星間共通歴834年1月2日 記述者:ムスターファ・アリ・マラケシュ

 新年を今年も迎えられたことは非常にありがたいことだ。油断せず今年もこの船と乗組員を護って行くのが自分の役目だと思う。

 特に子供とドクターとハビシャム夫妻は絶対に自分の処以上には来させまい。

(←かっこいいー!/ボマー)

(わーい/なび)

(頼りにしてるぞ/教授)


 そして昨日は決意も新たに新年の飲み会へと参戦した。

 いや、まず飲み会に参加する前にいつもの通り奇襲を受けた。隊長はいつでも此方の油断を許さない方向であるようだ。

(←ったりめーだおめーはいつも下方への視点がどっか欠けてるんだ/隊長)


 今年もやはり目標は隊長に一勝でも上げることだろう。一体何処で、と時々問いたくはなる。だが言っても詮無いことだ。

 ただ自分にはできないあの髪型で意表をつくのだけは心臓に悪い。髪型を変えるならその時だけは連絡をもらえるとありがたい。

(←いやそれ無理でしょ/フラン)

(←確かに隊長のあの髪型はうるわしいものでしたが……/ドクター)

(←きれいだったよねー/なび)

(←るせぇあれは罰ゲームのリクエストだったんだくそっ/隊長)

(←罰ゲーム?/ボマー)

(←罰ゲーム?/フラン)

(←な、何の罰だと…… 罰を受けるような罪でも犯したのですか隊長……/ミハイル)

(←やめようよみんな、船長の笑みがこわいよ(笑)/王子)


 さてお題も自分が最後だ。

 無論おかみの食事は何でも美味い。だがその中で最も自分が力が入ると思うのは、やはり「闇鍋」であろう。あれ程食するに当たって運を試される時は無いと思う。

(←アリさん言ってくれるのはうれしいがね…… 闇鍋は料理と言えないと思うよ……/マーサ)

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