幾多の神と人々の信仰
ネミ
人々の祈り
なぜ、人々は
常に祈りを欠かさない
平民。貴族。王族。彼ら彼女らも、日々の祈りを欠かせない――が、聖職者に比べたなら、それに費やす時間など、塵ていどだ。
それでも、人々は祈りを捧げる。一人の祈りが弱くとも、数多の祈りが合わさったなら、塵は山になる。
神々が人々に与える恩寵。それは様々だ。
火を司る神なら鍛冶を充実させ、水を司る神なら豊かな水源を
人々は祈る。祈りが通じた時、神はこの世に姿を現す。神が祈りで満たされたなら神は顕現する。完全な姿で。
顕現した神を見た者は殆どいない。それが叶うのは人々が破滅の危機に怯え、神に救いを求めた時、なのだから。
神々が顕現しない時代、それは平和の証だ。
神々は何を望むのか、それは『自己がこの世に在ること』だろう。
祈りが神々を存在させる。もし祈りが無ければ? そこに神々は存在できない。思考すら叶わない。神が在れるのは祈られるからだ。
人々は神々に救いを求める。神々は人々に信仰を求める。互いに依存し、求め合うからこそ、長い時を共に歩めたのだろう。
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