどうぞ。目標値10。

ユズハ:(ころころ)私だけ成功だな。

GM:ではユズハにはこの遺跡は魔動機文明時代のものだとわかるだろう。中期~後期にかけてのものにみえる。ルーンフォークズさぁ……。

イキシア:どうしてわからなかったんでしょうねー(棒)「な、なんですかここは! なんかこう……アンティークです!!」

ミミ:「……古そうっスね」

ユズハ:「君たちが産まれた時代の産物、のはずだがな」(溜め息)

レイン:「まぁ、つくられた時代であってその時代に生きてたわけじゃねえんだし」

ミミ:「生まれも育ちも現代っスからねぇ…」

イキシア:「!! そ、そーですよ! ……学者先生には……学者先生には、パンピーの気持ちがわからないのです! 人間なんて、しんきぶんめーからいるくせにー!」

ユズハ:「それはたしかに、そうだな。私が間違っていた」イキシアの発言が最もなので面白そうに笑います。

イキシア:……あ。ユズハさんって、ナイトメア隠してます? オープンです?

ユズハ:オープンです。差別するならしろ、の顔。

イキシア:おー、男前。じゃあ、言った後にちょっとだけ角を見てもごもごする。差別というほどではないけど「人間でまとめたの、悪かったかな」的なあれ。

ユズハ:チラッと見られたのを察して鼻で笑います。

レイン:「でも、それならわかったことがあるな。俺、これから出てくる文字たぶん読めない」

ユズハ:「確かに。私も読めないな。誰か読めるか?」

イキシア:「まあ、文字は……文字は読めるはずですから、優秀なイキシアにお任せなのです」

ミミ:「一応、私も読めるっス。お任せあれっス」

オルソラ:「ああよかった。文字関係は大丈夫そうですね」

レイン:「任せた。俺はこう、剣もってつったっておくわ」

ユズハ:「頼りにしている」

イキシア:「任せるですよっ」

GM:魔動機文明の遺産であることはわかりましたが、他は特に何も見つかりません。右とまっすぐの道がありますが、次はどちらに?

レイン:正しい道は右っすかね。俺達はマップ全容が見えてるから、まっすぐ進むと行き止まりになっちゃうのはわかってるんだけど……。

イキシア:……まあ、全部屋見たくなっちゃう習性はありますよね。

ユズハ:「迷路で困った時は左手で壁に触れて伝って行け、という。このまま進まないか?」せっかくだし奥に進もう。

ミミ:「異議なしっス。先人の言葉は大切っスねぇ」

レイン:「直進なら、最悪逃げるときも入口近いしな」

GM:ではそのまま真っすぐ進んだ。通路は左に折れている。すぐに突き当たりがあるが、どうやら右手に部屋があるようだ。

イキシア:「なんでこんなくねくねしてるんですかね?」

ミミ:「元の家主は蛇だったとか?」

ユズハ:「その通りだとしたら、我々は蛇のねぐらにまっすぐ進んでいるのだが……」

レイン:「あとは、要塞とかか」

イキシア:「どちらにせよ物騒なのですー!」

GM:そうですね。「魔動機文明時代の建物にしては小さい、狭い」なイメージです。

レイン:「ま、なんにせよ今は進むしかないし、いこーぜ。罠の類はよろしくな、ミミ」

ミミ:「お任せっス~。自分、そういうの超得意っスから」

GM:奥の小部屋です。六畳か八畳程度のサイズの小さな部屋。中は埃にまみれており、掃除もせずに雑多に物が放り込まれている様子が見えます。

イキシア:「これは……察するに、物置!!」

GM:その下には朽ち果てた、元はなにかすらわからないような物が名残を残している。探索判定です。目標値 8/10/12でどうぞ。

ミミ:(ころころ)1ゾロッスー。

イキシア:(ころころ)12です。

レイン:(ころころ)8だな。

GM:8と12か。ではトレジャードロップ表A1とBを1回ずつどうぞ。


ここでの一行は「スパイクシールド」「ファストボウ」を手に入れる。


オルソラ:「あら? さっそくお宝ですか? どうぞお持ちください。私の依頼は護衛だけですので」

GM:よかったですね、と続けながらニヤニヤしてます。松明の明かりのせいで、外で見るより妖しく見えます。

イキシア:「ぎゃー!? 顔怖いですけど!!?」

オルソラ:「あなたのトカゲほどじゃないです」(にっこり)

イキシア:「ま!! なななななにを! 失礼な!!」

レイン:「お前ら、喧嘩はやめろって」

ユズハ:「はいはい、先に進もうか」

イキシア:「きー!」(当のダニィに抱えられながらじたばた)

ミミ:そのまま丁字路まで行きます。

GM:ではT字路。右と左に通路が続いている。それぞれ奥へ向かって壁際で曲がっているようだ。

レイン:「左手の法則だっけか」

ミミ:「学者先生の仰る通りに~」

GM:左側を突き当たりまで進むと、曲がった先が奥まで続いている。間に3つの部屋がありそうだ。扉がかつてはあったのだろうか? 既に朽ち果ててしまっている。手前から見ていくならば、最初の部屋は縦に少し長い六畳間くらいの個室だった。部屋の中はこれまた朽ち果てており、何かの残骸と、埃の山。そして、折れた刃物や壊れた弓などガラクタが放置されている。

ミミ:「武器の類が多い……。こりゃホントに要塞かもっスね」

GM:あ、壊れた武器類は新しめです。明らかに朽ち果てたサムシングとは年代が別。

イキシア:なんと。

ミミ:ほほう?

ユズハ:「……? 何かに襲われたのか?」

レイン:「推定蛮族の足跡って中で見た人いるか?」

イキシア:「えーっと……」(と言いつつダニィの様子をうかがう)

GM:では改めて足跡追跡判定してみますか。目標値10で。

ユズハ/イキシア/レイン:(ころころ)成功。

ミミ:(ころころ)……また1ゾロ。あのさぁ。

イキシア:かせいでいくぅ。

ミミ:さては相当ビビり散らしてるな。

イキシア:出目に恐怖が見えている。

GM:OK。改めて足跡を検分した君たちは「この足跡は人族ではなく、蛮族だろう」と思った。どうやらこの遺跡には蛮族が住み着いているようだ。

イキシア:「ばばば蛮族ー!! ミミさん、蛮族ですってー!」(ダニィからの報告を聞いた)

ミミ:「う、うーん。こりゃしんどいかもッスね……」と内心びくびくしている。

レイン:「どーなんだろうな。とはいえ警戒はしといたほうがよさそうだな」

オルソラ:「奥の方にいるでしょうかね? 頑張ってくださいね」

GM:オルソラは蛮族がいると聞いても平静振りは変わりません。むしろまるで他人事のような、そんな顔です。

イキシア:「くぅ、よゆーですね護衛対象さんは……」

オルソラ:「そのためにお金払ったんですから、問題ないのでは?」

イキシア:「うー、正論!」

レイン:「ま、なんとかなるさ。戦える相手なら俺が頑張るからよ。とりあえず、部屋探しとこうぜ。なんかあるかもしんないし」

ミミ:「も、勿論。任せといてくれっスよ。うん」

イキシア:「まあ、とにかく探そうというのには同意です! ここまできたら稼いでいくしかないです!」

GM:意見がまとまったところで次の部屋に行きましょう。次の部屋はさらっと。中が年月に荒れ果てているのはそのままに、切り出した木材や石材、それに工作道具が散乱しています。どうやら工作室のようですね。特に目を引くものはありません。次の部屋も同様です。君たちががっかりして部屋を出ると、通路の奥からひょこっと蛮族の顔が。

イキシア:「あっ」

GM:向こうも「あっ」って顔してます。魔物知識判定お願いします。6/11。

イキシア:(ころころ)ライダーで13ですね。

GM:ダガーフッドです。ダガーフッドは君たちの顔を見るなり、「冒険者だー! 冒険者がきたぞー!」と、汎用蛮族語で声を上げながら通路を戻って走っていくのが聞こえました。

ユズハ:「……と、叫んでいますね。見つかりました」

レイン:「くそ、斥候役か」

GM:通路の突き当りまで進んでみると、右に折れた先の突き当りが更に左に曲がっていて、蛮族の騒ぎ声らしきものがその先から聞こえています。いかがしますか?

ユズハ:「相手に準備をさせる前に切り込みますか?」

イキシア:「ううう、そうですね、やられるまえにやっちまうのです」

ミミ:ちょっとだけ躊躇した後に「よし、行くっスよ!」と珍しく声を張ります。

イキシア:「ミミ、やるきですね……?」

ミミ:「ちょっとはカッコつけないとっスから!」

レイン:「やばくなったら無理すんなよ。前線は俺もいるんだからな。じゃ、行くぜ!」

GM:さて、では君たちは蛮族を迎え撃つべく通路に飛び込んだ! そこにはさっきの斥候に加えて増援の蛮族達が! 戦闘開始です。


【戦闘開始!】


ユズハ:戦闘準備タイミングで「ペネトレイト」。魔物知識判定+2です。(ころころ)発動成功。

GM:では魔物知識判定。ダガーフッドは知名度抜けてます。他に前衛に2種2体、後衛に1種2体です。合計6体。

一同:(ころころ)

GM:ダガーフッド以外、他は全部弱点まで抜けました。アローフッド、サーベルフッド、シールドフッドです。次は先制判定、蛮族側11。

ミミ:高くなーい? (ころころ)失敗です。

レイン:これはしかたねえ。

GM:オルソラは、頼めばMPの限り回復してくれます。拡大数持ち。では蛮族のラウンドから! まずはアローフッドの弓が飛びます。(ころころ)レインとダニィに飛んだ。命中10です。回避どうぞ。

レイン&ダニィ:(ころころ)回避!

GM:続いてミミにダガーフッド2体が斬りかかる! 命中10です。

ミミ:(ころころ)どっちも避けました。

イキシア:流石回避盾。

GM:(ころころ)サーベルフッドもミミに斬りかかる。命中11です。どうぞ

ミミ:(ころころ)またピンゾロ!?

ユズハ:ミミー!?

イキシア:今日呪われてませんかw

ミミ:……7点受けました。

GM:最後にシールドフッドが動きます。チャンスと見たのかこれもミミにいく。

ミミ:(ころころ)同値回避です。「うおっ!? っとっ!? ……ちょ、まだ挑発してないっすよ」

GM:PCのターンです。

ユズハ:オルソラさんからミミへの回復を希望します。

GM:であれば、オルソラは回復してくれます。(ころころ)9点の回復です。

ユズハ:聖印はちゃんとハルーラですね?

GM:ハルーラですwww

ミミ:「助かるっス!」全快ー

オルソラ:「いえいえ、しっかり働いてください」

イキシア:「我々も負けてられないですよ! 行きましょう! ダニィ、ゴー!」テイルスイープ!

GM:ぐわー! シールドフッドだけ回避。ダガーとサーベルに7点、8点、8点のダメージ。

イキシア:イキシアがシールドにエネルギーボルト。(ころころ)抵抗は抜けず。

GM:半減して5点か。まだまだ元気。

レイン:「よくも仲間を傷つけてくれたな!」全力攻撃をサーベルフッドに。(ころころ)ダメージ12点です。

GM:10点通った。サーベルフッドは天に召された。

ミミ:続きます。残り5の方のダガーフッドに攻撃、挑発攻撃は宣言なしで(ころころ)9点ダメージ!

GM:ダガーフッド1も天に召された。

ミミ:「よっ、と! ……よし、いけるっスね!」

レイン:「あと4体!」

GM:では蛮族のターン。ここで先程飛び出してきた蛮族の後ろから、さらなる敵が姿を現す。1体、後衛です。まもちどうぞ。

ミミ:増援!

ユズハ:(ころころ)12ですね。

GM:グレムリンです。既に倒されているフッド達を見るとフッド達にあれこれ指示を出し始めます。アローフッドはダニィを攻撃。ダガーフッドはミミ、シールドフッドはレインに殴りかかります。

レイン:「指揮官かよ」

ユズハ:「あいつがいると、戦局が一気に変わるな」

イキシア:(ころころ)あー、一発あたった! 4もらいます。

GM:くそ。他は回避か。グレムリンの魔法はミミへ。(ころころ)ぐ……抵抗抜いたのに、ダメージ出目3とか。5点くらってください。

ミミ:やさしい。「ふっふー、まだまだっス」

レイン:「ミミ、もうしばらく耐えてくれな」

ユズハ:バニッシュをグレムリンに。そこからエリアで巻き込む。(ころころ)6ゾロー!

GM:ウッソだろお前!(ころころ)出目11!! 1たりなああああああい!? アローも抵抗できないので上から順番に効果振ります。(ころころ)全員、命中回避魔法行使判定に-1!  魔法がぁ!

ユズハ:「さて、動かないでもらおうか」

イキシア:「わわ、わ……(突撃しか覚えてない魔法屋なので、からめ手を見て目を丸くしてる)」

レイン:「後衛が乱れたな」

ミミ:「これも神の御加護っスかね?」

イキシア:テイルスイープは連続で使えないので、ダニィがダガーにアタック!(ころころ)14点でオーバーキル!!

レイン:つええ!

GM:色々すっ飛ばしてお亡くなりになりました。アローフッドが引きずり出されます。

イキシア:シールドにエネボ。(ころころ)半減して弱点込みで6!

レイン:シールドに全力だ。14で殴る。6点貫通。

ミミ:では前線のアローフッドに。挑発なしです。(ころころ)出目11の16。

GM:もちろんかわせず。8点貫通だ。

ミミ:届かぬぅ!「やば、取りこぼしたっス!」

レイン:「きにすんな、どうせ倒しても次が来るんだ」

GM:こっちのターンだ。アローフッドは変わらずダニィを狙うぞ。

イキシア:(ころころ)今回は当たり!

GM:ふぅー↑ 10点べちん。シールドフッドはレインだ。

レイン:こっちにも6点。「つう、まだまだ!」

GM:グレムリンの魔法はミミにいくぞー。

ミミ:回避盾に魔法、正しい。

GM:(ころころ)また出目4とか!? うっそだろお前。どんだけバニッシュにビビってんだ。

ミミ:(ころころ)お、同値抵抗。

GM:5点だよちくしょー。抜けてれば回ったのに!!

ユズハ:オルソラさん、3倍回復。対象はダニイ、ミミ、レイン。1ゾロったらこっちも飛ばします。

GM:(ころころ)あ。本当にミミの時1ゾロ!?

イキシア:ミミさん、自他ともにピンゾロに愛されてませんか!

レイン:つらい……。

ユズハ:ミミにキュアウーンズ。ダブル神官の強み。(ころころ)8点回復です。

ミミ:嬉しい…嬉しい…。「感謝っス、先生ー」

レイン:「ミミ、まだいけるか?」

ユズハ:「行けるよな?」

ミミ:「まだまだ、これからっスよ!」

イキシア:「テイルスイープいきましょうか!」シールドとアローフッドにテイルスイープ!(ころころ)う。アローフッドは吹き飛んだけど、シールドが1点しかいかない……エネボ、シールドにいきます!(ころころ)14!

GM:(ころころ)くそう。13しかない!

