黒猫に会いました。



生後8ヶ月になったよ。ハイハイと寝返りが出来るようになった。まさか耳としっぽがあったとは、驚き。


今日は、中庭にいるよ。


「だー、うー」


侍女さんに抱っこされながら探索。楽しい!


「…尊い」


なんか聞こえるけど気にしない。知らぬが仏だよ。


「ミャー」


猫が来た。黒猫。なんか違和感あるような、ないような。


まぁ、いっか。ん? よくみたら傷だらけだ。手当てしないと。


「猫?」


侍女さんが首を傾げる。


「うーあー」


猫の方に指差す。


「猫ちゃんと遊びたいんですね」


侍女さんに猫の所へ運んでもらった。


黒猫は恋のキューピット! ~王子達とモフモフ~略してキューモフ。


キューモフの世界では、モフモフ癒しとは癒しを与える。


つまり、傷を癒すことも可能だよ。黒猫の近寄り、黒猫の頭におく。イメージして。


「あーおえー!」


パアァァ! 黒猫が光に包まれた。傷は消えたみたい。


「ミャー」


黒猫がこっちに顔をすり寄せてきた。ふわふわで気持ち良い!


「す、素晴らしいです! お嬢様!」


あ、侍女さんが鼻血出した。倒れた。


『ありがとう』


黒猫が喋った!?


「おーいあいあしてー」


笑顔で返す。治ったら良かった。


『恩返しするね』


恩返し? ウチに住んで欲しい。


『恩返しがそれで良いの?』


黒猫は、不思議そうに問う。心の中を読めるみたい。


うん。私の飼い猫になって。


『分かった』



人生初の飼い猫ができました。よっしゃっ!!


「ううーあ!」


侍女さん忘れてた! やっば!




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