小さなお前
初めて握る手は小さくて温かい
大きさ比べをして悔しがる
そんな些細だけど大切な記憶は
二人の手汗に溶けて忘れてしまった
なあ、小さなお前
見上げた顔は赤く染まる
しっかり腕をからめては
静かに寄り添いあった
あの日の小さなお前
初めて触れる唇はとろけて柔らかい
届かないからしゃがんでと
そんな記憶だけど昔に忘れた
二人の重なる舌で折りたたんでいた
なあ、小さなお前
見つめる瞳は幸せに輝く
しっかり肩をつかんでは
頭を撫で静かに抱き合った
あの日の小さなお前
なあ、小さなお前
俺は面倒な男
なあ、小さなお前
俺は弱い男
なあ、小さなお前
俺は半端男
なあ、小さなお前
俺はダサい男
なあ、小さなお前
俺は小さい男
なあ、小さなお前
ずっと横にいてくれたら
しっかり抱きしめては
お前の胸に
あの日の小さなお前
なあ、小さなお前
俺を忘れないで
なあ、小さなお前
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