第3話 冒険者ギルドの説明

 僕は今、依頼を受けるにあたっての注意事項についてジェナさんから説明を受けていた。


「今回は初めての依頼ということで、説明をさせていただきます」


 ジェナさんが教えてくれたことの要点だけまると、報酬はギルドで受け取れること、ギルドには魔物の素材を売ることができること、依頼を3か月以上受けないとギルドを追い出されるということなどなどいろいろあったが僕は今少し戸惑っている。


 その理由はというと、ここに来るまでに1度も魔物に襲われなっかたことだ。


 もともとこのへんには、魔物は少ないらしいが、それでも合わないことのほうが少ないらしい。


「それじゃあさっそく、依頼、行ってみようとおもいます」


「あ、ちょっとまってくださいね、今から魔力の適性検査をしますから。ついてきてください」


「わ、わかりました。 (僕、適正なんてあるのかな~)」




「ここです、この部屋は魔法の適性と耐性を測る部屋なんです。真ん中にあるその水晶に触れてください。そうしたら、ギルドカードに出るはずです」 



 言われた通りにしてみたら、ギルドカードに文字が浮き出した。


 ────────────────────────


 全属性適正 全属性耐性




 ────────────────────────



 え? なにこれ、全属性の適正と耐性?そんなことを思っていたら、ジェナさんが、


「え? ユウキさん、これすごいじゃないですか! 魔法をしっかり覚えたら、なんでも使えますよ!!」


「え? そんなにすごいんですか?」


「当り前じゃないですか!こんなの世界に数えるほどしかいないんですよ!」


「っ!? そうなんですか!? やばいじゃないですか!」


「しかも、全属性耐性って魔法攻撃ほとんど効かないじゃないですか!?」


「え? 僕、もしかしてチートってやつ? (じゃあ、とりあえず依頼に行ってきます。)」


 あまりのできごとについ、思っていることとしゃっべていることが逆になっちゃった。


「ユウキさん!! あなた、戦いはしたことありますか?」


「い、いえ、全く…」


「でしたら、戦い方などを教わりに行ったらどうですか?」


「戦い方?」


「はい、ここを出た先に少し行くと学園があるのですけどそこで、3年ほどほど学ばれてみませんか?」


「え、でも、もし仮にその、学園に通うとしてもお金ないですし...」


「ギルドが免除します!! そこの学園はギルドが運営してるんですけど、特別に免除します」


「え、でも」


「と・く・べ・つ・に免除します」


「あ、いや」


「大丈夫です! そこはもともと見習い冒険者の育成をするために作られたところなので、冒険者に登録するときに入学の是非を決められるのですが、自己申告制なので初めには聞きませんでした。しかし一定以上の何かしらの能力がある人に勧めてるんです。普段は、入学費などがかかりますけど、ユウキさん!! あなたは格が違います。訓練すればものすごく強くなれるはずです!」


「は、はぁ」


「私からギルドマスターに、話は通しておくので心配はいりません!」 


 そういう心配じゃないんだけどな~


「寝る場所は・・・」


「大丈夫です! 寮があるので、ユウキさんには、そこで過ごしてもらいます」


「わ、わかりました。 (あれ?僕まだ行くって言ってないような...)」


「詳しい話は、着いたら学園長にでも聞いてみてください。この紹介状を学園の前にいる門番に持っていけば学園長のところに通してくれるはずです」


 そういうと、ジェナさんは紹介状を書いて渡してくれた。この人何者なんだろう...

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