本物川水系

 本物川水系というのは面白い概念だ。まずは水系についてお復習しよう。


 水系は、河川に関連する用語である。ある河川とそれに合流する他の河川や内水面(湖沼や池)、さらには分岐する河川を含めた、流路を部分的に共有する河川や湖沼全体を体系化した概念と、その概念に基づく分類をいう。

 (中略)

 水系は、その形状などから次のように地理学的に分類される。

・枝状水系

世界中で一般的に見られる形態。本流と支流が樹枝のような形状のもの。

・平行水系

急斜面に見られる形態。急斜面上で水流が直線状となり、隣接する水系と平行関係をとるもの。山脈地帯に多く見られる。

・格子状水系

地質的に強い構造上の力を受けている地域に見られる形態。

・放射状水系

上空から見ると車輪のスポーク状となるもの。円錐形の火山などで見られる。

・方形状水系

断層地帯で形成される水系形状。

・環状水系

盆地の中央部で形成される環状の水系形状。

・乱状水系

最終氷期に形成されたカナダの湖沼地帯のように、明確な分水界もなく、湖沼が乱雑に存在するような水系形状。


 上記の事から水系は客観的形象から分類されていることがわかる。しかし、本物川という概念が客観的形象が存在しない。そこで系統についての説明文を参照しよう。


③ 思想・主義などが同一の流れに属すること。 「観念論の-に属する主張」


 本物川は概念である。故に思想・主義などの系統を参考にするのが妥当だろう。

 しかし、本物川とはどのような概念なのか。それが解らずには系統化はできないだろう。とりあえず、本物川小説大賞の概要をみてみよう。


 本物川小説大賞とは、ガチ創作勢もプロの商業作家も、小説なんか生まれてこのかた一度も書いたことがないというそこの君も、小説を得物にウキウキ元気に同じ土俵でガチンコで殴り合う、大乱闘KUSO創作スマッシュブラザーズ大会です。


 カクヨムに限定すれば上記の思想を受け継ぐものが本物川水系と分類されるものだろう。個人的に纏めるのならば以下の三点だ。

 第一に、参加資格は無いこと。誰でも同じ土俵で創作で殴り合わせる事が条件である。

 第二に、投稿作品全てに講評をすること。パンチ力を評価することで殴り合いの結果を示すことが重要である。

 第三に、主催者が参加者の執筆を促すこと。ダン・イズ・ベター・ザン・パーフェクト。この標語にも表れているように、とにかく書け!話はそれからだ。の精神こそ本物川である。

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