イキシア:(ころころ)やった! 回りました! 1回転して15点です!

GM:うっそだろお前!? 弱点のって、ぴったり賞です!

イキシア:悲鳴のようにいながら振り回した杖から、一撃の魔法が放たれました。「みんなを、いじめるの、やめて!!!」

GM:イキシアの魔法が直撃し、シールドフッドはこんがり上手に焼けました……グレムリンの壁役だったのに……。

レイン:「イキシア、すっげえ!」

ミミ:「ひゅー、やるっスねぇ」

イキシア:「ええ、や、やった…? イキシアやりました!」

レイン:盾を投げ捨てて両手持ち。全力でグレムリンだ。

GM:(ころころ)同値回避ィ! ……あ、いや、バニッシュで命中! くそおおおお素通しいてぇよぉ!? 14点入った。壁役が落ちたらもう後は消化試合だな。介錯しろ!


その後、MPの温存も考え、物理攻撃を中心にフッドたち合計7体をぶちのめして回ったのであった。


GM:戦闘終了です!

イキシア:おつかれさまでした!

レイン:「ミミ、ダニィ、傷平気か?」

ダニィ:「(ちょっとだけ傷痛い、みたいな顔してるが、平気そうでもある)」

ミミ:「ふぅ。いや、何とかなるっスね。うん」

イキシア:「は、わーー……! ほんとにやっつけられた……! 無事でよかったです、みんな……」

ユズハ:「なかなかの数だったな。よく耐えてくれた。礼を言う」

ミミ:「こっちは平気っス。お二人のお陰っスね」とプリースト二人を見ながら。

レイン:「神官様様だな しっかしお前もすっげえなミミ。あんな数に囲まれてもそれくらいの被弾って。俺なら死んでるわ」

ユズハ:「何、前衛戦士がいてこその後衛だ。ああ、はぎとる間に草を焚こう」

イキシア:「お願いしますー」


GM:さて、回復も済んだし続けよう。戦闘は通路で行われました。左右には部屋、正面にも部屋があるのが見えます。

レイン:端から覗いていく。

GM:アローフッドが弓の練習でもしていたのか、簡単な的が用意されていて、矢とかがありますね。探索判定 10/12 お願いします。

ミミ:(ころころ)15ッスよー。

GM:まず、ヒーリングポーションが3本手に入りました。

ユズハ:前衛で持っといてもらおう。

ミミ:有難い。「レイン、一本あげるっス」

レイン:「サンキュ」

GM:それから、この遺跡は石でできているのですが、風化に負けず残っていた古い落書きが見つかりました。


「蛮族の糞共に死の鉄槌を、我々は必ず復讐する」


GM:擦り切れて薄くなっていますが、魔動機文明語でそう書かれています。

イキシア:「……なかなか過激派です」と、読み上げながら言います。「きもちはわかりますが、クソはいただけないのですー」

ユズハ:「ふん……? 本当に要塞だったのだろうか」

レイン:「適当に言っただけだったんだけど……それが蛮族に使われてるのはちょっと皮肉が過ぎるな」

GM:どうやらここは食堂だったようです。調理場のようなスペースがあります。他は特になにもなさそう。

イキシア:「次行きましょう。きっと、もっといいお宝があるに違いないのです!!」

レイン:「魔剣とか転がってないかなー」

ユズハ:「あればしばらくは楽に暮らせる程度の金になるだろうが……」

ミミ:レッツ向かいの部屋。

GM:どうやら、水場のようです。樽を2つ並べたくらいのスペースの貯水槽があります。そして頭より上の位置にじょうろの先端のようなものが。水が床から抜けていく排水溝のようなものも部屋にあります。蛮族は水飲み場にしていたようですね。

ユズハ:……シャワーかな。

イキシア:PCは知ってるのだろうかw

レイン:「なんだこれ。たんぼ跡地か」

GM:探索判定どうぞ 目標値12。

ユズハ:(ころころ)あ、1ゾロ(笑)

イキシア:(ころころ)イキシアもです(笑)

ミミ:そして誰も抜けない(笑)

レイン:「機械、水、もしかしてここは処刑場か」

イキシア:「変なじょうろです!」(推定シャワーヘッドを見ながら)

ユズハ:「旧式の水浴び場だろう。かつては飲めるほどの水を浴びていたと聞いている」

イキシア:「ええ…? 浴びる? このじょうろでですか?」

ミミ:「昔の人は植物か何かだったんすかね?」

ユズハ:「そうだ、このじょうろから水を浴び続けて頭から葉っぱをはやし、最終的には光合成をするつもりだったらしい」

イキシア:「!? む、昔の人……みんなメリアとやらだったですか…! それはなんというか、すごいですね……」ごくり。

ミミ:「ほほーん。先生は色々知ってるっスねぇ」

ユズハ:「今となっては戯言かそうでないかもわからないがな。そう本に書いてあった」

イキシア:ユズハさんw

ミミ:「何もないならしょうがないッス。奥にいきましょう」

GM:では奥の部屋へ。今までの部屋は扉が朽ち果てていましたが、この部屋の扉だけは、サビついていますが形を保っています。といっても、先程蛮族が飛び出てきたため、今は開きっぱなしです。中は、今までで一番広い部屋になっていました。蛮族達の食べ残し、まだ食べていない木の実、ガラクタなどで荒れてはいますが……ひときわ目を引くのは、部屋の一番奥に鎮座する石像です。ユズハとオルソラはひと目でわかるでしょう。ミリッツァの石像です。

ユズハ:「慈愛と復讐の女神……? 何故こんなところに」眉を顰めます。

GM:不思議そうにしているところでしょうが、冒険者ですから、とりあえず探索してください。目標値 8/10/12でどうぞ。

ミミ:(ころころ)問題なしッス。

ユズハ:(ころころ)今度は6ゾロだな。

GM:どうなってんだ……トレジャー表B3回どうぞ。

一同:(ころころ)

イキシア:アンチドーテポーション2。

ミミ:味覚のピアス。

ユズハ:ハチェット。アックスのS武器ですね。

イキシア:よりどりみどり……。

GM:なんでお前らこんなもん持ってたんだ……蛮族よ。

イキシア:使いこなせてないからこんなところに落ちてるんですかね。

レイン:使えるやつがいたのかと思うと震えるしかない。

GM:君たちが部屋の中を探索している間、オルソラは静かにミリッツァ像の前に佇んでいます。

イキシア:「?? 依頼人ー?」

レイン:「なんかあったか?」近づこう。

ミミ:「誰の像っすか?」

イキシア:「それ、ハルーラとやらですか??」(神様なんもしらない)

