攻略対象〜ロノ・シルゼ&クリスヴィード(以下略)

社交界デビューです。

お久しぶりでございますフレアです。


只今ただいま馬車に家族全員で乗って、王城に向かっているところです。


エルはシヴレンと共にお留守番です。


いや〜精霊三人がいるって頼もしいね。


案の定シエルとエルが大乱闘したけど。


結果、私の勝利でしたけど。


……あぁ、眠いぃ……。


「ふぁあ……」


おっと、欠伸あくびが出ちゃった。


「フレア義姉様、眠いのでしたら僕の肩をどうぞ」


「こらこらシエル。余りフレアを甘やかしちゃ駄目だぞ」


「うふふふ。フレアちゃん、初めての馬車だったものね〜。疲れたのも仕方ないわ」


…んん……?? お父様達何か言ってるけど、よく分かんないや…。


すやぁ。


だんだん高波の如く押し寄せてくる睡魔に耐えられず、私は目を閉じた。


スヤァ。


「うにゅー、しえ、るぅ、もと、撫でてぇ……」


「…ぐふっ。僕の義姉様尊すぎる…。我が生涯に、悔いはなし……」   


「シエル!? 急に頭を抱えてどうした!?」


「大丈夫です義父上。数分経てば戻ります」


「そ、そうか………」


「うふふふふ〜」



無事王宮に着き、私はシエルに起こしてもらった。


うん。起きた時ビックリしたもん。


シエルがいた席に、血が付いてたもん。


どゆこと?


……あまり深く考えない方がいいか。


トコトコとお父様達の後をシエル達と一緒に付いて行って、王様のところへ向かう。


そして、扉の開けその空間に足を運ぶ。


「………!」


豪華絢爛。絢爛豪華。いや、どっちも同じか。


王族達がいるスペースを中心にキラ星の如くわらわらと貴族達が群がっている。


大人達は大人達で話してるし、子供は子供同士で話し合っている。


「少しそこを退いてくれないか?」


お父様は少し圧を掛けてそう言った。


お父様隠せてないよその威圧感。


少しどころじゃいよ怖すぎるよ。


そしたら周りの貴族達はサッと道を作った。


お父様、貴方王城で何やってんの?


私お父様の職業知らないよ。


「「ご無沙汰しております国王陛下」」


お父様とお母様が右手を胸に当て、左手を背中に当て、跪き、頭を下げた。




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