タナトス

喰まれた太陽は墜落して

アタシは激突して焼かれて死んだ

イミもなく笑って熱くて夜が欲しくて

赤い空の月をつかむ星をはらう

燃えてるアタシはばらみたい


誰もイナイから忘れてしまった

オモイデもくいで打たれて死んでた


なのに思い出せないヒトの影が見え

闇が落ち銀が降りデタラメな音がする

天中のほうき星ひとつ

鳴りやまない耳鳴りの合唱


タダレタ身体に 雨が降って

焼けた翼が生えて痛んで

イミもなく ただ無言ではばたいて


もう思い出せないヒトを思い出そうと

ムダな努力を続けてる

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