GM:返事はありません。まるで何かを待つような……

ユズハ:「ミリッツァ、だ。慈愛と復讐の……人族の神ではある、が……」

レイン:「おーい、百面相はどうした?」顔の前で手を振る。

イキシア:「いーらーいーにーん? 無視は感じ悪いですよ無視はー!」肩掴む。

GM:無反応です。そしてしばらくして独り言を……。イキシアが肩を掴んで自分のほうを向かせるなら、あなたを見ながらブツブツつぶやきますね。

ユズハ:様子がおかしいので少し離れます。

オルソラ:「三日月湖の麓、隠れた遺跡の最奥……ミリッツァ像の御前にて……さぁこれで私も行けるはず……」

イキシア:「!? お、わ……?」様子があまりにおかしいので、びくっとする。


GM:では、その時です。周囲が妙に明るくなり始めます。


レイン:「なんだ」

イキシア:「な、なんです!? ななななんなんです!?」

ミミ:「……? これ、は……」

GM:導きの女神ハルーラ。奈落の魔域が現れる時、天にはオーロラが輝くと言われています。それはハルーラの導きだとも。そのオーロラが、部屋中に満ちていきます。

イキシア:「奈落の……魔域!?」

レイン:「……オルソラ。お前、どんなお告げでここに来たんだ、そろそろ教えてくれ」

オルソラ:「ええ、お告げでしたね。私の見たお告げは、ここに来れば奈落の魔域に行けると、そういう夢を見ました」

ユズハ:「な……!? 正気ですか!?」

ミミ:「なんでまた、そんなところに」

オルソラ:「理由ですか……? 『ハルーラの神官だから』じゃいけませんか? それと、皆さんに一つ嘘をついてたんです。ごめんなさいね」

レイン:「嘘?」

オルソラ:「お告げでは皆さんも、ちゃんと一緒にいましたよ」

イキシア:「…………へ?」

オルソラ:「怖気づかれても困りますから」

GM:にっこりと君たちに笑いかけますね。

ミミ:「……神官、やっぱり良く分かんねーっスね……」と力なく呟く。

レイン:「やっぱりな。で、俺たちはどうなるんだ?」

オルソラ:「さぁ? ここから先の事はわかりません……。聞いてませんから」

GM:少し興奮しているのか、頬が上気しています。

イキシア:「や、ややややっぱりってどういうことですかー!? 気づいてたんですかー!? いやいや逃げましょう! 逃げましょうよまずいですって!」と、喚きます。ただ、1人で逃げようとはしない。みんなで逃げないと意味がないから。

ミミ:「逃げれたら、いいんすけどね……」

ユズハ:「全員、今すぐこの部屋から出ろ!」オルソラを引っ掴んで遺跡から出ようとします。

オルソラ:「もう遅い。それでは皆さん、もうしばしのお付き合いを……英雄みたいな活躍が、できればいいですね?」

GM:ユズハがひっつかんで動こうとした瞬間、君たちは全員オーロラに飲まれるように……。

レイン:「……やれやれ、初冒険から奈落、か」

GM:レインの呟きを最後に、古びた遺跡に残されるのは、誰かがいた痕跡だけ。ミリッツァ像は誰も崇める者が居ないまま、これからも静かに佇むのでした。




GM:光に包まれた君たちが次に気づいた時に立っていたのは、深い、深い、森の中。キョロキョロと周りを見渡し、警戒するも、周囲に今のところなんの気配もなく、静寂を森が包んでいます。

レイン:オルソラも一緒にいる?

GM:もちろん。周りを見回してますよ。

ユズハ:まだ引っ掴んでます?

GM:さっきの体勢のままですから掴んでます。

ユズハ:じゃ、木にダンッと押し付けます。「貴方は、いったいなんのつもりでこんなことを……!」

オルソラ:「あら? 神官にそれを……貴男が問いますか?」

GM:「お前にだけはいわれたくねーよ」という顔をしています。

ユズハ:「信ずる神に仕えるは神官の本望。だがそれはすべて生きて命あってこそ。このような自殺まがいの行為の果てに、信仰など見いだせるか!」

オルソラ:「お告げがあればこそです。神の下した試練には、立ち向かうべきではないでしょうか?」

イキシア:「わ、わわ、わー!? わー!!??」自分も一発殴ろうと思っていたが、目の前でガチで怒ってる人を見るとひゅっと縮み上がる。「せ、先生、暴力は……きもちはわかりますけどっ、暴力はだめなのです!」

レイン:「二人とも落ち着けって」

ミミ:「そっスよ。来ちゃったもんはしゃーないっス」

ユズハ:仲間たちに取りなされるなら手を離します。

レイン:「オルソラ、別に死にに来たわけでも俺ら殺しに来たわけでもねえんだよな」

オルソラ:「すべては神の思し召しのままです」

GM:ニヤニヤしたまま告げますね。

レイン:「それじゃあわからねえ。神が殺せって言ってるのか、死ねって言ってるのか?」

オルソラ:「そこまでは人の身にはわかりかねます。しかし、奈落の魔域にハルーラが導いたのです。この奈落の魔域を攻略せよということでは?」

レイン:「OK、なら力を貸してくれ。知ってること洗いざらい話せ」

オルソラ:「……いいでしょう。ここまで来た以上、隠す必要もありません」

GM:オルソラは説明してくれます。


スカボローのハルーラ神殿の神官は、定期的にあるお告げを受けます。

それは「オルソラが見た夢と同じものである」と神官長から言われたそうです。

しかしその事は神官長以外の神官は知りません。

なぜなら、その夢のお告げに従って旅立った者は誰一人として帰ってこなかったからです。

過去にはオルソラと同じように冒険者を雇ってむかったものや、また本人が冒険者だったものもいたそうですが、その後は誰一人として戻らず。

神託について疑われる事を心配した神官長によって、口外は禁止とされました。

300年近く昔からスカボローの神官にくだされる神託であることと、また何度も同じ神託がくだされることから、「過去の誰もが失敗したのだ」と、そうスカボローのハルーラ神殿は判断しています。

今回もオルソラが夢をみたことを神官長に告げた時、行く事を反対されました。

しかし。


オルソラ:「我が身はハルーラに仕える神官です。神官長より神の意思に従うのが筋ではないでしょうか」


GM:そう思って神殿を抜け出してきたのだと、そうオルソラは告げます。そして、誰も帰ってきたことがないとはつまり、この先どうすればいいのか、オルソラも知らないということです。説明は以上でした。

イキシア:「戻って、こなかった……?」震える。

ミミ:「……300年前って、大破局の頃じゃないっスか。途方もないっスね……」

レイン:「それでお告げにいた冒険者を見つけて、追っ手に追いつかれる前に遺跡にたどり着いて、目的を果たしたと。とんだラッキーガールだな、あんた……」

オルソラ:「これもすべて神のお導きでしょう」

GM:相変わらずニヤニヤしています。

オルソラ:「しかし、どうしましょうか。まさか森のど真ん中だとは想像していませんでした」

レイン:「とりあえず、拠点になりそうな場所探そうぜ。休む場所確保できないとつらい」

イキシア:「……そうですね。そうしなきゃ……どうしようもないです」

ミミ:「先人が、何か残してくれてると良いんスけど……」

GM:見渡すばかりの森です。

レイン:「……大丈夫か、イキシア?」

イキシア:「い、いや、えっと……だ、だいじょぶ……だいじょぶです……」と言いつつ、ぎゅっと服を握り締め……て、耐えきれなくなったのか、ぽろっと片目から涙がこぼれました。

ミミ:「ま、きっと何とかなるっスよ。おねーさんもおにーさんもいるっすから」

イキシア:「…………はい、みなさんつよいから…大丈夫……大丈夫、ですよね? ミミさん」

レイン:ぽんと頭叩く。「そ、ミミの言う通りみんないる。まだおわっちゃいねーさ。」

イキシア:「ミミさん、レインさん、せんせぇ……」オルソラの名前はぜーったい呼ばない。今はね。

ミミ:しかたないね。

GM:嫌われてしまった……あたい負けない……!(元凶)

イキシア:くそうw

レイン:「で、その強い俺たちはお前のことを頼りにしてる。みんなで協力して生きて帰ろうぜ」

ミミ:「そそ。イキシアとダニィがいなきゃ、困るっスから」

イキシア:「……はいっ」 ぐしぐしと目をぬぐって、頷く。


GM:ふぅー↑↑ 驚いてくれると嬉しいぜ。しかしめっちゃ強引にPCを納得させる手段として「神のお告げです」の威力はんぱねーな。

ユズハ:ははははは。狂信者め。

GM:いいぞー褒め言葉だ

レイン:神様こえーーわ 。

ミミ:これだから神は。

イキシア:こわ…ちかよらんとこ……(なお強制的に近寄らせられている様子)

GM:神様が怖くないわけないんだよなぁ(日本神話)これだからファンタジーはやめられねぇ!


レイン:「よし! まずは森を出てみるか、慎重に」

オルソラ:「とは言っても、見渡す限り森ですが」

ユズハ:「……ここが山であるなら、高いところにあがるのが鉄則なのだが……」

GM:平地です。

ユズハ:どっちにいけばいいみたいな感覚って全くなさそうですか?

ミミ:探索とか足跡追跡とかでなんかわかんないですかね?

レイン:川の音とかそういうのも聞こえないかな。

GM:川と探索、足跡判定か。ではそれぞれ振ってみよう。冒険者+敏捷判定と探索判定と足跡追跡判定でそれぞれ目標値15 / 15 / 8 で。

一同:(ころころころころ)

GM:OK、冒険者と足跡追跡に成功したな。ではまず、周囲一帯を確認した君たちは「近辺に足跡が全く見当たらない」事がわかる。

ミミ:なるほどー! そりゃ簡単ー!

GM:そして、ミミとイキシアはルーンフォークの性能ゆえか、川の流れのような音を聴く。かすかだが、これは川の段差を流れ落ちる滝のような……。

ミミ:「……ん。向こうの方、聞こえたっスね」

イキシア:「水不足はまぬがれるかもです! こっちです!」

レイン:「すっげえな! 俺なんもわかんなかったのに、さすがだわ」

GM:君たちはミミとイキシアの先導に従って歩く、歩く、歩く。原生林の様相を呈した森の中は、三日月湖周辺に輪をかけて歩きにくい。オルソラも息が上がってくる。君たちもしんどい。

イキシア:歩きながら一瞬だけRPいいですか。

GM:どうぞ。

イキシア:では、てくてく歩きながら「あの。先生」と、ユズハの袖をくいくい引っ張る。

ユズハ:「どうした?」きょとんとして振り返ります。

イキシア:「あの……あの……。……あいつに怒ってくれて、ありがとうでした。先生が怒ってなかったら、イキシア、ダニィになにさせてたかわかんなかったです。あのときは、先生らしくないって思って、止めましたけど。でも、ありがとうだったのです。こわくて、それで……こわかったから……だからあの、ありがとうでした」

ユズハ:ちょっとむう、って恥ずかしそうな顔をします。

イキシア:「それだけなんですけどっ! ……それだけ、です」

ユズハ:「いや、その……別に、あれは褒められたようなものではない。神官としては失格と言ってもいい行為だ」ちょっと視線そらしてます。「だが、仲間にそう言われたら、少しばかり自分を肯定できるかもしれないな。礼を言う」

イキシア:「…………じゃ、じゃあ、いっぱいほめるので、いっぱい肯定してください!」

ユズハ:「………………そういうのは、慣れてないんだ。やめてほしい」

イキシア:「やめないので。じゃあ、休憩挟んで褒めに来ますね」だんだん自分もちょっと恥ずかしくなって、そのまますすすすーっと離れていきます。有言実行でまた褒めに来ると思いますw

ユズハ:敏捷値6の差を使って置き去りにします。恥ずかしすぎて逃げるナイトメア。

イキシア:「あー!!!」


GM:イキシアは見た目ロリだし、ユズハ絶対声低い&体格いいお兄さん系だと思うんだ。わかる? この……わかる?

ミミ:わかる。くっ、なんだこの人付き合い慣れてないカワイイセイブツは……

ユズハ:イキシアちゃん可愛い。

イキシア:ユズハさんもかわいいんだ!!!!

レイン:二人ともかわいい。

GM:ルンフォに穢れは効かないからね。仕方ないね。

イキシア:しかたないんだ。これがやりたかった……お礼言いたかった……。

ユズハ:これはいいBL。……見た目完全幼女の女装男子はBL?(首傾げ)

イキシア:B……L……??


レイン:「お前ら、ペース乱すと疲れるぞ?」何もわかってない男。

ミミ:「二人ともまだまだ元気っスねぇ。ほら、オルソラさんも行くっスよ?」

オルソラ:「……っはぁ、ええ、しかし、流石にきついですね。まだ遠いですか?」

ミミ:「どっスかねー。もうすぐだと思うっスけど」

GM:滝の落ちるような「ゴゴゴゴ」という音は次第に大きくなってきていて、もう全員に聞こえるくらいになっています。1時間もしないうちにたどり着くのではないだろうか。

イキシア:思ったより滝!

レイン:「ま、お前さんの場合自業自得だしな。頑張ってついてきてくれ」

GM:更にしばらく歩けば、ようやく森が途切れている場所が見えてきました。目的地の川のようです。水音もすごいことになってます。大声で話さないと聞こえないレベル。

レイン:「すっげえ……」

ミミ:でかーい!

イキシア:思った以上の滝だー!!

GM:川の全景はある程度見えています。大河と言っていいでかさ。まず日本では見れないサイズ。瀬戸内海とか言われちゃうやつじゃない? って感じ

レイン:水綺麗?

GM:綺麗。

レイン:じゃあ思わず見とれます。

イキシア:とりあえずダニィにお水のませて、水袋にお水入れときます

GM:左手に滝が見えますね。右手が下流のようです。大きな高さの滝ではないです。ガクンと段差になっていて、水が落ちてる感じ。それでも数メートルは落ちてると思ってもらえれば。

オルソラ:「はぁ、生き返る」

GM:オルソラも水飲んでます。

イキシア:「(ぷす)……水袋とか持ってます?」

GM:言われなくても補給してる。冒険者セットと聖印だけ持ってる。

イキシア:「だれかさんのせーで、大変なんですから。サバイバルです」

オルソラ:「神に見初められた試練ですよ。精々立ち向かってください」

GM:ニヤニヤしながら言い返します。

イキシア:「きー!!」

ユズハ:「うちの神は、こんな試練は課してこない」

ミミ:「はいはい、落ち着いたらにするっスよー」

レイン:「オルソラも、煽んな」

オルソラ:「さて、この後はどちらへ?」

GM:下流か、上流か。

レイン:「あー。川沿いに街があると賭けて降りてみるか?」

ミミ:「ま、そうっスね。上流になにかがあるとも思えないっスし」

ユズハ:「ああ、どの道上に向かうのは骨だ。下っていくことに反対はしない」

レイン:「んじゃ、少し休んだらまた動くか。つーわけで下に行くぜ、オルソラ」

オルソラ:「わかりました。私達にハルーラの導きがあることを期待しましょう」

GM:君たちはしばらく休憩した後、下流に向かって川沿いを歩いていく。決して流れが穏やかとは言えない川なので、あまり川に近寄り過ぎないように注意しつつ、しばらく歩をすすめる。森の夜は早い。そろそろ明かりが必要かと、君たちが思い始めたころ。

キバオウ:「止まれ! お前らなにもんや!」

GM:冒険者風の男が飛び出してきます。

イキシア:「ひ、人がいる……」(ビビってる)

レイン:「冒険者だ」

キバオウ:「冒険者……? 新入りか? お前ら、ここがどこかわかっとるんか?」

レイン:「奈落の魔域って聞いてる」

キバオウ:「……ほお、その割には落ち着いとんな。ベテランには見えんが……」

イキシア:「怒ったり混乱したり喧嘩したりは、もうさっきみんなですませたのです」(ちょっと赤くなる)

