第20話 告白

「泉くん。私達、幼馴染なんだよ。」

僕はそう南さんに言われた。

僕は全身に衝撃が走った。

それはなぜかって?

それは、南さんと遊んだ記憶が全くなかったからだ。

「そ、そうなんだ。」

「うん。」

とても会話がぎこちない。

「ごめん。でも僕。

昔南さんと遊んだりした記憶がないんだ。」

南さんはもう泣いている。

「そうだよね。そうなんだよね。」

遠くでは夕日がきれいに沈んでいく。

「でも。私達は本当に幼馴染なんだよ。」

そう言いながらさらに南さんは泣いた。

しばらく沈黙が流れた。

そして南さんがしゃべりだした。

「泉くん。

   幼馴染が彼女じゃだめですか?」

そう言って南さんは泣きながら微笑んだ。




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