第3話 補償? 保障? 小学生でも知っていることわざで

 なんだか世間が大変なことになってきましたね。そんな中でよく聞くのが「補償ほしょう」と言う言葉です。これ、みんな気軽に言っていますが、なんなのでしょう?


 補償ほしょうと言うのは「何かをさせることによるするもの」ではないかと思うのです。


 今回の休業要請は国や自治体の都合によるものでしょうか? 違いますよね?


 今回の原因はウイルスです。自然災害です。これを食い止めるための要請です。


 つまり必要なのは企業の収入が減ることによる「補償ほしょう」ではなく、国民の保障ほしょう」であるべきだと思うのです。同じ発音で紛らわしいですね。


 日本の政府や役所がダメなところは、この期に及んでこの二つの違いを理解していない、あるいは理解したうえで、抱き合わせで一石二鳥いっせきにちょうを狙う政策立案ばかりすることです。


 一石二鳥……これをねらって実現することが、いかに難しいか、小学生でもわかりますね。


 今必要なのは企業活動を補償するのと、働き口をなくした、或いは収入が激減した人への生活を守るための「保障」でしょう。


 一律支給が問題なら、議員を含む、基本的に今回減収が考えられず、国民市民のために働くとは言え、税金から給料が支給されている公務員を対象外にしてとりあえず全国民へ支給する速度が必要でしょう。何なら、公務員にも支給して、後日賞与減額等で調整してもいい。


 大事なのは、「二兎にとを追うものは一兎いっとをも得ず」にならないことだと思いませんか?

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