キバオウ:「ここに来たんは何時や? そんなに前とちゃうやろ」

ミミ:「2~3時間前ってくらいっスかね……?」

イキシア:「えーっと、たぶんそれくらい…? お水の音聞いて、てくてく歩いてきたのです」

キバオウ:「ほんまに新入りかいな。それでわいに会えるとは、運がええのか悪いのか……」

GM:といって、男は警戒を解きます。

キバオウ:「わいはキバオウ。冒険者や」

レイン:「ここにきて生き残ってる冒険者の先輩、でいいか?」

キバオウ:「生き残っとる、か。せやな、わいの事はそれでええ……。お前ら、この奈落の魔域がどのくらい前からあるか知っとるか?」

レイン:「300年とか」

キバオウ:「……わかっとって来たんか? それとも外でここの事がついに突き止められて、なんぞ動きでもあったんか?」

イキシア:「いや、その……」と、ちらっとオルソラさんを見て「……だまされたんです、こいつに!」(きっとにらみつける)

オルソラ:「神の導きで、この地へ」

GM:すましてます。

ユズハ:「合っているけど、おちつけ」イキシアをどうどうします。

イキシア:「うー…」(どうどうされる)

レイン:「かくかくしかじか」ということで話してしまおう。

キバオウ:「その聖印は……ハルーラの神官か……。そうか、それで冒険者連れてきたんか」

レイン:「で、先輩。よかったら先に休める場所があるなら案内してもらえないかな。話ならそっちでしたい」

キバオウ:「ああ、せやな。ここの事も教えたらんとな……。おっしゃ、着いて来い新入りども。このキバオウがしばらく面倒見たる」

ミミ:「恩に着るっスよ~、先輩。全く分かんないっスけど」

キバオウ:「お前らにも働いてもらわなあかんしな」

ユズハ:「働く……?」

キバオウ:「ああそうや。冒険者やったら駆け出しや言うても戦えるやろ……。……ここじゃ、戦わな生き残れへんのや」

GM:キバオウはそういって、君たちを案内しました。



GM:川沿いにどんどん下り、夜になり、松明に明かりを点け、まだ歩く。森は一向に途切れる事がない。一体どれだけ巨大な森なのか。

キバオウ:「もうじき着くで。近場に出てよかったなお前ら」

GM:キバオウが指し示す先には巨大な木が生えています。どうやらそこを目指しているようです。

ミミ:「近場……?」

ユズハ:「どれだけ広大な森なんだここは……」

レイン:「森しかないのかもな」

GM:木に近づくとわかります。あちこち明かりがもれないように目張りしてありますが、木を利用した一種のキャンプになっているようで人の気配があります。

イキシア:「……わぁ!! 街? です!!」

キバオウ:「キバオウや! 戻ったで! あと、新入りを見つけた!」

GM:キバオウが声をかけると、木の一部の帳が開けられたのか、光が漏れてきます

GM/住民:「遅かったなキバオウさん。新入りを見つけたって? それはまた運のない連中だ」

GM:中にいるのはキバオウと同じく冒険者のようです

キバオウ:「言うたるな。それでもこっちに合流できただけましやわ。それに今日来たばっかりらしい」

GM/住民:「……そりゃ運がいいのか悪いのか。村まで連れて行くのか?」

キバオウ:「ああ、今日はもう遅いからこっち泊まるわ。明日準備して村のほうへ連れて行こうと思う」

GM/住民:「ああ、あっちのほうが安全だからな……」

GM:キバオウは君たちを中に案内してくれます。広い拠点というわけではありませんが、君たちが全員横になって眠るくらいはできそうです。

キバオウ:「飯、用意したるわ。いうてもここで食えるんは保存食か自分で狩った獲物くらいやけどな」

ミミ:「いや、有難いっス。漸く、落ち着けそうっスね」

キバオウ:「……ほんまそこだけは運ええでお前ら。わいは大変やったからな。2ヶ月くらい彷徨うたわ」

イキシア:「2か月っ…!?」

ミミ:「うおっ、エグ」

キバオウ:「ま、まっとれや。あと、できたら外の話、聞かしてくれや」

GM:そういってキバオウは保存食を持ってきてくれます。そして一緒に食事をしながら彼自身の話をし始めます。


10年前にスカボローで冒険者をしていたこと。

ある日、三日月湖まで仲間と探索に向かうことになった事。

真新しい遺跡も見つからず、「今回は外れだ、街に戻ろう」となったところで、急に周囲が霧に包まれた事。

霧がオーロラのように輝いたと思ったら、この魔域に取り込まれていた事。

仲間とさまよい歩き、なんとか人のいる場所を見つけられたこと。

大変な目にあったが、それでも人と出会えた自分達が幸運であったこと。

そして、もう仲間は誰も残っていない事。


レイン:最後のところで呻こう。

イキシア:「じ、10年…………ずっとここで……もう誰も残ってない……」咀嚼するのを拒むように、口に出しながらふるふると首を振る。

キバオウ:「……ここな。この奈落の魔域はな、蛮族が支配しとるんや。森側に出てきたお前らはまだマシや。蛮族の街の近くや、奴隷農場、砂漠や雪原あたりに出たら、蛮族の奴隷になるか野垂れ死ぬしかない」

ユズハ:「ま、待て。どれだけ広いんだ、ここは……?」

キバオウ:「ん? ああ、それを説明してなかったな」

GM:キバオウは一拍おいて、君たちに告げます。

キバオウ:「ようこそ新入り、三日月島へ。こんなんで恐縮やけど、歓迎するで」

GM:そういって彼は、一枚の地図を君たちに指し示すのでした。(MAPをドン)


レイン:……島?

イキシア:わーお

ミミ:でかあああああああい!!!!


キバオウ:「この島の大きさはな。三日月湖そのものや」

GM:非常にでかい湖です。具体的には、世界地図見て「湖あるな」って解るレベル。

ミミ:カスピ海とか……そういうサイズ……。

ユズハ:「……は?」

レイン:「……奈落の魔域って拡大するって話だっけ。300年もあればでっかくもなるか」

ミミ:「そりゃ、凄い……。ちょっとした大陸レベルっスね……」

キバオウ:「せや、この魔域な。どんどんでかなっとるらしい」

イキシア:「……。……??」(三日月湖をしらなかったため、学者先生を見る)

ユズハ:「そう……だな……馬で走ったとして……一周するには月単位でかかるだろうか……」とイキシアに頑張って伝える。

イキシア:「……! ……?????」最早規模が大きすぎて脳で処理できない!!

キバオウ:「今おるんが、ここ」

GM:森の中にぽつんとある、赤いテントのマークを指し示します。

キバオウ:「お前らを連れて行こうっちゅー、人族の隠れ里が、ここ」

GM:地図右端。山に囲まれた場所にある村のマークを指します。

キバオウ:「この真ん中のでかい街が、蛮族共の街」

GM:中央の、壁に囲まれた街です。

キバオウ:「南東の、橋でつながっとるちっさい島にあるんが、魔王城ってうちらは呼んどる」

イキシア:「魔王城!?」

キバオウ:「なんでも、この魔域の蛮族を従えとるんはディアボロらしい。聞いた話で、わいもほんまかどうかわからんのやけどな……。南西の平原。ここにあんのは奴隷農場。人族が奴隷にされて農業とかで働かされとる」

ミミ:「……」

キバオウ:「うちらの仲間には、街や農場から逃げ出してきた連中もおるんや。この魔域で生まれ育ったやつもおる。西の砂漠。こっちは魔神が住み着いとるらしい。魔域の守護者ってやつやろな。蛮族どもとも敵対しとるが、いかんせん砂漠や。簡単に乗り込めへん」

