まぁいっか
今考えても、あんなにノートにいっぱいケーキのデザインを描きだしたりして、
本当にパティシエールになりそうなところだった。
でもある時、
パティシエールは頭がよくなくてもなれる、
と祖母だったか父だったかに言われた。
「**ちゃんは頭がいいんだから、パティシエールになんかになりなさんな。」
たしかにそうか、まぁいっか。
頭のいい仕事をして、お金を稼いだら、
頭の悪い人にケーキを作ってもらって、それをお金で買って、
残った分のお金で他にも好きなものを買おう。
こんなにはっきりではなかったかもしれないが、
そんなようなことを子どもながらに考えた。
わたしは、小さい頃、パティシエールに、
なりたかったのである。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます