春嵐
目をそらさないのがやっとだった
僕が僕であるための言葉は残らず
渾身のさよならであれるだろうか
簡単な話だった絶望的に幼かった
呆気なく僕をこわした光すべてが
春だった。ありふれた、春だった。
雨上がり、運命論者が溢れる街路
間に合わなくても走っていくから
触れてもとけない孤独をおしえて
甘い。甘い喧騒を。抜け出す前に。
君しか知らない名で、呼び止めて
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます