三男の嫉妬

 親の言う通り、女子大に進学すれば良かったと思う。


「今日の昼休憩、中庭で何を話していたの?」


 声は優しいのに、眼鏡の奥の瞳は強い光を放っている。後悔先たたず。テストも済んで明日から夏休み。休み明けまで家から出られないなぁと黒猫は大人しく巣ごもり用のシェルターに向かった。

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