ビー玉
ラムネ瓶の中に入っているビー玉。ラムネ瓶の中でどれだけ転がっても出られない。
夏の青い空が逆さまに映った。入道雲は地面からぶら下がっている。
地面が歪んで映った。これでは真っ直ぐになんてあるけない。こんな歪んだ地面を真っ直ぐ歩く方が余程おかしい。
ラムネ瓶の中のから見ている世界が虚構であるとビー玉は知らない。虚構を本当だと信じている。いつかこの虚構の世界に出られると信じている。
だから今日も転がる。
ラムネ瓶の中から出られないのに。
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