サブジョブ開放
私は、サブジョブのリストを見た。うわぁ、いっぱいある。
錬金術師
薬師
鍛冶屋
大工
裁縫師
釣り師
漁師
猟師
農民
採掘師
木こり
料理人
とりあえず、傷薬をたくさん量産していくことになるだろうから、薬師は取得できそうだね。
そう思って、薬師を選んでみた。すると、ジョブの詳細が出てくる。
『薬師。その名の通り、薬に精通しているジョブ。熟練度を上げることで作ることの出来る薬や、薬そのものの効果がアップする』
ふむふむ。やっぱりこのサブジョブを持ってないと、熟練度そのものが上がらないのか。そして熟練度がない人間が作っても、薬の効果は最低限になるってことも、はっきりした。
だからゲーム開始と同時にこの始まりの街に出店してきたお店の傷薬の効果が薄いのは、仕方のないことだ。だって、仕入先の作り手の熟練度が足りてないから。
カンナさんのお店はずいぶん昔から取引してる取引相手から譲ってもらってる分だから、熟練度の高い作り手さんのもの。だから、他の店より効果が高い。
もっと早くにサブジョブののことについて調べておくべきだったなぁ。後悔しても仕方ないんだけどね。
「フジヤさん、それじゃあ一緒に薬師のジョブの熟練度を上げていきましょう」
私が提案すると、フジヤさんは頷く。
「薬師ね、オーケー。確かに傷薬をたくさん作ってたら熟練度上がりそうだもんね」
しかし、熟練度を上げるのって、ただ傷薬を作ってるだけでいいんだろうか……。きっと経験値をもらっていく形だろうから、熟練度が上がるごとに傷薬を作ってるだけじゃ、熟練度が上がりにくくなったり、むしろ上がらなくなるかもしれない。
最初は傷薬を作るだけでいいけど、後々のことも考えて行動していかないとね。私はフジヤさんにその情報を共有しつつ、傷薬の作り方をフジヤさんにも伝えた。
そして、サブジョブを薬師に設定する。
『サブジョブに薬師を設定しました』
それから早速、二人で傷薬を作成してみた。すると。
『サブジョブ薬師で、傷薬を作成しました。熟練度が1レベル上がりました』
『サブジョブ熟練度が上がったことにより、アイテムのレシピを入手しました』
そして、アイテムのレシピが手に入ったというポップアップが表示される。ああ、このゲームにもレシピという概念が存在したかぁ。
ゲームに存在する、レシピというもの。これは、何かを作成する際に使う。それぞれのアイテムに対してレシピがあり、そのレシピを元に、アイテムを作成する形。
でも傷薬はレシピなしで作成できたから……、レシピなしで作成できるものもあるのかな。これは、頭が痛くなる要素がまた増えたよ!
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