群青の軌跡
花影
設定集
主要人物紹介(年齢は内乱終結時のもの)
★ルーク・ディ・ビレア(23歳)
第3騎士団小隊長。パートナーは風の力を持つエアリアル。
「雷光の騎士」の異名を持ち、大陸最速とも言われている。
★オリガ・バウワー(20歳)
ルークの恋人。後の皇妃フレア付きの侍女。
内乱時に逗留していた聖域で薬学の基礎を学んでいる。
★エドワルド・クラウス・ディ・タランテイル(29歳)
タランテラ皇国国主代行。後に国主となる。
大陸屈指の実力を持つ竜騎士。パートナーは大地の力を持つグランシアード。
★フレア・ローザ・ディア・フォルビア(22歳)
エドワルドの妻。大陸でも屈指の実力を誇るブレシッド大公ミハイルの養女。
先代大公グロリアの意志により、コリンシアが成人するまでの間、フォルビア大公位を預かっている。
過去の病により視力を失くしているが、飼い慣らした小竜を介して視ることが出来る。
★コリンシア・テレーゼ・ディア・タランテイル(7歳)
エドワルドの長女。
先代大公の遺言により、成人後はフォルビア大公となることが決まっている。
実母クラウディアは生後間もなく他界している。
★ティム・バウワー(15歳)
タランテラ皇国第3騎士団所属の竜騎士見習い。
内乱中は彼と姉だけでコリンシアとフレアを守って国外へ脱出して難を逃れた。
★オイゲン(52歳)
ルークの父。アジュガで代々続く金物職人をしている。
★イルザ(46歳)
ルークの母。包容力のある肝っ玉母さん。
★クルト(26歳)
ルークの兄。
父親の後を継ぐべく金物職人となったが、騎士団から装具用の金具の受注により独立して工房を設立する。
★カミラ(18歳)
ルークの妹。恋に恋するお年頃。
★エルヴィン・ディ・タランテイル(0歳)
エドワルドとフレアの息子。
内乱中に聖域で誕生。髪の毛はポヤポヤ。
★アスター・バルトサス・ディ・ワールウェイド(29歳)
第1騎士団副団長。エドワルドの腹心の1人。パートナーは風の力を持つファルクレイン。
妻のマリーリアはワールウェイド大公で共同統治をしている。
口論は夫婦のコミュニケーションとなっている。
★ヒース・ディ・フロックス(29歳)
フォルビア総督兼第3騎士団顧問。エドワルドの腹心の1人。パートナーは炎の力を持つオニキス。
妻のユリアーナは皇子エルヴィンの筆頭乳母。3男は後にエルヴィンの学友となる。
★ユリウス・ベルンハルト・ディ・ブランドル(22歳)
ルークとは親友ともいえる間柄。
パートナーは炎の力を持つフレイムロード。エドワルドの姪、アルメリアと婚約中。
★リーガス(32歳)
第3騎士団長。パートナーは水の力を持つジーンクレイ。妻のジーンは予備役の竜騎士。
内乱中に保護した孤児6人を養子として引き取っている。長男は後にエルヴィンの学友となる。
★ラウル・ディ・アイスラー(21歳)
ルークの部下。実家は下級貴族だが竜騎士を多く輩出している。
パートナーは風の力を持つフライハイト。
★シュテファン・ディ・ヴェルナー(22歳)
ルークの部下。元フォルビア騎士団所属。
パートナーは風の力を持つメルクマール。
実は婚約者がいる。
★イリス(17歳)
フォルビア正神殿所属の女神官。コリンシア付きの侍女に抜擢される。
ラウルとは将来を誓い合った仲。
★モーリッツ・クライン(58歳)
アジュガ町長。一方的にルークを敵視している。
地名
●タランテラ皇国
皇都 ファーレン
国主 エドワルド・クラウス・ディ・タランテイル
大陸最北の国
皇祖は始祖の竜騎士の1人だと言われている。
●アジュガ
第2騎士団管轄内にあるルークの故郷。
建国当時は砦として使われていた。
●ロベリア
皇家の直轄領。タランテラ最南で、隣国タルカナと接している。
領内では牧畜が盛ん。
●フォルビア
5大公家の1つ。国内随一の穀倉地帯。
●礎の里
神殿の総本山。
「この地に学び舎を築き、人の営みの礎とならん」
とダナシアが命じたという故事から付けられたと言われる。
それにあやかって各国の王族や貴族の子弟が集まる学校もある。
●聖域
古の神々によって不興を被ったダナシアがクーズ山に封じ込められ、その間、彼女が勉学に励んだという故事から一帯に広がる山脈を聖域に指定された。
彼女にあやかり、この地に来ると自分の教義を深められると言われている。
だが、近年は進んでここへ来る者は稀となっている。
●プルメリア王国連合
首都 ソレル
国主(首座) ミハエル・シオン・ディ・ブレシッド
旧プルメリア王国は最も古い国の1つだったが、主家が絶えてしまった。
いくつかの国に分裂して独立したが、バラバラだと立場が弱くなる為、礎の里の仲介で各国の自治は維持しながら、1つの国としてまとまってできた国。
国主に相当する首座は各公王の互選で選ばれる。
●ブレシッド公国
公都 ミアーハ
農業が盛んな国。特にワインが有名。
●エルニア聖王国
聖都 エルム
ホリィ内海を望む南の国。大粒の真珠が特産品。
