第2話 デート(?)

「起きてー!勇にい!」

うーーん

「…何時だよ、今」


「10:30だよ!いつまで寝てんの?」


「マジ?!」

ヤバイめちゃくちゃヤバイ

「朝ごはん食べたか?!」


「うん!」


「俺、出掛けるから!」


「うん、いってらっしゃい!」


高校まで走ったら15分ぐらいか

とりあえず急げ!


[高校前]

「はぁ、はぁ、間に合った…」


全力ダッシュのおかげで

約束の11:00に間に合った

あ、

「口地からメール?」


口地ってのは友達だ

小学校からずっと仲が良い

自分に自信がないのか

僕っこだ

それにアイツは俺と親族としか話せないらしい

超コミュ障だ


「勇太って今日、ショッピングモール行く?」


なんだその質問

「行かねぇーと思うぞ、と」


それにしても暑い…

財布あるし、ジュースでも…


ピトッ


「冷たっ!何すんだ…よ」


「えへへ、ごめんごめん 待った?」


「今来たばっか…」


「良かった~

 あ、それ飲んでいいよ 暑いでしょ?」

 

「ありがと…」


上手いはずだけど味が分からん

ホントに来た

夢みたいだ


「あ、それとさ」


「はい!なにか?!」


「下の名前で呼んでもいい…かな?」


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