五章 魔法王国ファーリーン

第51話 12歳 南方街道 その1

あれから何もなく川沿いを走り、目的地に向かっている。川沿いと言っても向こう岸が見えないくらい大きな川で橋をかける技術など

なく舟で渡るには、流れが速くて舵が取れなく南方にある港からしか渡れないそうだ。

 それに海みたいな川には、魔獣がたくさん

でるそうで流れが緩やかな所は少ないらしい

そうこうしていると前方が騒がしい、何かあった様だ。

〈マスター、ゼンポウデサワガシイ?ナニカガマジュウニオソワレテイマス。ドウシマスカ?〉

『こちらに害が無ければ、放って置くんだが

助けると何かが起きるね、穏便に済みそうに

ない。見てみると一台の馬車が魔獣たち襲われていて、騎士たちが応戦している。

『貴族かしょうがない、助けるか?。ライオ

、馬車を止めてくれ。』

〈ハイ、ワカリマシタ。〉

ライオは、馬車を止めた。コルトは幻惑セットを装備し、扉を開けて外に出た。

『サリアたちは、見つからないように隠れて

いろ!』

『はい、分かりました。』

コルトは、それを言うと上空に上がって歩いて現場に向かって行った。

魔獣たちが、馬車を襲われていてそれを防ぐ

騎士たちがいた。防ぎきれなく疲弊している

『魔法 暗黒魔法…イメージ…ダークバインド改…イメージ魔獣たち………詠唱………

発動!』

魔獣たちは、身動きが出来ずにもがいていた

『よ!、騎士さんこれからどうする?』

騎士たちは周りを見渡し、探している。

『上だ!、それで決まったか?』

上空を見ると、仮面の少年が立っていた。

『お前は、何者か?』

『そんなことはどうでもいい、助かりたいか

それともほっといていいか?』

『助けてくれ!』

『助けたら、何をくれる?』

『こちらにいる方は、貴族様だぞー!』

『それがどうした。俺には関係無い!、さあ

〜、どうする?』

仮面の少年【コルト】は、聞いてきた。

『なあ、騎士さんよ何か勘違いしてないか?

今、魔獣たちが止まっているのは、俺の魔法

で一時的に止めただけだ。もお一回動かして

やろうか。』

『何を馬鹿なことを言っているこちらの人は

貴族様だ、無礼を働く気か!』

『そうか、だったらお前たちだけでやればいいだがこの魔法は解除するからな。』

仮面の少年【コルト】は、指を鳴らす準備をして聞いた

『本当にいいんだなぁ?』

馬車の扉を開けて、少女達が外に出て上を見て言った。

『何を望みですか?私達は、魔法王国ファーリーンの第一王女イリアナ、第二王女ナリアナです。なんなりと言いなさい約束は適えます。

『お前たちは、馬鹿なのか?、普通に考えたらこの人数だと襲ってくれって言っているみたいなものだ。魔法で勝てると思ったか過信も過信だその知識不足でよく旅ができるなぁ

あと一歩遅かったらお前たちは死んでいた。

なんだその態度は、俺はお前たちを助ける気

が失せた。あ、それから言い忘れた!馬車の周りから一歩でも出たら、魔獣たちの魔法は

解除されるからね。』

仮面の少年【コルト】は、また歩き出し魔獣たちを操る人影に向かって行った。





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