ぼくのかんがえたさいきょうのねっとかふぇ

第1話 出勤したら明後日閉店

朝、出勤したら店長が受付で真っ白に燃え尽きていた

なんだ変なものでもひろい食いして当たったのか？と思いながらも取り合えず聞いてみた

「おはようございます、何かありました？」

私が差し入れた紙パック黒酢を飲んで少し回復したのか店長はぽつぽつ語り始めた

店「最近、売り上げ悪かったやん」

私「せやな」

店「コロナのせいでじしゅく・自粛」

私「せやな」

店「今来てるお客さんなんてガチ勢しかいないやん」

私「いつもの“さすが年末年始もネットカフェで過ごしてるやつらだ面構えが違うぜ”勢な、ありがたいことや」

店「ほんま感謝しかない…で」

私「で？」

店「オーナーが昨日きてな…」

私「はあ」

店「店閉めるって…」

私「まあ、うすうす覚悟はしてたわね…で5月いっぱいで閉めるの？６月？」

店「…」

私「？」

店「…あさって」

私「？」

店「明後日４月15日」

私「！？まじで！」

店「…」

私「いやいやいや、むりむりむりむりむりむりむりでしょう！というかえらい急ね」

店「一応、市や大家さんやあちこち話に行ってくるって…」

私「まじかーヤベーまじでヤベー」

店「ねえ、はげえもん、得意のハッキングとかで銀行からお金何とかできない？」

禿「いやいやパソコン教室やってるだけでハッキングとかしてないから、それ犯罪だから、あと禿げてないから、薄いだけだから」

いきなり閉店が決まったネットカフェの明日はどっちだ