過ちは繰り返す

霧がかった湖畔を一人歩く

今どこにいるかもわからない

足跡は霞んで見えない

私はどうしたいのか

風で波が立つ度になぜか

心安らいで全てを忘れる

大事なことが消えてなくなる

なんて気持ちの良いことだろう


悪魔のささやきほど心地が良い

どこか遠くで汽笛が鳴った気がした

轟音と共に霧の向こうから光が差して

懐かしい声が私の手を引いた

蘇る焦りと喜びはこれからも

ずっと私を苦しめ続けるのだろう

でもそれが人の心を魂たらしめる


きっとまた同じ過ちを犯しても

明日の光を浴びることができる

そう信じる他ない


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