第466話 話し合い
「またりょうちゃんにクリスマスに何か欲しいものないか聞かれた〜」
夜ご飯を食べ終えてお片付けが終わり、りょうちゃんがお風呂に入りに行くとまゆちゃんがニヤニヤしながら私とゆいちゃんに言う。私とゆいちゃんも同じことりょうちゃんに聞かれてるから羨ましくなんてないもん…
「いいなぁ…」
私と違ってゆいちゃんは素直に羨ましそうにしていた。
「はいはい。とりあえずその話は後回しで、早く打ち合わせしよ…」
私がそう言うとまゆちゃんとゆいちゃんがソファーに座り話し合いムードになる。りょうちゃんがクリスマスに私たちを喜ばせてくれようとしてくれてるみたいに私たちだってりょうちゃんに喜んでもらいたいんだからね。
と言うわけで最近、りょうちゃんが1人でお風呂に入る時は3人でクリスマスの予定を話し合っている。
「でも、実際どうする?ほとんど何もできないんじゃ……」
まゆちゃんがボソッと呟いて私とゆいちゃんも溜め息を吐く。そう。今回のクリスマスイベントには最大の問題点がある。
「やっぱり、今からでもバイト代わってもらえるか聞いてみます?」
「私はたぶん絶対無理だし、まゆちゃんとりょうちゃんも無理だよね?」
「うん。無理だと思う…クリスマス入れないか。って店長にめっちゃお願いされたから今更、交代は絶対無理…」
そう。私もまゆちゃんもゆいちゃんもりょうちゃんもみんな24日と25日にバイトが入ってしまっている。みんな頼まれて断りきれなかったから今更断るなんてできないし…
「ゆいちゃんだけバイト入らなくて良くなっても仕方ないし無理して断らないで…」
「うん……」
まあ、こんな感じで毎回、話し合う度にバイトのことで頭を抱えている。せっかくのクリスマスなんだからクリスマスデートとかして夜はみんなで少しいちゃいちゃしたりプレゼント交換したりしたい。とか思うじゃん……
そんな感じで頭を抱えていたら、一件のメッセージが届いた。メッセージの内容を見て、これしかない。と思った私はまゆちゃんとゆいちゃんに提案すると2人とも乗り気だったので、お風呂から出てきたりょうちゃんに話を伝え、クリスマスの日程は決まった。
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