大陸でもっとも古い国と言われていて、大母が選出されるのも最も多い。
用語等々
●大母神ダナシア
大陸で信仰されている全ての母神。妖魔に脅かされる人々を救うため、はるか昔、勇気ある若者達に竜騎士の力とその相棒となる飛竜を授ける。
●竜騎士
始祖の竜騎士の血を受け継ぐと言われ、その身に宿る竜気の力を武器に込めることで妖魔を霧散させることが出来る。
武術に優れるだけでなく、己を律する制約を遵守し、飛竜に選ばれることによってその地位に就くことが出来る。
竜騎士階級
1 聖騎士:大陸の平和に貢献したと認められた折に当代大母により与えられる称号。 不定期に与えられる。
2 上級(竜)騎士:突出した力があると認められた竜騎士。各国によって基準に違いはあるが、隊長以上の役職を務められると認められる。神殿の総本山、礎の里に所属する神殿騎士団に所属するには上級騎士として認められることが条件となる。
3 竜騎士:一般的な竜騎士。
4 竜騎士見習い:竜騎士の卵。素養のあるものが各騎士団で訓練され、3年から5年の間に飛竜に選ばれることが出来れば竜騎士となれる。
5 騎兵団:竜騎士ほど竜気が強くないので、武器に神殿で生成された香油を塗り込めて補って戦う地上部隊。
飛竜に対する規制
大きな街はもちろん、例え小さな村でもよほどの事情がない限りは人の住む集落の中に飛竜を降ろす事は禁じられている。
体が大きい上に翼を広げると数メートルになる飛竜はその場にいるだけで何かを破壊する恐れがある。さらには離着陸の度に起こる風は住民に被害を与えかねないとも言われ、専用の着場を設けるか、人が住む集落の外に飛竜は降りるように定められている。
飛竜や竜騎士に関する規制は神殿からの通達なので、国際法扱い。様々な制約があるからこそ、竜騎士は様々な恩恵が与えられている。
神殿の階級
1.大母:女性のみ。祭司を司る。ダナシアの化身として象徴的な存在。(1名)
2.大賢者:賢者のまとめ役。12名の賢者の中から選ばれる。(1名)
大母補:女性のみ。大母の補佐。(2~3名)
3.賢者:神殿の実務を取り仕切っている。位を降りるか、他界するなどして空席が出来た時に1位の高神官の中から賢者達の投票によって選ばれる。(12名)
4.高神官:1位から5位まであり、賢者に欠員が出た時は1位の高神官の中から選ばれる。特に有力な1位の高神官は準賢者とも呼ばれる。
大母候補:女性のみ。各国が競うようにして候補を養育している。特に資質の高い女性が選ばれ、国主、或いは有力貴族の後ろ盾が必要とされる。12~3歳で礎の里に留学する。
5.正神官:1位から5位まである。
6.準神官:資質が低く、見習い期間が過ぎても正神官になれない神官。様々な雑務をこなす。
7.神官見習い:正神官の下に預けられ、身の回りの事を手伝いながら勉強する。通常2~3年。
正神官以上の位を持つ者が100人以上いる神殿を大神殿、10人以上100人未満で正神殿、10人未満で小神殿、普段は無人で祭祀のある時だけ神官が来る所は準神殿と呼ばれている。
大神殿は各国の首都ぐらいにしかなく、その神官長に選ばれるのは第1位の高神官のみ。
正神殿の神官長には第3位以上の高神官、小神殿の神官長は高位の神官長から選ばれる。
賢者と国主はほぼ同等。
竜騎士は高神官と同等。
公の位に定められていないが、大母候補になったり、その教育を受けた女性は敬意を込めて聖女と呼ばれることもある。
大きな組織だけあって複数の派閥が存在する。特に新たな賢者を選出する時には水面下での駆け引きが激化する。
神殿の役割
人々の信仰のよりどころになるだけでなく、飛竜の繁殖や討伐に不可欠な香油の精製も担う。
大陸は大母を頂点とした一つの組織となっていて、基本的に国家間の紛争は禁止。もし国家間でもめ事があった場合は高位の神官がその仲裁に当たる。
名前の決まり
男性は『ディ』、女性は『ディア』と名前と家名の間に付けられる敬称は、貴族や高位の神官、上級の竜騎士に許されている。
そしてセカンドネームが許されているのは皇家と5大公家。身近な親族か、高名な先祖から7歳のお祝いの席で与えられる。
組紐の儀
この世界の結婚の儀式の事。
神官が2本束ねた組紐で新郎の左手と新婦の右手を結び、祝福を与える。
翌朝まで解かない決まりになっているが、実質は無理。披露の宴の最後で新婚夫婦が協力して解くのが主流。
解いた組紐は1本は新郎の左手にもう1本は新婦の右手にブレスレットのように巻く。
式から1年経って、貴金属や貴石を用いたブレスレットに愛の言葉を彫って互いに交換し、組紐の方はお守りにして残す。
竜舎
竜舎には温水式の床暖房が設置されている。
お湯を沸かす燃料は乾燥させた飛竜のフン。(食事中の方、ごめんなさい)
ちなみに灰は肥料として有効活用されている。
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