第54話 3人の夜
「ねえ、一つだけ聞いておきたいことがあるんだけどいいかな?」
ドライヤーで髪を乾かした春香がドライヤーを片付けながら僕とまゆ先輩に向かって言う。
「ん?聞いておきたいことって?」
「えっとね…昨日の夜にまゆちゃんがりょうちゃんの背中を流した。って言うのはなんとなく理解できるんだけどさ、なんでりょうちゃんとまゆちゃんは今朝、お互いの身体洗い合ったのかな?って…そこに行き着くまでの過程を詳しく教えて欲しいなぁ…」
何かを確信しているような表情で春香は僕とまゆ先輩を問い詰める。僕とまゆ先輩は観念して正直に昨日の夜と今朝に僕とまゆ先輩がしたことを話した。ちょっとお互いにアレなことはしたけど本番はしていないと知ると春香は複雑そうな表情をしていた。たぶん、本番はまだしてないってことに対しては安心感を持っていられるが、アレなことをしたのはちょっと許せない。といった感じかな…
「この前、私がりょうちゃんに気持ちいいことする?って聞いたらやってくれなかったのにな…まゆちゃんだけずるい…」
「えっと…その…ごめん……」
「まゆちゃんとしたのと同じこと、私としてくれる?」
まゆ先輩に膝枕させてもらっている僕の顔を覗き込むようにして春香は僕に尋ねた。
「え…いや…え…」
「私が相手だと嫌?」
「嫌なわけないじゃん」
悲しそうな表情を春香にされたら僕は春香の言うことに抵抗できないということを春香はなんとなく察しているような気がする…
「じゃあ、今度はちゃんと相手してね…」
「うん…」
「えーずるい…春香ちゃん、りょうちゃんと同居してるし不公平、まゆもりょうちゃんともっと昨日みたいなことしたいのに…春香ちゃんばかり相手にしてまゆの相手してくれなくなったらまゆ寂しいな…」
「そう言われてもな…」
「へー、そんなこと言っていいの?」
まゆ先輩はそう言いながら膝の上にある僕の頭に手を伸ばして耳を軽く刺激する。まゆ先輩にそっと耳を触られただけで僕は変な声を出してしまいそうだったが目の前に春香がいたためぐっと堪えた。
「いいの?」
まゆ先輩が脅しをかけるように言う。これ以上まゆ先輩のご希望に添えないような返事をしたら本当にこのまま変な展開になるかもしれない…
「ごめんなさい。機会があればちゃんとまゆの相手もするよ」
まゆ先輩は不服そうな表情で僕を見つめる。その不服そうな表情が可愛すぎて目があった瞬間、ドキッとした。
「じゃあさ、今日もまゆの相手して…」
「え…」
「え、まゆちゃんだけずるい…じゃあ…私も…」
もじもじしながら春香もまゆ先輩に便乗する。やばい…このままだと本当にやばい展開になってしまうと思い、話題を変えようとするが遅かった。
「あっ…だめ…まゆ……」
昨日のようにまゆ先輩に耳を舐められて抵抗する力を失った。そのまま、まゆ先輩は僕の耳を舐め回す。それを見た春香はずるい…と呟いた。その呟きを聞いたまゆ先輩は僕を膝の上から下ろして絨毯の上に寝かしつける。そして、僕の横に寝転んでまゆ先輩は片方の耳を再び舐め始めた。
それを見た春香はまゆ先輩の反対側でまゆ先輩の真似をし始めた。春香とまゆ先輩に片耳ずつ舐められて完全に抵抗できないでいるとまゆ先輩が僕のパジャマのズボンを脱がしてそのまま僕の弱いところを掴んだ。そしてそのまま、まゆ先輩と春香が交互にご奉仕を初めてしまった。
そして気づいたら僕たちは僕の部屋に移動していた。ベッドの上には全裸で息を荒げている春香とまゆ先輩がいた。ベッドの上は少し濡れており春香もまゆ先輩も満足してくれていた。
結局、その日は一晩中、3人で気持ちのいいことをしあったのだった。昨日も見たまゆ先輩のかわいらしい表情と甘い声、そして感じやすい身体と比べて春香は遜色ないくらいかわいい表情を見せてくれた。春香は恥ずかしさからか声を出すのは我慢しようとしていたが我慢出来ていないところも本当にかわいい。まゆ先輩と比べて感じにくいみたいだが、十分すぎるくらいにかわいらしい表情を見せてくれた。
このまま勢いで本番もやってしまいそうなテンションに春香とまゆ先輩はなっていたが、さすがにそれは僕が止めた。気持ちいいことを3人で楽しんでいたら夜はあっという間に終わってしまっていて、気がつけば窓の外は明るくなり、鳥の鳴き声が聞こえ始めた。鳥の鳴き声は春香とまゆ先輩が出す荒い息に掻き消されていたが、朝になってしまっていたのでそろそろ終わろうと最後にと、春香とまゆ先輩が協力して僕を一番気持ちのいい状態にさせてくれた。その後、僕は春香とまゆ先輩を一番気持ちいい状態にして終わりにした。その後、3人でシャワーを浴びて身体を洗いあった。シャワーを浴びた後、春香とまゆ先輩は朝食の準備をしてくれていた。その間に僕はベッドのシーツを洗濯機に入れる。
そうこうしている間に朝食が出来上がり3人とも眠そうな表情で朝食を食べるのだった。
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