第53話 12歳 湾岸ルーヤー
この辺に来ると川が緩やかになって船で渡れるらしい、僕一人なら空を飛べばすぐに行けるが従者たちがうるさい。それに今回は王女たちと騎士たちがいる、うるさすぎて落ち着いて錬金の練習ができない。そんなことを考えていると前方に町が見えてきた。
『サリア、みんなに身分証の用意を指示してくれるか。』
『はい、分かりました。王女様たちもですか
。』
『知らない、聞いてくれるか?』
『はい、分かりました。』
サリアは、王女たちのところへ行きもうすぐ町が見えてきたので身分証を出すことを頼んだ。
『はい、用意します。』
第一王女は、メイドを呼んだら、
『ナディア、もうすぐ町が見えて来たから騎士たちに身分証の準備をしてと言ってください
。』
『はい、分かりました。騎士たちに知らせます。』
騎士たちは身分証の準備して、順番が回ってくるのを待った。
『サリア、僕一人は、これから偵察に出るから
港に向かってくれ、詳しく言わないで王女たちの護衛と言えばいい、あと話を合わせていろと王女たちに言っといてくれ!』
と言うとその場から姿が消え、空に転移した
仮面の少年がいたが誰からもわからないように隠蔽して空を歩いていた。
一方で王女たちは、何事も無く門を通過して港に向かって馬車を走り出した。
港では、何か一大事が発生しているようだった。水の魔物が船の往来を邪魔しているのが目撃されて、船主たちが出航しないでいた
がこれも魔物のせいなのか。
そうこうしていると馬車が港に到着した。
転移して馬車に戻り、調べた内容を話した。
『サリア、何かこの先で、水の魔物がうろついているらしい、これも王女たちが狙いかもしれないから充分に気をつけてくれ!、あと船の手配が必要だがどこも引き受けないだろう
、王女様に聞いてみてくれ帰りの船はあるのか?』
『はい、分かりました。王女様に聞いて見ます。』
サリアは、王女様のもとに行き聞くことにした。
『王女様、帰りの船はありますか、無いなら手配をお願いします。』
『はい、わかったわ。誰か騎士に船まで連絡してくれる。』
メイドが馬車の扉を開け、騎士へ連絡しに行
った。騎士は連絡を受けて、船にいる船長を
呼び出し出航の準備をする様に指示したが出れないらしい。騎士が帰り詳細を説明した。
『どうして、出航出来ないの!案内しなさい
私が指示するわ。』
騎士が案内し、馬車に乗った王女たちは移動した。魔法王国の船の前に到着した王女たちは、船長に聞いた。
『船長、どうして出航出来ないの?』
『王女様、沖でたくさんの魔物が船の往来の邪魔をしているので出航出来ません。』
『サリアさん、聞いたと思うけど出航出来ません。沖に魔物がいるそうです。』
『王女様、分かりました。マスターに知らせて対処してもらいます。』
サリアが、こちらへ相談にきた。
『マスター、お話があります。』
『なんだ!』
『マスターの言う様に沖に魔物が暴れていて
出航の邪魔してしているそうです。対応をお願いします。』
『あ、わかった。対処しとくが出航の準備をしておけと王女に言っておいてくれ。』
『はい、分かりました。伝えておきます。』
それを言い残すと姿が消えていた。
『王女様、マスターより船の出航の準備をしておけと指示がありましたので対応をお願いします。』
『分かりましたわ、指示しておきます。』
王女からの指示で、騎士たちや船員たちは各々が準備をすることになった。
――――――――――————————
【読者の皆様へお願い】
作品を読んで、下にある★3個で応援して頂けると、すごく励みになります!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます