首長竜のゆめからさめた

行宮見月

痛覚

分水嶺はいつも振り返った後ろ

生き急げと誰が教えてくれるか

元々無い翼を失ったと騙してる

とうに悪夢に変われど醒めない

枯れかけた涙絞って魅せる幻術

今しかない光りたいのは今なの

見えない目でたどる夜、夜、夜

こんな痛いの今だけよ、毎回よ

夢じゃないってゆめをみたいと

悶えた走光性のバケモノどもよ

思い出す頃にはどうせ泣けない


だから醜く美しく笑う僕でいて

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