レイン:「……」

キバオウ:「北の雪原。ここは年中雪が積もっとってな。そんで……大昔は、人族の領域やったみたいや。この廃墟のマークな。ほんまに廃墟なんや……」

ミミ:「……成る程っスね」

キバオウ:「地図は以上や。多分やけど、この魔域は世界最大級の大きさやと思う。うちらは、そこでまぁ、レジスタンスみたいなことをやっとる。蛮族どもから人族を助けたり、戦えんもんは農業したりしてな。奈落の魔域の攻略自体はもちろん諦めとらん。けども、広すぎるんや。どこに魔核があるかわからへん」

ユズハ:「……私たちのことを『運が良い』と呼んだ理由は、よくわかった」

キバオウ:「せやろ? まぁ魔核自体は多分魔神共が守っとるんやろが……蛮族共もな、本気でここを潰す気あるんかわからん。だってせやろ? ここ、下手な国よりずっとでかいで? そんなところで王様できるんや」

ミミ:「運が悪いってのは、そこっスよね……」

レイン:「このままのほうが都合がいいって考えてもおかしくない。それに、この世界で生まれたなら、外の世界ってほうがファンタジーなのかも……」

イキシア:「まさにファンタジィですよ……いろんなものが」

キバオウ:「人族もな……300年、もちろん逃げ隠れしとっただけとちゃうらしい。ここで生まれたやつらから聞いたんやけど、昔人族が攻めいった事とか、あったらしいわ。城まで攻め込んだっちゅう話で。けども、結局状態は今のままってな……」

イキシア:「…………だめだったのですか」

キバオウ:「せや、砂漠に攻め入ろうと思ったら、どないしたって蛮族の国の近くを通るか、少数でいくしかないし。何より奴隷にされとる奴らをほっとけん。ほんま、胸糞悪いで」

レイン:「……でも、なんとかなる可能性はあるってことだな。蛮族から人たち助けて、魔域の核みつけて壊す。帰るためにはやるっきゃないってことか」

キバオウ:「せやな。わいらは諦めとらん。いや、諦めるわけにはいかん。隠れ里にな、レジスタンスのリーダーがおるんや。今の隠れ里の場所を見つけて、人族を助け出したり保護してきた人や。うちらは今その人の下で動いとる。アンプレゼントさんっちゅー人でな。ミリッツァの神官や」

ミミ:「ミリッツァ……」

イキシア:ほわんほわんほわーんとミリッツァ像のことを思い出してる。

キバオウ:「おうよ。復讐の女神や。蛮族共と魔神共に目にもの見せたらんとな」

ミミ:「……ソッスネー」

ユズハ:「まあそう……だな……」複雑な顔

キバオウ:「うん? でな、隠れ里なんやけど……守りの剣がある。せやからあそこは他に比べて安全なんや」

イキシア:「守りの剣!!」

キバオウ:「おうよ。この森は、いや、この魔域はアンデッドも出るからな。人族の成れの果てを見ると、助けられへんかったんかって思うわ……」

ミミ:「……ほんと、運が良かったっス」

キバオウ:「お前ら駆け出しか、毛が生えた程度やろ。ちっと鍛えたほうがええ。村へ明日から、案内したるわ。結構かかるけどな。わいも久々に向こうへ顔だしたいしな。長いことおると、知り合いばっかりや。まぁ、こんな場所でもみんな元気にやっとるで。さっ、湿っぽい話しになってもたけどな! 明日から移動するから、今日はしっかり寝とけよ!」

GM:キバオウは急に声を張り上げます。

キバオウ:「何時までもヘタレ取ったらあかんで! ここでは働かざるもの食うべからずや!」

レイン:「おう!」

ミミ:「そっスね! 横になって眠れるって素晴らしいっス!」

ダニィ:「キュイっ、キュイっ!!」(飼い主がへたれてるので代わりに声を上げる)

レイン:「あ、キバオウさん、見張りのシフトとかあるなら一つくらい俺はいるぞ」

キバオウ:「あほ、新入りなんぞに任せられるかい! ええから寝とけや!」

GM:といって、キバオウは立ち去ります。

イキシア:「そーです、レインさん疲れてるです! 寝ましょう! 疲れて、動けなくて、いなくなるとか……やです」キバオウさんの「もう仲間みんないなくなった」話が堪えてます。

レイン:「……了解、休むよ」

GM:では君たちは、腹が膨れると横になりました。オルソラも、キバオウとの会話に口を挟む元気もなかったのか、毛布をかぶって横になります。こうして、君たちの三日月島最初の夜は老けていったのでした。

レイン:横になるとすぐに寝ちゃいそう「……6人で、生きて帰る……ぐぅ」

ミミ:( ˘ω˘)スヤァ

ユズハ:暫く考え込んでから頑張って眠ります。

イキシア:疲れ切ってるから、もう不安とかいろいろあっても即スヤですね。ダニィだけが不安そうに暫く起きてる。


ユズハ:きばおうはん何歳くらいなんでしょう

GM:30半ば行かないくらいかもね、当時でもそこそこ経験あっただろうから。10年魔域にいるわけだし。

イキシア:兄貴だ。みんなから見るとちゃんと兄貴。2か月サバイバルで生き残る人ですからね、当時でも慣れてたんでしょうね。

レイン:アニキぃ。死にそうでヤダ。

イキシア:それは言わない約束……。

ミミ:キバオウはん…頼むから一緒に生きて帰ろうな……。


GM:翌日、君たちは目を覚ます。しばらくするとキバオウも起きてきて、君たちのところにやってくるだろう。

キバオウ:「おう、起きとったか。今日から河を船で下るで」

レイン:「船!! のったことねえ」

ミミ:「お船っスか。初めてっス!」

イキシア:「なんということでしょう。みなさんお舟はじめてとは! イキシアはのったことありますよ! ふふん!」(なぜかいばる)

レイン:「マジか、ならイキシアにたよるしかねーわ」

イキシア:「ぴ!? え、ええ、いっぱいたよるがいいです!!」(※乗ってただけなので何も役に立ちません)

ユズハ:くす、と笑みを浮かべてみています。

キバオウ:「そんなでかい船とちゃうけどな。船大工がおって助かったわ。一気に河を下って、村までたどり着くって寸法よ。帰りはこれができるから楽でええよなぁ。朝飯用意したから、食ったらすぐ出るで。日のあるうちに距離稼がんとな。しっかり食うとけ」

ユズハ:「いただきます」

ミミ:「うーん、姐さんの味が早くも恋しいっス」

レイン:「確かに……あー保存食もっとかっとけばよかったかな」

GM:君たちは食事をし、準備ができたらキバオウに連れられて、船着き場へと連れて行かれる。そこには物資が載せられた船が停まっていた。

GM/住人:「キバオウさん。聞いてますよ。そっちが新入りですか?」

キバオウ:「せや、駆け出しの冒険者やったらしいから。ちと村まで案内したろと表な」

GM/住人:「はは、確かにそれならあっちのほうがいいでしょうね。まぁ乗ってください。もうじき出しますよ」

キバオウ:「おお、すまんな。お前ら! はよ乗れや!」

ユズハ:乗り込もう

ミミ:「ドモ、これからお世話になるっス」

イキシア:「よ、よろしくです!」

GM:君たちが乗り込むと、船はゆっくりと出港する。安全な場所まで岸から離れると、帆を張り、加速しだす。揺れの強い海上でなく、河の上だからか、はじめて船に乗った者もいるにしては、船酔いするほどではないだろう。しばし退屈な時間を過ごすことになるが、そのまま船は河を下っていく。

ミミ:「おー、気持ち良いっス~」

レイン:「ひゃっほー」

イキシア:「よよよかった、今回は酔わないみたいです……」前にリバースした思い出。

ミミ:こいつ、そんな体たらくなくせにあんなドヤ顔を……

レイン:「……おい、自信満々だった朝のイキシアはどこにいった」

イキシア:「べつに!! なんでもないのですよ!!!?」

ユズハ:「気分が悪くなったら言ってくれ。吐く前に治すから」

イキシア:「くぅ……最悪の場合は……お願いするです……」(悔し涙)



