　おいおいホームズ、「第二のしみ」の事件のことを忘れたのか？

　依頼人のトリロニー・ホープが重要書類を受け取った人物だよ。

【ネタばらしのないただのコラム】

「第二のしみ」事件には大きな謎があります。ある短編のなかに「第二のしみ」事件というワードが出てくるのです。

　ワトソンによると、ホームズの失敗例として「第二のしみ」事件が挙げられています。

　ところが短編「第二のしみ」でホームズがしくじっているかというと、「なにもやらかしていないじゃないか」なのです。

　むしろ、国家間の紛争を未然に防ぎ、もう一つのトラブルも回避することに成功するのです。

　想像するに「スミス・モーティマーの相続事件」や「『パラドール部屋』の事件」といった語られざる事件のような形で、作者のドイルは取り上げたのではないでしょうか。

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