残飯その3 付きまとう影
窓の桟に身を預ける。
高台からは桜がよく見えた。
今年はまだ少し肌寒い。
街の活気と比例してる。
世情の暗さにも似てるかも。
木々の緑がざわめく。
ただのそよ風なのに大袈裟だ。
騒がしいのはTVのニュースだけで充分。
庭にある梅の木を見やる。
まだ稚い花を付けていた。
けれど気品溢れるあの香りはない。
マスクをしてるから?それとも……。
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