GM:2日目の夕方、何事もなく山のそびえる地点にたどり着くだろう。船の行き足は落ち、ゆっくりと山に近づいていく。キバオウがいうには、山の中にその先の湖とつながるポイントがあるらしい。この船はそこを通ることができるように設計されているのだと。確かに山の麓には天然の洞窟があり、船はその中を明かりを灯しながら進んでいく。洞窟を抜けた先には、山々に囲まれた湖と、そして、わずかばかりの盆地に築かれた人族の隠れ里があった。船はその村にゆっくりと近づいていく。

キバオウ:「おっしゃ! ついたで! お前ら降りぃ!」

GM:船が船着き場に泊まると、待てないとばかりにキバオウが飛び出していく

レイン:「うぉぉ、陸だーー」

イキシア:「た、たえ!! 耐えです!! 陸だー!!」

レイン:「最初は楽しかったけどやっぱ陸のほうが落ち着くわ」

キバオウ:「おう、とろとろすんなや! まずはアンプレゼントさんとこに挨拶や!」

GM:キバオウは君たちを船からひっぱりだすと、村のリーダーのところに案内するといいます。

イキシア:「ひええ、また新しい人に会うんですかぁ……」

キバオウ:「当たり前やろ! 世話になるんやからしっかり挨拶せんかい!」

ミミ:「怖くない、怖くない。多分っスけど」

レイン:「まぁ、メインで話すのは俺らでやっから」

イキシア:「人見知りには厳しい世界ですー!!!」泣きながら挨拶の文章を考え始める。

GM:泣く泣くダニィに運ばれるイキシアを連れ、君たちは村の中へと進んでいく。村の中では君たちを珍しげに見る人もいるが、キバオウが新入りだと説明すると納得顔で離れていく。どうやらキバオウはそこそこ名前が知られているらしい。

キバオウ:「ついたで、ここや」

GM:村の奥。みすぼらしい建物が多いなか、それでも可能な限り整えられた大きい建物がある。

キバオウ:「アンプレゼントさん! キバオウです! 新入りが見つかったんで挨拶させにきました!」

GM:といって、キバオウは君たちを連れて入っていく。玄関にいると、奥から一人の女性が出てきた。

アンプレゼント:「そんなに大きな声を出さなくても聞こえますよ。キバオウさん。お元気そうでなによりです」

GM:若い女性のようだ。

アンプレゼント:「はじめまして皆さん。私はアンプレゼント。この村の村長のようなことをしています。ミリッツァに仕える神官でもあります」

GM:といって、古ぼけたミリッツァの聖印を見せてくる。

ミミ:「ちーっすっス。おなしゃーすっス」

イキシア:「は、はじ、はじはじ、はじめまして、です………」

アンプレゼント:「ああ、緊張なさらずに。外から来られたのですね。こんな場所でなんですが、歓迎しますよ」

レイン:「あ、女の人だったのか……レジスタンスのリーダーっていうからなんかこうムキムキのおっさんを想像してて」

アンプレゼント:「あら、いったいキバオウさんはどんな説明を……?」

キバオウ:「ちょ、おまえ変なこというなや! なんかわいが悪いみたいやんけ!」

ミミ:「いやこれはキバオウはんの責任問題っスね~」

キバオウ:「ミミ! お前なぁ!」

アンプレゼント:「まぁまぁ、キバオウさんに悪気がないのはわかってますから」

キバオウ:「ほんまでっか!?」

ユズハ:「ミリッツアを信仰できるのは、女性だけだ」とレインにぼそっと説明しておきます。

オルソラ:「……」

アンプレゼント:「そちらの男性と女の子も、神官なのかしら?」

ユズハ:「はじめまして。キルヒアを信仰しておりますユズハと申します」

オルソラ:「オルソラ。ハルーラに仕える神官をしています」

GM:君たちがオルソラの顔をみるなら、いつものニヤニヤ顔は鳴りを潜めているだろう。むしろジロジロと、アンプレゼントを値踏みするような……。

レイン:「オルソラ、どうした。普段のニヤけ面」

オルソラ:「……失礼ですね。レディに向かって」

GM:と、レインにはニヤっといつもの顔で笑いかけます。

イキシア:「いやまあ、気持ちはわかりますけど。すごい名前ですもんね、どんな人かと思いましたもの、です」 アンプレゼント。良い意味で捉えるなら「予想できない」となりますが、他は「非実在」「与えられない」「現在のものではない」。悪い意味が、多いので。

キバオウ:「ほんで、アンプレゼントさん。来たばっかりで悪いんやけど、キリトとアスナのやつは……」

アンプレゼント:「ああ、あの二人なら今は村にいるはずですよ。キリト君は魔剣も使いこなしているようです。まこと、勇士にふさわしい」

キバオウ:「ほんまでっか。ほんなら後で顔だしたらんとなぁ。しっかし、キリトのやつは後から来てさっさとうちらを追い抜かしていきよる。かないまへんわ」

アンプレゼント:「まぁ、そんな事を言って。あの二人を連れてきてから随分気にかけていたじゃないですか。あの二人も会いたがっていましたよ」

キバオウ:「まぁ、アイツラ拾ってきたんもわいですさかい。ほんなら、わいちょっとおうてきますわ。こいつらの事、まかしてもてかまいまへんか?」

アンプレゼント:「わかりました。こちらの皆さんには私のほうから説明しておきます」

キバオウ:「すんまへん! 簡単な事はもう説明してありますんで! ほな! ……お前ら、しっかりやれよ!」

GM:というと、キバオウは足早に立ち去っていきました。

ミミ:「顔が広い人は忙しいっスねぇ」

アンプレゼント:「そうですね。キバオウさんはいつも忙しそうにしています。でも、そんな姿に勇気づけられる人も多いんですよ?」

アンプレゼント:「改めて、アンプレゼントです。みなさんを歓迎します」

イキシア:「はわぁあ……」

レイン:「よろしくアンプレゼント 俺はレインで、」

ミミ:「ドモ、ミミっス。ミミで良いっスよ」

ユズハ:「よろしくお願いします。そのままユズハとお呼びください」

イキシア:「よ、よろしくです。イキシアなのです。取って食ったりしません?よね?」

アンプレゼント:「早速で申し訳ないんですが、皆さん、冒険者の他に何か手に職をお持ちですか? 何分ここでは職人が中々集まらず……」

GM:一般技能です。

レイン:「俺は狩人と農家、くらいかな」

ユズハ:「役に立ちそうな技能と言えば、書類仕事が少々出来るくらいでしょうか」(役人、墓守、聖職者)

ミミ:「炊事、洗濯、掃除、縫い物。種まき、水やり、家畜の世話…全部齧ったくらいっスけど」と指折り数えながら。

イキシア:「え、ええっと……ライダーギルドで働いてたんで、動物のお世話は得意です……家が商人だったので、お金の勘定とかもできます」

オルソラ:「神官ですので……神殿の祭祀関連か、私は冒険者というわけではないので癒やし手として働くくらいなら」

アンプレゼント:「なるほど、なるほど。色々できる事があって助かります。これからここで過ごしていただくにあたって、皆さんには、冒険者として以外にも働いていただく必要があります。後ほどお仕事に関しては相談させてください。専門の人間がいない分野に優先的に割り振らせていただきますが……私達は、なんとしてもここで生き延びて、蛮族や魔神達を打倒しなければいけません。そう、あのスカボローの街を」

GM:というところで、本日のプロローグは終了です。

一同:お疲れ様でしたー。

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