タヴェルニエ?

「マザリンの宝石」事件のことを忘れたのか? 蝋人形造りの名手だよ。フランスの塑像職人さ。あの事件はタヴェルニエ氏のおかげで解決したようなものじゃないかね。肝心な場面に私は居合わせることはできなかっけれどね。


【ネタばらしコラム】


注 以下、コナン・ドイル「マザリンの宝石」、グラナダ版ドラマ「シャーロック・ホームズの冒険  マザリンの宝石」、映画「007 黄金銃を持つ男」についてのネタばらしがあります。


 グラナダ版のドラマではラストエピソードになった「マザリンの宝石」。どんな結末が待っているかと期待していたら、腰砕けになった思い出があります。ホームズを演じたジェレミー・ブレッドの体調がよくなかったことを考えれば、やむを得ないのですが、その辺りの事情を知ることになったのはホームズ研究を始めてから。

 宝石を取り戻すために自分そっくりの蝋人形にホームズが成り済ますというトンデモトリックが炸裂する本作品。再読してちらついた既視感の正体は「007 黄金銃を持つ男」のクライマックスシーン。ジェームス・ボンドが敵の用意した自分そっくりの人形にドキリとさせられた後、反対に人形に成り済まして敵を撃つという場面でした。

 ホームズで蝋人形と言えば、あっちのほうが有名でしょうね。一応、作品名は出さずにおきます。

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