ロスト・サイド―孤独な吸血鬼―

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プロローグ

「セリド、ちょっとこっち来てみて。」

「何?お母さん。」

「セリドも大分髪が伸びてきたから髪を切ったらどうかなって。」

休日の朝、髪が伸びてきた娘に私は提案を出した。

「う~ん…確かに髪切ろうかなとは薄々思ってはいたけど、どんな髪型にしようか迷ってるんだよね。」

そっか…もうセリドも18歳の女の子なんだよね…やっぱり時の流れは速いや。腕に抱えて寝かしつけていた頃が昨日のことのように思えてくる…

「そうだ!これならどうかな?」

「ん?何か良い髪型とかあるの?」

「それはね……」


天国にいるお父さん、私は良い母親になれているのかな……


ロスト・サイド―孤独な吸血鬼―

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