第4話

 そもそもweb小説の仕組み自体がクソラノベを作りやすいような気がする。というのも、合間にチマチマ読めるという性質上、ふわっと読めるものが好まれるので、少しずつ謎を解いたり伏線を張ってそれを最後のどんでん返す物語は、webだと圧倒的に不利な気がする。もし書籍のものなら、買ったら最後まで読むだろうけど、webだとその限りじゃないから、そもそも小説の面白さに気づかれにくい。だからふわっとした、合間に読めて適度な妄想に浸れる無双するラノベとかが上位を占めてしまうのではないかと思うのです。これは闇が深い。

 そうなるとミステリーなんてwebだと絶対的にフリ、だからみんな異世界ファンタジーを描く。しかもなんか、お前ラノベしか読んだことないんか?っていうような作品ばかり。あのですね、今の文学を切り開いた先人たちの古典作品は読みましょう、なぜならそれらが作り上げた世界の、いわば削ったものがライトノベルだからです。ライトノベルだけ読んで知った世界からその全てを取り入れるのは無理なんだから、古典的名作を読んで知った広い文学の世界から少しずつを取り入れて、それを最終的にライトノベルにしていく方がいい作品に決まってるのです。

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