ようごっ!せってい!
【スフィア】
自律振動水晶という、自分でエネルギーを得て、振動し続ける水晶を球体に加工した物。起動すると、自ら光を発し、また、浮遊できる。使い方を学べば、自由自在に動かし、時にはレーザーを放出させることも、応用して、バリアを張ることもできるようになる。
だが、相性問題もあってか、習熟には訓練を要する。そのために、大抵は機械の動力源になり、人々に扱いやすくされている物が出回っている。単体で扱うのは、相当に訓練を受けた者で、使い手を〝マスター〟と呼び、さらに、その上の位は、最高の栄誉を与えられる〝ウィザード〟と呼ばれる。
さらには、通貨代わりになっていることもあって、かなり大事にされている。
【ビスト】
獣人全般のこと。色々な獣の特性を入れて、かつ、肉体には元となった動物の耳や尻尾が生えている。人間に動物の特性を入れた結果、誕生した生物。
普通の人間よりも、肉体的に優れていることから、すぐに世界に広まっていった。
一般人扱いされることもあり、生活に身近な存在となっている。
【マキナ】
機械のこと全般を指すが、何よりもスフィアを動力源にした物を指す場合が多い。
色々な形があり、車であったり、戦車であったり、戦闘機であったりと、用途によって使い分けられている。
一般的な機械も含まれているために、珍しい物じゃない。なお、スフィアに価値があるため、残骸から回収する仕事があったりもする。
【レーセ】
正式には、レーザーセイバーという、スフィアから発されるレーザーを、フォトンシールドで固めて刀身としている兵器。見た目は、筒状の懐中電灯。強力なレーザーを発していることから、物体を焼き切ったり、溶接したりと幅広い用途に使える。
その性能から、マキナの破壊にも使えるが、好んで行う者はあまりいない。
武器としても使えるが、訓練を要し、また、普通の肉体なら簡単に切断できることから、危険のためにレーセ同士で斬り合うのは基本行われていない。
【モンスター】
化け物のこと。なお、この世界では、体内にスフィアを入れて、恐ろしいほどに肉体の能力、回復力を上げた生物のことになっていて、兵器として使われることから、文字通りの化け物となっている。
ほとんど不死身であるが、回復力を上回る攻撃を受け続けたら、耐え切れず肉体が崩壊してしまう。
戦闘力は計り知れなく、量産されたら、誰も手を出せないとされるものの、製造コストが掛り、また、安定性が極めて悪いことから、生産数は極端に低い。研究は放棄されたと思われたが、実際は続けられていて、獣人と区別がつかない姿のモンスターが出現している。帝国が使用している。
【帝国】
世界の覇権を握ろうとしている組織。かなりの技術力を持ち、戦闘力も高いことから、周辺の国々、組織を吸収して、巨大化している。
獣人を認めていないために、この組織での獣人は、肩身が狭い思いをしている。
逆らおうにも、強大なため、立ち向かえないでいた。
そんな時、猫耳勇者が登場して、戦場をガラリと変えてしまい、獣人たちが持ち返して、防壁を破壊されて、簡単に崩壊してしまった。
そのため、現在は各地に分裂、残党軍がいる。
【共和連邦】
帝国に虐げられた獣人や人々が組織している。小さな国や組織が集まって、帝国に対抗できるほどまで大きくなっている。技術もあり、抵抗できるまでにはなったが、打ち倒すまでには至れないでいた。そんな折、猫耳勇者が登場して、帝国を打ち倒す旗揚げをして、遂に打ち勝つことができた。
【猫耳勇者】
主人公のこと。元は冴えない取柄もないサラリーマンだったが、猫耳少年に転生して、生活、また、スフィアの使い方を学んで、上達。偶々偶然、ある子どもの母親を助けるために、帝国へ向かうことになり、帝国との戦争に巻き込まれる形となったが自分の持つ力を発揮して、見事打ち勝って、共和連邦に勝利をもたらした。
このために、そう呼ばれるようになっている。
【ウィザード】
スフィアの最高の使い手に与えられる称号。使い手によっては、スフィアの声が聞こえるとされる。まるで、呼吸をするようにスフィアを扱えるほどで。応用すると、その戦闘力は一騎当千を越えるレベルに達するとされる。
しかし、歴史上数えられるほどしかいない。リオンキングダムのバスーがその例。
【盾】
正式名称は、アイギス。主人公が持つ。
形状は、10インチのノートパソコンほど。厚さは、ハードカバーの本に近い。本体前面、中央には直径20mmの水晶玉、スフィアが埋めてある。一見すれば、防御するには心許ない物だが、フォトンシールドを張ることによって、カバーできる。
また、色々なことができる。
他のスフィアをハックして、自分の物にしたり。
スフィアとリンクすることによって、映像を入手、投影できたり。
持ち主を回復したり。
フォトンシールドを弾き出して、相手を吹っ飛ばしたり。
など、単純に盾としての機能以外のこともできることから、十徳盾などと呼ばれたりもする。自分で思考できるAIを持ってもいる。
単純な構造らしく、量産も研究されていたが、妙なブラックボックスがあるらしく完全再現は実現していない。
ただし、主人公と元は同じのフェンリルが、自分の思い出の品々を元に作成した場合は、完全に再現されていた。この場合、アイギス・クローンと呼ばれる。
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